| [4] 被災者が、「ずりバケット」の状況を確認しようとして近付いたところ、何らかの外力により、アームが倒れかかりそのままアームの下敷きとなった。 また、間接的な原因としては、次のようなことがあげられる。 |
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| (1) 機材の搬出入作業の手順が明確でなかったこと。 建設工事現場でも、主要な作業については、作業手順がかなり詳細に定められ、関係作業者も周知徹底されているが、機材・資材の搬出入等短時間で終了する作業については、作業手順が明確にされていないことが多い。 そのため、作業者自身の判断によって実施することが通例となっていた。 (2) 統括管理の不備等 運搬作業等建設工事現場に常駐していない下請負業者は、協議組織にも参加していないことも多いため、事前の作業間の連絡調整も十分では無く、また、作業指示が明確になされない場合も少なくなかった。 (3) 安全教育の未実施 被災者は、玉掛技能講習、小型移動式クレーン運転技能講習の資格を有していたが、安全衛生に関する全般的な教育は受けていなかった。 | |