| 1 アーク溶接機等設備の安全化 | |
| (1) アーク溶接機の自動電撃防止装着同種災害防止には最も有効かつ必要するものである。法規的には高所、狭あいの場所等強制的取付け箇所は限定されているが、災害防止の観点からすべてのアーク溶接機に装着すべきものである。 なお、現在市販されているアーク溶接機には殆どのものが自動電撃装置が内蔵されているが、ややもすると作業者においてアークの発生が遅れるということでこの機能を殺してしまうおそれがある。したがって同装置の機能保持についても注意をしなければならない。 (2) 電漏、開閉器及びアーク溶接機の漏電しゃ断器装着及び接地施行アーク溶接機関連の設備の漏電による感電災害を防止するため着実に実施すべきである。 (3) 絶縁形ホルダーの使用溶接棒ホルダーへの接触による感電災害を防止するための、ホルダーは絶縁形のものを使用すること。 (4) アーク溶接機配線の適性ケーブル使用ケーブルは、通常床面を引きずって用いるので損傷し易いこと及び過電流に基づく熱損傷が生じるおそれがあるので、適性な強度及び容量のあるものを使用すること。 (5) 母材側電路の確実設定母材側配線は、通常電気的に接続された鉄骨などを利用しているが、本件災害状況(別紙 見取図参照)の如くH形綱等を数次にわたって連結した回路を構成する場合は接続系統が不確実になるため、できるだけ回路を短い構成にするか別にケーブルを使用することが望ましい。 |
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| 2 保護具使用等の徹底 | |
| (1) 革製手袋等ぼ使用アーク接続作用に当たっては感電災害を防止することの他にスパッタやスラグによって大傷をうけることがある。このため革製手袋の使用が必要であるが発汗の激しい場合は革手袋の下に乾いた運手を着用するが感電防止上有効である。又作業者の身体部保護のため革製の前かけ、足カバーの使用が望まれる。 (2) 適性な衣服の着用アーク溶接作業に当たっては、衣服が湿潤していると非常に危険であるため、着替用作業服を整え発汗によるときは着替を励行すること。 |
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