| 1.化学品及び会社情報 | |||
|---|---|---|---|
| 化学品の名称 | 2,6-ジクロロフェノール (2,6-Dichlorophenol) | ||
| 製品コード | 24A6063 | ||
| 会社名 | ○○○○株式会社 | ||
| 住所 | 東京都△△区△△町△丁目△△番地 | ||
| 電話番号 | 03-1234-5678 | ||
| FAX番号 | 03-1234-5678 | ||
| 電子メールアドレス | 連絡先@検セ.or.jp | ||
| 緊急時の電話番号 | 03-1234-5678 | ||
| 推奨用途及び使用上の制限 | 医薬・農薬中間体 | ||
| 2.危険有害性の要約 | ||||
|---|---|---|---|---|
| GHS分類 | ||||
| 分類実施日 | 平成24年。政府向けGHS分類ガイダンス(H22.7版)を使用 | |||
| GHS改訂4版を使用 | ||||
| 健康に対する有害性 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分2 | ||
| 眼に対する重篤な損傷/眼刺激性 | 区分2 | |||
| 特定標的臓器毒性(単回ばく露) | 区分2(中枢神経系) | |||
| 環境に対する有害性 | 水生環境有害性 (急性) | 分類実施中 | ||
| 水生環境有害性 (長期間) | 分類実施中 | |||
| オゾン層への有害性 | 分類実施中 | |||
| 注) 上記のGHS分類で区分の記載がない危険有害性項目については、政府向けガイダンス文書で規定された「分類対象外」、「区分外」または「分類できない」に該当する。なお、健康有害性については後述の11項に、「分類対象外」、「区分外」または「分類できない」の記述がある。 | ||||
| GHSラベル要素 | ||||
| 絵表示 | ![]() ![]() | |||
| 注意喚起語 | 警告 | |||
| 危険有害性情報 | 皮膚刺激 | |||
| 強い眼刺激 | ||||
| 臓器の障害のおそれ(中枢神経系) | ||||
| 注意書き | ||||
| 安全対策 | 粉じん、煙、ガス、ミスト、蒸気、スプレーを吸入しないこと。 | |||
| 取扱後は手などをよく洗うこと。 | ||||
| この製品を使用する時に、飲食又は喫煙をしないこと。 | ||||
| 保護手袋、保護眼鏡、保護面を着用すること。 | ||||
| 応急措置 | 皮膚に付着した場合:多量の水/…で洗うこと。 | |||
| 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 | ||||
| 皮膚刺激が生じた場合:医師の診断、手当てを受けること。 | ||||
| 汚染された衣服を脱ぎ、再使用する場合には洗濯をすること。 | ||||
| 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 | ||||
| 眼の刺激が続く場合:医師の診断、手当てを受けること。 | ||||
| ばく露又はばく露の懸念がある場合:医師に連絡すること。 | ||||
| 保管 | 施錠して保管すること。 | |||
| 廃棄 | 内容物、容器を都道府県知事の許可を受けた専門の廃棄物処理業者に委託すること。 | |||
| 他の危険有害性 | ||||
| 3.組成及び成分情報 | |||
|---|---|---|---|
| 単一製品・混合物の区別 | 単一製品 | ||
| 化学名又は一般名 | 2,6-ジクロロフェノール | ||
| 別名 | 2,6-DCP、1-Hydroxy-2,6-dichlorobenzene | ||
| 濃度又は濃度範囲 | 100% | ||
| 分子式 (分子量) | C6H4Cl2O(163) | ||
| 化学特性 (示性式又は構造式) | ![]() | ||
| CAS番号 | 87-65-0 | ||
| 官報公示整理番号(化審法) | (3)-930 | ||
| 官報公示整理番号(安衛法) | (3)-930 | ||
| 分類に寄与する不純物及び安定化添加物 | テクニカルグレードのクロロフェノール中には、塩素化された2-フェノキシフェノール、塩素化されたジフェニルエーテル、塩素化されたジベンゾフランが不純物として含まれる。 | ||
| 4.応急措置 | |||
|---|---|---|---|
| 吸入した場合 | 気分が悪いときは医師に連絡すること。 | ||
| ばく露又はばく露の懸念がある場合:医師に連絡すること。 | |||
| 皮膚に付着した場合 | 多量の水と石けんで洗うこと。 | ||
| 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 | |||
| 皮膚刺激が生じた場合:医師の診断、手当てを受けること。 | |||
| 汚染された衣服を脱ぎ、再使用する場合には洗濯をすること。 | |||
| ばく露又はばく露の懸念がある場合:医師に連絡すること。 | |||
| 眼に入った場合 | 水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 | ||
| 眼の刺激が続く場合:医師の診断、手当てを受けること。 | |||
| ばく露又はばく露の懸念がある場合:医師に連絡すること。 | |||
| 飲み込んだ場合 | 気分が悪いときは医師に連絡すること。口をすすぐこと。 | ||
| ばく露又はばく露の懸念がある場合:医師に連絡すること。 | |||
| 急性症状及び遅発性症状の最も重要な徴候症状 | データなし。 | ||
| 応急措置をする者の保護 | データなし。 | ||
| 医師に対する特別な注意事項 | データなし。 | ||
| 5.火災時の措置 | |||
|---|---|---|---|
| 消火剤 | 水噴霧、粉末消火薬剤 | ||
| 使ってはならない消火剤 | 情報なし。 | ||
| 特有の危険有害性 | 当該製品は分子中にハロゲンを含有しているため火災時に刺激性もしくは有毒なヒューム(またはガス)を放出する。 | ||
| 当該製品は分子中にハロゲンを含有しているため燃焼ガスには、一酸化炭素などの他、ハロゲン酸化物系のガスなどの有毒ガスが含まれるので、消火作業の際には、煙を吸入しないように注意する。 | |||
| 特有の消火方法 | 消火作業は、風上から行う。 | ||
| 周辺火災の場合に移動可能な容器は、速やかに安全な場所に移す。 | |||
| 火災発生場所の周辺に関係者以外の立入りを禁止する。 | |||
| 関係者以外は安全な場所に退去させる。 | |||
| 消火を行う者の保護 | 消火作業では、適切な保護具(手袋、眼鏡、マスク等)を着用する。 | ||
| 6.漏出時の措置 | |||
|---|---|---|---|
| 人体に対する注意事項、保護具及び緊急措置 | 作業には、必ず保護具(手袋・眼鏡・マスクなど)を着用する。 | ||
| 多量の場合、人を安全な場所に退避させる。 | |||
| 必要に応じた換気を確保する。 | |||
| 環境に対する注意事項 | 漏出物を河川や下水に直接流してはいけない。 | ||
| 封じ込め及び浄化の方法及び機材 | 漏出したものをすくいとり、または掃き集めて紙袋またはドラムなどに回収する。 | ||
| 粉末の場合は、電気掃除機(真空クリーナー)、ほうきなどを使用して回収する。 | |||
| 粉塵が飛散しないようにして取り除く。 | |||
| 微粉末の場合は、機器類を防爆構造とし、設備は静電気対策を実施する。 | |||
| 付近の着火源となるものを速やかに除くとともに消火剤を準備する。 | |||
| 床に漏れた状態で放置すると、滑り易くスリップ事故の原因となるため注意する。 | |||
| 漏出物の上をむやみに歩かない。 | |||
| 火花を発生しない安全な用具を使用する。 | |||
| 7.取扱い及び保管上の注意 | |||
|---|---|---|---|
| 取扱い | |||
| 技術的対策 | 取扱い場所の近くに、洗眼及び身体洗浄のための設備を設置する。 | ||
| 安全取扱い注意事項 | 粉じん、煙、ガス、ミスト、蒸気、スプレーを吸入しないこと。 | ||
| 取扱後は手などをよく洗うこと。 | |||
| この製品を使用する時に、飲食又は喫煙をしないこと。 | |||
| 保護手袋、保護眼鏡、保護面を着用すること。 | |||
| 接触回避 | データなし。 | ||
| 衛生対策 | 取扱い後は手などをよく洗うこと。 | ||
| 保管 | |||
| 安全な保管条件 | 換気の良い場所で保管すること。 | ||
| 施錠して保管すること。 | |||
| 安全な容器包装材料 | データなし。 | ||
| 8.ばく露防止及び保護措置 | |||
|---|---|---|---|
| 管理濃度 | 未設定 | ||
| 許容濃度 | |||
| 日本産衛学会(2012年度版) | 未設定 | ||
| ACGIH(2012年版) | 未設定 | ||
| 設備対策 | 蒸気、ヒューム、ミストまたは粉塵が発生する場合は、局所排気装置を設置する。 | ||
| 取扱い場所の近くに、洗眼及び身体洗浄のための設備を設置する。 | |||
| 保護具 | |||
| 呼吸用保護具 | 必要に応じて、適切な呼吸用保護具を着用すること。 | ||
| 手の保護具 | 保護手袋を着用すること。 | ||
| 眼の保護具 | 保護眼鏡、保護面を着用すること。 | ||
| 皮膚及び身体の保護具 | 保護手袋、保護眼鏡、保護面を着用すること。 | ||
| 9.物理的及び化学的性質 | |||
|---|---|---|---|
| 物理的状態 | |||
| 形状 | 固体(Merck (14th, 2006)) | ||
| 色 | 白色(Merck (14th, 2006)) | ||
| 臭い | フェノール臭(GESTIS (Access on July. 2012)) | ||
| 臭いのしきい(閾)値 | water: 0.003 mg/l at 30℃; 0.200 mg/l at 20 -22℃(EnviChem (Access on July. 2012)) | ||
| pH | データなし。 | ||
| 融点・凝固点 | 64.5-65.5℃(Merck (14th, 2006)) | ||
| 沸点、初留点及び沸騰範囲 | 220℃(HSDB (2009)) | ||
| 引火点 | データなし。 | ||
| 蒸発速度(酢酸ブチル=1) | データなし。 | ||
| 燃焼性(固体、気体) | データなし。 | ||
| 燃焼又は爆発範囲 | データなし。 | ||
| 蒸気圧 | 0.033mmHg(25℃)(HSDB (2009)) | ||
| 蒸気密度 | データなし。 | ||
| 比重(相対密度) | 1.653(CRC (91st, 2010)) | ||
| 溶解度 | 水:2650 mg/l (25℃)(HSDB (2009)) | ||
| ベンゼン、石油エーテルに溶解する。(HSDB (2009)) | |||
| n-オクタノール/水分配係数 | 2.75(HSDB (2009)) | ||
| 自然発火温度 | データなし。 | ||
| 分解温度 | データなし。 | ||
| 粘度(粘性率) | データなし。 | ||
| 10.安定性及び反応性 | |||
|---|---|---|---|
| 反応性 | 熱分解する。(GESTIS (Access on July. 2012)) | ||
| 化学的安定性 | 情報なし。 | ||
| 危険有害反応可能性 | 酸化剤、酸無水物、酸塩化物と危険な反応を起こす。(GESTIS (Access on July. 2012)) | ||
| 避けるべき条件 | 情報なし。 | ||
| 混触危険物質 | 情報なし。 | ||
| 危険有害な分解生成物 | 熱分解により、塩化水素、一酸化炭素、二酸化炭素、ホスゲンが発生する。(GESTIS (Access on July. 2012)) | ||
| 11.有害性情報 | |||
|---|---|---|---|
| 急性毒性 | |||
| 経口 | ラットのLD50値は 2940 mg/kg(EHC 93 (1989))に基づき、JIS分類基準の区分外(国連分類基準の区分5に相当)とした。GHS分類:区分外 | ||
| 経皮 | データなし。GHS分類:分類できない | ||
| 吸入:ガス | GHSの定義における固体である。GHS分類:分類対象外 | ||
| 吸入:蒸気 | データなし。GHS分類:分類できない | ||
| 吸入:粉じん及びミスト | データなし。GHS分類:分類できない | ||
| 皮膚腐食性及び刺激性 | ヒトで重度の皮膚刺激物質(severe skin irritant)との記載(HSDB (2009))に加え、ウサギの皮膚に本物質2 mgを24時間適用した試験で、刺激性は重度(severe)と報告されている(RTECS (2011))ことから、区分2とした。GHS分類:区分2 | ||
| 眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性 | ヒトで重度の眼刺激物質(severe eye irritant)との記載(HSDB (2009))に加え、ウサギの眼に本物質250 μg を適用した試験で、刺激性は重度(severe)と報告されている(RTECS (2011))ことから、区分2とした。GHS分類:区分2 | ||
| 呼吸器感作性 | データなし。GHS分類:分類できない | ||
| 皮膚感作性 | データなし。GHS分類:分類できない | ||
| 生殖細胞変異原性 | in vivo試験のデータがないので分類できない。なお、in vitro試験ではエームス試験で陰性(EHC 93 (1989), NTP DB Study ID 356719 (1979))、チャイニーズハムスターのV79細胞を用いた遺伝子染色体突然変異試験で陰性(EHC 93 (1989))の結果がそれぞれ報告されている。GHS分類:分類できない | ||
| 発がん性 | データなし。GHS分類:分類できない | ||
| 生殖毒性 | データなし。GHS分類:分類できない | ||
| 特定標的臓器毒性(単回ばく露) | マウスの急性経口毒性試験において、死亡の大半は24時間以内に発生し、LD50値は雄で2198 mg/kg、雌で2120 mg/kgであった(HSDB (2009))と報告され、主な中毒症状は呼吸促進、振戦、中枢神経系の抑制を伴う軽度の痙攣との記載(HSDB (2009))記載に基づき、区分2(中枢神経系)とした。なお、LD50値はガイダンス値範囲を超えるが、区分2の上限に極めて近いことから、中毒症状は区分2の用量範囲でも発現するものと判断される。GHS分類:区分2(中枢神経系) | ||
| 特定標的臓器毒性(反復ばく露) | データ不足。なお、本物質はラットで成長を抑制し、肝臓体重比の増加を起こしたとの報告、また、ラットで本物質の中毒により赤血球産生能と脾臓の免疫反応の低下(HSDB (2009))が報告されているが、いずれも詳細不明のため分類できない。GHS分類:分類できない | ||
| 吸引性呼吸器有害性 | データなし。GHS分類:分類できない | ||
| 12.環境影響情報 | |||
|---|---|---|---|
| 生態毒性 | |||
| 水生環境有害性(急性) | 分類実施中 | ||
| 水生環境有害性(長期間) | 分類実施中 | ||
| オゾン層への有害性 | 分類実施中 | ||
| 13.廃棄上の注意 | |||
|---|---|---|---|
| 残余廃棄物 | 廃棄の前に、可能な限り無害化、安定化及び中和等の処理を行って危険有害性のレベルを低い状態にする。 | ||
| 内容物/容器を都道府県知事の許可を受けた専門の廃棄物処理業者に委託すること。 | |||
| 汚染容器及び包装 | 容器は清浄にしてリサイクルするか、関連法規並びに地方自治体の基準に従って適切な処分を行う。 | ||
| 空容器を廃棄する場合は、内容物を完全に除去すること。 | |||
| 14.輸送上の注意 | ||||
|---|---|---|---|---|
| 該当の有無は製品によっても異なる場合がある。法規に則った試験の情報と、分類実施中の12項の環境影響情報とに、基づく修正の必要がある。 | ||||
| 国際規制 | 海上輸送はIMOの規則に、航空輸送はICAO/IATAの規則に従う。 | |||
| 国連番号 | 2020 | |||
| 国連品名 | クロロフェノール類(固体) | |||
| 国連危険有害性クラス | 6.1 | |||
| 副次危険 | - | |||
| 容器等級 | L | |||
| 国内規制 | ||||
| 海上規制情報 | 船舶安全法の規定に従う。 | |||
| 航空規制情報 | 航空法の規定に従う。 | |||
| 陸上規制情報 | 該当しない。 | |||
| 特別安全対策 | 移送時にイエローカードの保持が必要。 | |||
| 食品や飼料と一緒に輸送してはならない。 | ||||
| 輸送に際しては、直射日光を避け、容器の破損、腐食、漏れのないように積み込み、荷崩れの防止を確実に行う。 | ||||
| 重量物を上積みしない。 | ||||
| 緊急時応急措置指針番号 | 153 | |||
| 15.適用法令 | ||||
|---|---|---|---|---|
| 法規制情報は作成年月日時点に基づいて記載されております。事業場において記載するに当たっては、最新情報を確認してください。 | ||||
| 船舶安全法 | 毒物類・毒物 | |||
| 航空法 | 毒物類・毒物 | |||
| 16.その他の情報 | ||||
|---|---|---|---|---|
| 参考文献 | 各データ毎に記載した。 | |||
| <モデルSDSを利用するときの注意事項> 本安全モデルデータシートは作成年月日時点における情報に基づいて記載されておりますので、事業場においてSDSを作成するに当たっては、 新たな危険有害性情報について確認することが必要です。さらに、本安全データシートはモデルですので、実際の製品等の性状に基づき追加修正する必要があります。 また、特殊な条件下で使用するときは、その使用状況に応じた情報に基づく安全対策が必要となります。 | ||||