化学品の名称 | 2−(2−ヘプタデシル−4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−1−イル)エタノール | ||
---|---|---|---|
化学品の英語名称 | 2-(2-Heptadecyl-4,5-dihydro-1H-imidazol-1-yl)ethanol | ||
製品コード | R05-A-010-JNIOSH | ||
供給者の会社名 | ○○○○株式会社 | ||
住所 | 東京都△△区△△町△丁目△△番地 | ||
電話番号 | 03-1234-5678 | ||
ファクシミリ番号 | 03-1234-5678 | ||
電子メールアドレス | 連絡先@検セ.or.jp | ||
緊急連絡電話番号 | 03-1234-5678 | ||
推奨用途及び使用上の制限 |
2.危険有害性の要約 | |||
---|---|---|---|
GHS分類 | |||
分類実施日 (物化危険性及び健康有害性) | R6.3.29、政府向けGHS分類ガイダンス(令和3年度改訂版(Ver2.1))を使用 | ||
物理化学的危険性 | - | ||
健康に対する有害性 | - | ||
分類実施日 (環境有害性) | - | ||
環境に対する有害性 | - | ||
GHSラベル要素 | |||
絵表示 | 該当しない | ||
注意喚起語 | - | ||
危険有害性情報 | - | ||
注意書き | |||
安全対策 | - | ||
応急措置 | - | ||
保管 | - | ||
廃棄 | - | ||
他の危険有害性 | - |
3.組成及び成分情報 | |||
---|---|---|---|
化学物質・混合物の区別 | 化学物質 | ||
化学名又は一般名 | 2−(2−ヘプタデシル−4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−1−イル)エタノール | ||
慣用名又は別名 | − | ||
英語名 | 2-(2-Heptadecyl-4,5-dihydro-1H-imidazol-1-yl)ethanol | ||
濃度又は濃度範囲 | 情報なし | ||
分子式 (分子量) | C22H44N2O (-) | ||
化学特性 (示性式又は構造式) | |||
CAS番号 | 95-19-2 | ||
官報公示整理番号(化審法) | 5-425/5-3496 | ||
官報公示整理番号(安衛法) | 情報なし | ||
GHS分類に寄与する成分(不純物及び安定化添加物も含む) | 情報なし |
4.応急措置 | |||
---|---|---|---|
吸入した場合 | 新鮮な空気のある場所に移動させ、深呼吸させる。症状(喘鳴、咳、息切れ、口、喉、胸の灼熱感など)が現れた場合は、医師の診察/手当てを受けること。 以上、PubChem参照。 | ||
皮膚に付着した場合 | 汚染された衣服を脱がせる。直ちに皮膚に付着した部分を水と石けんで丁寧に洗浄する。発赤や炎症などの症状が現れた場合は、すぐに医師の診察/手当を受けること。 以上、PubChem参照。 | ||
眼に入った場合 | 水または生理食塩水で20〜30分間洗浄する。コンタクトレンズは外す。直ちに医師の診察/手当を受けること。。 以上、PubChem参照。 | ||
飲み込んだ場合 | 嘔吐させない。意識がある場合は、コップ1〜2杯の水を飲ませて化学物質を薄める。直ちに医師の診察/手当てを受けること。 以上、PubChem参照。 | ||
急性症状及び遅発性症状の最も重要な徴候症状 | 情報なし | ||
応急措置をする者の保護に必要な注意事項 | 情報なし | ||
医師に対する特別な注意事項 | 情報なし |
5.火災時の措置 | |||
---|---|---|---|
適切な消火剤 | 粉末消火薬剤、二酸化炭素。 以上、PubChem参照。 | ||
使ってはならない消火剤 | 情報なし | ||
火災時の特有の危険有害性 | 火災の場合、有害物質(亜硝酸ガス;窒素酸化物、一酸化炭素、二酸化炭素)が放出される可能性がある。 | ||
特有の消火方法 | 情報なし | ||
消火を行う者の特別な保護具及び予防措置 | 消火作業の際は、適切な自給式の呼吸器用保護具、眼や皮膚を保護する防護服 (耐熱性) を着用する。 |
6.漏出時の措置 | |||
---|---|---|---|
人体に対する注意事項、保護具及び緊急措置 | 保護具を着用する。 | ||
環境に対する注意事項 | 化学品を扱う場合の一般的な注意として、周辺環境に影響がある可能性があるため、製品の環境中への流出を避ける。 | ||
封じ込め及び浄化の方法及び機材 | すべての着火源を取り除く(現場での喫煙、火花や火炎の禁止)。 こぼれた物質を密閉式容器内に掃き入れる。 残留分を注意深く集め、安全な場所に移す。 粉塵の拡散を防ぐ。 この物質を環境中に放出してはならない。 | ||
二次災害の防止策 | 情報なし |
7.取扱い及び保管上の注意 | |||
---|---|---|---|
取扱い | |||
技術的対策 | 「8. ばく露防止及び保護措置」に記載の措置を行い、必要に応じて保護具を着用する。 | ||
安全取扱注意事項 | 情報なし | ||
接触回避 | 「10. 安全性及び反応性」を参照。 | ||
衛生対策 | 情報なし | ||
保管 | |||
安全な保管条件 | 情報なし | ||
安全な容器包装材料 | 破損や漏れの無い密閉可能な容器を使用する。 |
8.ばく露防止及び保護措置 | ||||
---|---|---|---|---|
許容濃度等については日本産衛学会の「許容濃度の勧告」及びACGHIの「TLVs and BEIs」について記載しています。 | ||||
管理濃度 | - | |||
濃度基準値 | ||||
八時間濃度基準値 | - | |||
短時間濃度基準値 | - | |||
許容濃度等 | ||||
日本産衛学会(2023年版) | - | |||
ACGIH(2023年版) | - | |||
設備対策 | 情報なし | |||
保護具 | ||||
呼吸用保護具 | 緊急時(例:意図しない物質の放出)には、呼吸保護具を着用する。 作業者が粉じんにばく露される場合は呼吸保護具(防じんマスク等)の着用を検討する。 防じんマスクの選択については、以下の点に留意する。 -酸素濃度が18%未満の場所では使用しない。また、有害なガスが存在する場所においては防じんマスクを使用せず、その他の呼吸用保護具の利用を検討すること。 -防じんマスクは、国家検定合格品であることを確認し、作業に適した性能及び構造のものを選ぶ。その際、取扱説明書等に記載されているデータを参考にする。 | |||
手の保護具 | 必要に応じて保護手袋を着用する。 | |||
眼の保護具 | 必要に応じて保護眼鏡を着用する。 | |||
皮膚及び身体の保護具 | 必要に応じて保護衣を着用する。 |
9.物理的及び化学的性質 | |||
---|---|---|---|
物理的状態 | |||
物理状態 | 固体 | ||
色 | クリーム色 | ||
臭い | データなし | ||
融点/凝固点 | データなし | ||
沸点、初留点及び沸騰範囲 | データなし | ||
可燃性 | データなし | ||
爆発下限界及び爆発上限界/可燃限界 | データなし | ||
引火点 | データなし | ||
自然発火点 | データなし | ||
分解温度 | データなし | ||
pH | データなし | ||
動粘性率 | データなし | ||
溶解度 | データなし | ||
n-オクタノール/水分配係数 | データなし | ||
蒸気圧 | データなし | ||
密度及び/又は相対密度 | データなし | ||
相対ガス密度 | データなし | ||
粒子特性 | データなし |
10.安定性及び反応性 | |||
---|---|---|---|
反応性 | 「危険有害反応可能性」を参照。 | ||
化学的安定性 | 情報なし | ||
危険有害反応可能性 | 還元剤と反応して水素を生成する。 | ||
避けるべき条件 | 情報なし | ||
混触危険物質 | 情報なし | ||
危険有害な分解生成物 | 情報なし |
11.有害性情報 | ||||
---|---|---|---|---|
急性毒性 | ||||
経口 | 本物質を含む長鎖アルキルヒドロキシエチルイミダゾール類について、AICIS Evaluation statement (2022)で新たな評価が実施されたため、本物質の分類を実施した(2023年度)。 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 【参考データ等】 (1)類縁化合物である2−(2−(ヘプタデカ−8−エン−1−イル)−4,5−ジヒドロ− 1H−イミダゾール−1−イル)エタノール (CAS登録番号:95-38-5)のラットLD50:1,265 mg/kg(OECD TG401、GLP)(AICIS Evaluation Statement (2022)、REACH登録情報 (Accessed Sep. 2023)) (2)類縁化合物である2−[2−(ノルココ−アルキル)−4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−1−イル]エタノール(CAS登録番号:61791-38-6)のラットLD50:> 1,000 - <2,000 mg/kg(OECD TG423、GLP)(AICIS Evaluation Statement (2022)、REACH登録情報 (Accessed Sep. 2023)) (3)類縁化合物である2−(4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−1−イル)エタノールの2−ノルトール油アルキル誘導体 (CAS登録番号:61791-39-7)のラットLD50:> 2,500 mg/kg(OECD TG423、GLP)(AICIS Evaluation Statement (2022)、REACH登録情報 (Accessed Sep. 2023)) | |||
経皮 | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 【参考データ等】 (1)類縁化合物である2−(4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−1−イル)エタノールの2−ノルトール油アルキル誘導体 (CAS登録番号:61791-39-7)のウサギLD50:> 2,000 mg/kg(OECD TG402相当、GLP)(AICIS Evaluation Statement (2022)、REACH登録情報 (Accessed Sep. 2023)) | |||
吸入: ガス | 【分類根拠】 GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 | |||
吸入: 蒸気 | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 | |||
吸入: 粉じん及びミスト | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 | |||
皮膚腐食性及び皮膚刺激性 | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。なお、AICIS Evaluation Statement (2022)で評価された長鎖アルキルヒドロキシエチルイミダゾリン類について、毒性学的プロファイルの類似性が不明であり、本分類には用いなかった。 【参考データ等】 (1)類縁化合物である2−(2−(ヘプタデカ−8−エン−1−イル)−4,5−ジヒドロ− 1H−イミダゾール−1−イル)エタノール(CAS登録番号:95-38-5)について、ウサギ(n=3)を用いた皮膚刺激性試験(OECD TG 404、GLP、閉塞、4時間適用、24時間観察)において、非可逆性の腐食影響がみられ(パッチ除去24時間後の紅斑スコアの平均:4、浮腫スコアの平均:4)、全例を安楽死させたとの報告がある(AICIS Evaluation Statement (2022)、REACH登録情報 (Accessed Sep. 2023))。 (2)類縁化合物である2−(4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−1−イル)エタノールの2−ノルトール油アルキル誘導体(CAS登録番号:61791-39-7)について、ウサギ(n=3)を用いた皮膚刺激性試験(OECD TG 404、GLP、半閉塞、3分間/1時間/4時間適用、24時間観察)において、4時間適用群で皮膚腐食性を示す反応がみられ、24時間後に安楽死させた。3分間適用群、1時間適用群では腐食性影響はみられなかったとの報告がある(AICIS Evaluation Statement (2022)、REACH登録情報 (Accessed Sep. 2023))。 (3)AICISは、(1)、(2)の腐食性影響がみられた知見に基づき、本物質を含む長鎖アルキルヒドロキシエチルイミダゾリン類のグループ化合物は皮膚腐食性がみられるとしている(AICIS Evaluation Statement (2022))。 | |||
眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性 | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。なお、AICIS Evaluation Statement (2022)で評価された長鎖アルキルヒドロキシエチルイミダゾリン類について、毒性学的プロファイルの類似性が不明であり、本分類には用いなかった。 【参考データ等】 (1)類縁化合物である2−(2−(ヘプタデカ−8−エン−1−イル)−4,5−ジヒドロ− 1H−イミダゾール−1−イル)エタノール(CAS登録番号:95-38-5)について、ウサギ(n=6)を用いた眼刺激性試験(OECD TG 405相当、8日観察)において、重篤な眼の損傷性影響は8日以内には回復しなかった(角膜混濁スコアの平均:2.9、虹彩炎スコアの平均:1、結膜発赤スコアの平均:3、結膜浮腫スコアの平均:4)との報告がある(AICIS Evaluation Statement (2022)、REACH登録情報 (Accessed Sep. 2023))。 (2)類縁化合物である2−(4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−1−イル)エタノールの2−ノルトール油アルキル誘導体(CAS登録番号:61791-39-7)について、ウサギ(n=1)を用いた眼刺激性試験(OECD TG 405相当、GLP、24時間観察)において、適用24時間後に重度の眼刺激性所見(角膜混濁スコア:4、虹彩炎スコア:2、結膜発赤スコア:3、結膜浮腫スコア:4)がみられたため試験が打ち切られたとの報告がある(AICIS Evaluation Statement (2022)、REACH登録情報 (Accessed Sep. 2023))。 (3)AICISは、(1)、(2)の損傷性影響がみられた知見に基づき、本物質を含む長鎖アルキルヒドロキシエチルイミダゾリン類のグループ化合物は眼への重篤な損傷性がみられるとしている(AICIS Evaluation Statement (2022))。 | |||
呼吸器感作性 | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 | |||
皮膚感作性 | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 【参考データ等】 (1)類縁化合物である2−(4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−1−イル)エタノールの2−ノルトール油アルキル誘導体(CAS登録番号:61791-39-7)について、モルモット(n=10)を用いたMaximisation試験(OECD TG 406、GLP、皮内投与:0.05%)において、惹起終了24、48時間後の陽性率は0%(0/10例)であったとの報告がある(AICIS Evaluation Statement (2022)、REACH登録情報 (Accessed Sep. 2023))。 | |||
生殖細胞変異原性 | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 【参考データ等】 (1)本物質の類縁物質である2−(2−(ヘプタデカ−8−エン−1−イル)−4,5−ジヒドロ− 1H−イミダゾール−1−イル)エタノール (CAS登録番号:95-38-5)について、細菌復帰突然変異試験(OECDTG471、GLP)、チャイニーズハムスター肺線維芽(CHL)細胞(V79)を用いた染色体異常試験(OECD TG473、GLP)、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞を用いた遺伝子突然変異試験(OECD TG476、GLP)で、いずれも陰性との報告がある(REACH登録情報 (Accessed Sep. 2023)、AICIS Evaluation Statement (2022))。 | |||
発がん性 | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 | |||
生殖毒性 | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 【参考データ等】 (1)類縁化合物である2−(2−(ヘプタデカ−8−エン−1−イル)−4,5−ジヒドロ− 1H−イミダゾール−1−イル)エタノール(CAS登録番号:95-38-5)について、ラットを用いた強制経口投与による反復投与毒性/生殖発生スクリーニング併合試験(OECD TG422、GLP、5〜100 mg/kg/day)において、交配前に雌1例が死亡したため、最高用量を100 mg/kg/dayから60 mg/kg/dayに引き下げたが、雌雄各1例が瀕死状態で切迫と殺されたとの報告がある。また、最高用量(60 mg/kg/day)まで雌雄親動物の生殖能力、児動物の発生・生後発達には有害影響はみられなかったとの報告がある(AICIS Evaluation Statement (2022)、Canada CMP Screening Assessment (2020)、REACH登録情報 (Accessed Sep. 2023))。 (2)類縁化合物である2−(4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−1−イル)エタノールの2−ノルトール油アルキル誘導体(CAS登録番号:61791-39-7)について、ラットを用いた強制経口投与による反復投与毒性/生殖発生スクリーニング併合試験(OECD TG422、GLP、15〜60 mg/kg/day)において、雌雄親動物に全身影響(体重増加抑制、摂餌量低値)がみられる最高用量(60 mg/kg/day)まで、親動物の生殖能力、児動物の発生・生後発達への有害影響はみられなかったとの報告がある(AICIS Evaluation Statement (2022)、REACH登録情報 (Accessed Sep. 2023))。 | |||
特定標的臓器毒性 (単回ばく露) | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 【参考データ等】 (1)類縁化合物である2−(2−(ヘプタデカ−8−エン−1−イル)−4,5−ジヒドロ− 1H−イミダゾール−1−イル)エタノール (CAS登録番号:95-38-5)のラットを用いた単回経口投与試験(OECD TG401、GLP)では、500 mg/kg 及び2,000 mg/kgで雄1/5例に立毛、円背姿勢、呼吸困難、自発運動減少、腹部膨満、下痢がみられた。剖検では500 mg/kg群で胸腺の出血(雌1/5例)、胃と小腸の拡張(雄2/5例)、2,000 mg/kgで胃・小腸及び盲腸の拡張(雄3/5例)がみられたとの報告がある(AICIS Evaluation Statement (2022)、REACH登録情報 (Accessed Sep. 2023))。 (2)類縁化合物である2−(4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−1−イル)エタノールの2−ノルトール油アルキル誘導体 (CAS登録番号:61791-39-7)のラットを用いた単回経口投与試験(OECD TG423、GLP)では、2,000 mg/kgで瀕死状態に陥った雌1/3匹が切迫と殺され、剖検により、消化管傷害(腺胃粘膜の出血及び剥離、前胃上皮の剥離、小腸・大腸の出血)がみられた。生存例では共通してみられた毒性症状には、円背姿勢、嗜眠、立毛、呼吸数減少とともに削痩がみられ、試験終了時の剖検では雄に胃と肝臓の癒着がみられたとの報告がある(AICIS Evaluation Statement (2022)、REACH登録情報 (Accessed Sep. 2023))。 | |||
特定標的臓器毒性 (反復ばく露) | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 【参考データ等】 (1)類縁化合物である2−(2−(ヘプタデカ−8−エン−1−イル)−4,5−ジヒドロ− 1H−イミダゾール−1−イル)エタノール(CAS登録番号:95-38-5)について、ラットを用いた強制経口投与による反復投与毒性/生殖発生スクリーニング併合試験(OECD TG422、GLP)において、投与8〜9日目に全身症状のため、最高用量が100 mg/kg/day(90日換算:34.4〜56.7 mg/kg/day、区分2の範囲)から60 mg/kg/day(90日換算:20.7〜34.0 mg/kg/day、区分2の範囲)に引き下げられ、最高用量群では雌1/10例が死亡し、雌雄各1/10例が瀕死状態で切迫と殺され、死因は剖検結果(胃腸管の拡張、粘膜萎縮、急性炎症及び前胃のびらん・膿瘍、胸腺サイズの重度縮小)から、被験物質投与による消化管損傷に起因すると考えられたとの報告がある。また、60 mg/kg/dayでは、持続性ストレスに関連する胸腺の萎縮、肝臓及び副腎の絶対・相対重量の変化、副腎皮質の両側性皮質肥大もみられたとの報告がある。20 mg/kg/day(90日換算:6.89〜11.3 mg/kg/day、区分1の範囲)以下では特記すべき所見はみられなかったとの報告がある(AICIS Evaluation Statement (2022)、Canada CMP Screening Assessment (2020)、REACH登録情報 (Accessed Sep. 2023))。 (2)類縁化合物である2−(4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−1−イル)エタノールの2−ノルトール油アルキル誘導体(CAS登録番号:61791-39-7)について、ラットを用いた強制経口投与による反復投与毒性/生殖発生スクリーニング併合試験(OECD TG422、GLP)において、15 mg/kg/day(90日換算:7.0 mg/kg/day、区分1の範囲)以上で前胃に扁平上皮過形成と粘膜下組織の炎症、腹膜炎を伴う潰瘍、60 mg/k/day(90日換算:28 mg/kg/day、区分2の範囲)で雌雄親動物に全身影響(体重増加抑制、摂餌量低値)、前胃にびらん(雌雄各1/10例)がみられたとの報告がある(AICIS Evaluation Statement (2022)、Canada CMP Screening Assessment (2020)、REACH登録情報 (Accessed Sep. 2023))。 | |||
誤えん有害性* | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 | |||
* JIS Z7252の改訂により吸引性呼吸器有害性から項目名が変更となった。 |
12.環境影響情報 | |||
---|---|---|---|
生態毒性 | |||
水生環境有害性 短期(急性) | データなし。 | ||
水生環境有害性 長期(慢性) | データなし。 | ||
残留性・分解性 | 情報なし | ||
生態蓄積性 | 情報なし | ||
土壌中の移動性 | 情報なし | ||
オゾン層への有害性 | 当該物質はモントリオール議定書の附属書A〜C及びEに列記されていない。 |
13.廃棄上の注意 | |||
---|---|---|---|
化学品(残余廃棄物)、当該化学品が付着している汚染容器及び包装の安全で、かつ、環境上望ましい廃棄、又はリサイクルに関する情報 | 廃棄においては、関連法規ならびに地方自治体の基準に従うこと。 都道府県知事などの許可を受けた産業廃棄物処理業者、もしくは地方公共団体がその処理を行っている場合にはそこに委託して処理する。 廃棄物の処理を委託する場合、処理業者等に危険性、有害性を十分告知の上処理を委託する。 | ||
容器は洗浄してリサイクルするか、関連法規制並びに地方自治体の基準に従って適切な処分を行う。 空容器を廃棄する場合は、内容物を完全に除去すること。 |
14.輸送上の注意 | ||||
---|---|---|---|---|
該当の有無は製品によっても異なる場合がある。法規に則った試験の情報と、12項の環境影響情報とに基づいて、修正が必要な場合がある。 | ||||
国際規制 | ||||
国連番号 | - | |||
品名(国連輸送名) | - | |||
国連分類 | - | |||
副次危険 | - | |||
容器等級 | - | |||
海洋汚染物質 | 該当しない | |||
MARPOL73/78附属書U及びIBCコードによるばら積み輸送される液体物質 | 該当しない | |||
国内規制 | ||||
海上規制情報 | 該当しない | |||
航空規制情報 | 該当しない | |||
陸上規制情報 | 該当しない | |||
特別な安全上の対策 | 該当しない | |||
その他 (一般的) 注意 | 輸送に際しては、直射日光を避け、容器の破損、腐食、漏れのないように積み込み、荷崩れの防止を確実に行う。 重量物を上積みしない。 | |||
緊急時応急措置指針番号* | 該当しない | |||
* 北米緊急時応急措置指針に基づく。米国運輸省が中心となって発行した「2020 Emengency Response Guidebook (ERG 2020)」(一般社団法人日本化学工業協会によって和訳されている(発行元:日本規格協会)に掲載されている。 |
15.適用法令 | ||||
---|---|---|---|---|
法規制情報は作成年月日時点に基づいて記載されております。事業場において記載するに当たっては、最新情報を確認してください。 | ||||
労働安全衛生法 | - | |||
化学物質排出把握管理促進法(PRTR法) | - | |||
毒物及び劇物取締法 | - |
16.その他の情報 | ||||
---|---|---|---|---|
参考文献 | ||||
9項、11項については各データ毎に記載。その他の各項については以下を参照。 ・NITE化学物質総合情報提供システム(NITE-CHRIP) ・International Chemical Safety Cards (ICSC) ・Hazardous Substances Data Bank (HSDB) ・GESTIS Substance database (GESTIS) ・ERG 2020版 緊急時応急措置指針−容器イエローカードへの適用 ・一般社団法人日本化学工業協会 編「GHS対応ガイドライン ラベル及び表示・安全デ−タシ−ト作成指針」 |