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めっき作業におけるリスクアセスメントのすすめ方

4.リスクアセスメントの実施手順


6.危険性又は有害性の特定

別表2
主な危険性又は有害性と発生のおそれのある災害の例
作業 危険性又は有害性と発生のおそれのある災害事例
材料受入作業 フォークリフトでトラックから荷下ろしする時、積み荷にぶつかって荷崩れし、そばの作業者に当って打撲する。
フォークリフトのエンジンを切らないで降りたところ、無人で動いてそばの作業者が後輪に挟まれて足を骨折する。
クレーンで鋼材を吊り上げたところ、錆びた不良ワイヤロープを使用したので、切れて落下して負傷する。
クレーンで鋼材を吊って走行時、フックの外れ止めが不具合で、ワイヤロープがフックから外れて荷が落下し負傷する。
前処理作業 酸洗処理槽の通路を歩行時、安全柵が低かったため、通路端の配管につまづいた時にバランスを崩して槽内に転落し負傷する。
酸洗作業で保護面をしていなかったので、飛散した塩酸が目に入り炎症する。
薬品の混合作業をしている時、局所排気装置を作動していなかったので、ガスを吸引して中毒症になる。
めっき作業 めっき脱脂槽で液切りするため、バイブレーションを作動させたところ、番線が切れて吊り荷が落下し負傷する。
めっき作業場の床面が水で濡れていたので、足を滑らせ転倒して負傷する。
めっき作業中、前掛けの紐がほどけて、機械の駆動チェーンに巻き込まれて負傷する。
仕上作業 めっき製品を治具から外すため、大ハンマーで叩いたところ、空振りをして治具とハンマーの柄で指を挟んで骨折する。
重量物の製品を反転させるため、製品と製品の間に入って作業をしていたので、腕を挟まれて手首を骨折する。
スキット上でパイプの手直し作業をしている時、合図をしないで転がしたところ、パイプに手を挟まれ骨折する。
遠心分離機の上蓋を開けて作業をしていたので、不用意に回転物に手を触れ、挟まれて裂傷する。
製品出荷作業 クレーンでトラックに積込み作業時、運転操作を間違えたので、吊り荷が作業者に激突して転倒し捻挫する。
トラック積荷上の玉掛けでスリングを引き寄せたところ、足を滑らせてトラックから転落して足を骨折する。
トラックの荷締めをしないで走行したところ、積み荷がズレ落ちてそばの作業者に当たり足を打撲する。
設備点検・修理作業 機械装置を停止して点検をしていたが、点検中の表示をしていなかったので、機械に巻き込まれ手を切傷する。。
めっき浴槽の電気ヒーターの漏電を修理するため、ブレーカーに触ったところ、軍手や手が濡れていたので感電する。
グラインダーで加工作業をするため、材料を掴んで手元確認しないで作業したので指を裂傷する。
モーターのVベルトを交換するため、プーリーを廻してベルトを外そうとしたところ、指を挟まれて裂傷する。
めっきタンク内で清掃作業をするために入ったところ、酸欠状態で窒息する。
脱脂槽下の配管を点検するため、ピットの液溜めに気がつかずに足を踏み入れて薬傷となる。
その他 めっき作業場の扇風機コードが、床面に長く張っていたので、つまづいて転倒して捻挫する。
工具箱の上に物を乱雑に置いていたため、扉を開けた時落ちて足にあたり打撲する。
重い材料を運搬する時に、立ち腰で持ち上げたのでギックリ腰になる。

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