[1] 作業場所が南と北をコンクリート打設することになっているから、当然、切梁の位置、間隔は明確になっているのである。
 コンクリートポンプ車のブームを下ろす場合の作業計画を作成して、最も効率のいい地点と引っ掛かりのない場面作りを検討しておくことが必要である。
[2] コンクリートポンプ車のホースを打設作業場所に引っ張り込むことについて、途中に傷害物のないように作業手順を考えるべきである。
 切梁を超えるような作業はなるだけ避けて、切梁と切梁の間をこまめにブームを移動させて作業が出来るようにすることが必要である。
[3] コンクリートポンプ車の操作者とブームの下ろす位置は、リモートコントロール操作者がよく打ち合わせをして、切梁と切梁の間のみをコンクリート打設する作業手順とする。もし、切梁を超えてホースを引っ張る必要がある場合は、ブーム及びホースを一旦引き上げて打設場所にブーム及びホースをおろすようにする。
[4] コンクリート打設の場合、筒先は圧送ホースの振動と同時に振れが多いので、このことを十分考慮してホースの取り扱いをする。ホースの移動に際して、障害物のないような作業手順を行うための安全教育を作業者に徹底する。
[5] 鉄筋桁上における作業は、床面が不安全でないように足場板等を置いて作業者の安全を図る。周辺に鉄筋のむき出しのままの状態では、危険性が多いので鉄筋の養生と作業行動によるつまずき、転倒について特に配慮することが必要である。作業を指揮したり、合図したりする者の作業位置を安全な囲い、安全帯の使用が必要である。