| (4) 炉壁補修 この電気炉は、炉外被(鉄被)の内側に耐熱のために耐火レンガを敷き、その上にスタンプ材(主成分:酸化マグネシウム−MgO、92%以上)を吹き付け、焼き付けているものである。 耐火レンガは、長さ350mm、幅114mm、厚さ65mmのものを用いている。また、スタンプ材の吹き付けの厚みは、スラグライン部位で約100mmである。 |
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| [1] 定期的な補修作業は、2週間に1回休炉時に炉内に入り、炉内の溶損状況を点検し、必要に応じ耐火レンガの交換、スタンプ材の吹き付けと焼き付けを行う。 [2] 随時の補修作業は、各チャージ毎に炉内を作業口と上部より目視し、必要に応じ炉外より吹き付け材を吹き付けを行う。 この場合、炉内が熱いため中に立ち入ることは出来ないので、吹き付け材は次のチャージで自動的に焼き付けが行われる。 一直の作業では5〜6チャージが行われるが、1チャージ行うとスラグライン付近で約10mmの耐火材(スタンプ材)の激しい溶損が認められる。 このため、4〜5チャージ毎に耐火材の吹き付け補修を行い、炉壁、耐火材の厚さを確保することになっている。 なお、この吹き付け材の成分は、酸化マグネシウム、88.5%以上のものである。 |
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