1.化学物質等及び会社情報 | |||
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化学物質等の名称 | 1,4−ジクロロ−2−ブテン、(1,4-Dichloro-2-butene) | ||
製品コード | 22B4529 | ||
会社名 | ○○○○株式会社 | ||
住所 | 東京都△△区△△町△丁目△△番地 | ||
電話番号 | 03-1234-5678 | ||
緊急時の電話番号 | 03-1234-5678 | ||
FAX番号 | 03-1234-5678 | ||
メールアドレス | |||
推奨用途及び使用上の制限 | 化学プロセス用の中間体.(SIDS(2006)) | ||
2.危険有害性の要約 | |||
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GHS分類 | |||
分類実施日 | H23.3.15、政府向けGHS分類ガイダンス(H22.7月版)を使用 |
物理化学的危険性 | 引火性液体 | 区分3 | |
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健康に対する有害性 | 急性毒性(経口) | 区分3 | |
急性毒性(経皮) | 区分3 | ||
急性毒性(吸入:蒸気) | 区分1 | ||
皮膚腐食性・刺激性 | 区分1 | ||
眼に対する重篤な損傷・眼刺激性 | 区分1 | ||
生殖細胞変異原性 | 区分2 | ||
発がん性 | 区分1B | ||
特定標的臓器・全身毒性(単回ばく露) | 区分1(呼吸器系、神経系、全身毒性)、区分3(麻酔作用) | ||
特定標的臓器・全身毒性(反復ばく露) | 区分1(呼吸器系) | ||
環境に対する有害性 | 水生環境急性有害性 | 区分1 | |
水生環境慢性有害性 | 区分1 | ||
注) 上記で区分の記載がない危険有害性は政府向けガイダンス文書で規定された[分類対象外]、[区分外]または[分類できない]に該当するものであり、後述の該当項目の説明を確認する必要がある。 | |||
ラベル要素 | |||
絵表示又はシンボル | |||
注意喚起語 | 危険 | ||
危険有害性情報 | 引火性液体および蒸気 | ||
飲み込むと有毒 | |||
皮膚に接触すると有毒 | |||
吸入すると生命に危険 | |||
重篤な皮膚の薬傷及び眼の損傷 | |||
重篤な眼の損傷 | |||
遺伝性疾患のおそれの疑い | |||
発がんのおそれ | |||
呼吸器系、神経系、全身臓器の障害 | |||
眠気又はめまいのおそれ | |||
長期にわたるまたは反復ばく露による呼吸器系臓器の障害 | |||
水生生物に非常に強い毒性 | |||
長期的影響により水生生物に非常に強い毒性 | |||
注意書き | |||
【安全対策】 | |||
熱、火花、裸火、高温のもののような着火源から遠ざけること。−禁煙。 | |||
容器を密閉しておくこと。 | |||
容器を接地すること、アースをとること。 | |||
防爆型の電気機器、換気装置、照明機器を使用すること。 | |||
火花を発生させない工具を使用すること。 | |||
静電気放電に対する予防措置を講ずること。 | |||
適切な保護手袋、保護衣、保護眼鏡、保護面を着用すること。 | |||
取扱後は手をよく洗うこと。 | |||
この製品を使用する時に、飲食または喫煙をしないこと。 | |||
ミスト、蒸気、スプレーを吸入しないこと。 | |||
屋外または換気の良い場所でのみ使用すること。 | |||
呼吸用保護具を着用すること。 | |||
使用前に取扱説明書を入手すること。 | |||
全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 | |||
適切な個人用保護具を使用すること。 | |||
環境への放出を避けること。 | |||
【応急措置】 | |||
皮膚(または髪)に付着した場合:直ちに汚染された衣類をすべて脱ぐこと、取り除くこと。 | |||
皮膚を流水、シャワーで洗うこと。 | |||
火災の場合:適切な消火方法を使用すること。 | |||
飲み込んだ場合:直ちに医師に連絡すること。 | |||
飲み込んだ場合:口をすすぐこと。無理に吐かせないこと。 | |||
皮膚に付着した場合:多量の水と石鹸で洗うこと。 | |||
皮膚に付着した場合:気分が悪い時は医師に連絡すること。 | |||
汚染された衣類をすべて脱ぐこと。 | |||
汚染された衣類を再使用す場合には洗濯をすること。 | |||
吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息さること。 | |||
飲み込んだ場合、皮膚(または髪)に付着した場合、吸入した場合、眼に入った場合は、ただちに医師に連絡すること。 | |||
眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 | |||
ばく露またはばく露の懸念がある場合:医師の診断、手当てを受けること。 | |||
ばく露した場合:医師に連絡すること。 | |||
気分が悪い時は、医師の診断、手当てを受けること。 | |||
漏出物を回収すること。 | |||
【保管】 | |||
換気の良い場所で保管すること。涼しいところに置くこと。 | |||
施錠して保管すること。 | |||
容器を密閉しておくこと。 | |||
【廃棄】 | |||
内容物、容器を都道府県知事の許可を受けた専門の廃棄物処理業者に委託すること。 | |||
国・地域情報 | |||
3.組成及び成分情報 | |||
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化学物質 | |||
化学名又は一般名 | 1,4−ジクロロ−2−ブテン | ||
別名 | 二塩化 2−ブチレン、(2-Butylene dichloride)、1,4‐ジクロロブタ‐2‐エン、(1,4-Dichlorobut-2-ene)、1,4−ジクロロブテン−2、(1,4-dichlorobutene-2) | ||
分子式 (分子量) | C4H6Cl2(125) | ||
化学特性 (示性式又は構造式) | |||
CAS番号 | 764-41-0 | ||
官報公示整理番号(化審法・安衛法) | (2)-118 | ||
分類に寄与する不純物及び安定化添加物 | データなし | ||
濃度又は濃度範囲 | 100% | ||
4.応急措置 | |||
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吸入した場合 | ただちに医師に連絡すること | ||
空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息さること。 | |||
皮膚に付着した場合 | 皮膚を流水、シャワーで洗うこと。 | ||
ただちに医師に連絡すること | |||
汚染された衣類をすべて脱ぐこと。 | |||
汚染された衣類を再使用す場合には洗濯をすること。 | |||
眼に入った場合 | 水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 | ||
ただちに医師に連絡すること | |||
飲み込んだ場合 | 口をすすぐこと。 | ||
ただちに医師に連絡すること | |||
予想される急性症状及び遅発性症状 | 吸入 : データなし | ||
皮膚 : データなし | |||
眼 : データなし | |||
経口摂取 : データなし | |||
最も重要な兆候及び症状 | データなし | ||
応急措置をする者の保護 | データなし | ||
医師に対する特別注意事項 | データなし | ||
5.火災時の措置 | |||
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消火剤 | 泡消火剤、粉末消火剤、炭酸ガス、乾燥砂類 | ||
使ってはならない消火剤 | データなし。 | ||
特有の危険有害性 | 引火性の高い液体および蒸気。 | ||
極めて燃え易い、熱、火花、火炎で容易に発火する。 | |||
静電気で引火するおそれがある。 | |||
加熱により容器が爆発するおそれがある。 | |||
消火後再び発火するおそれがある。 | |||
特有の消火方法 | 危険でなければ火災区域から容器を移動する。 | ||
容器が熱に晒されているときは、移動しない。 | |||
安全に対処できるならば着火源を除去すること。 | |||
消火を行う者の保護 | 適切な空気呼吸器、防護服(耐熱性)を着用する。 | ||
6.漏出時の措置 | |||
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人体に対する注意事項、保護具および緊急措置 | 全ての着火源を取り除く。 | ||
直ちに、全ての方向に適切な距離を漏洩区域として隔離する。 | |||
関係者以外の立入りを禁止する。 | |||
密閉された場所に立入る前に換気する。 | |||
環境に対する注意事項 | 環境に放出しないこと。 | ||
回収・中和 | 不活性材料(例えば、乾燥砂又は土等)で流出物を吸収して、化学品廃棄容器に入れる。 | ||
封じ込め及び浄化方法・機材 | 危険でなければ漏れを止める。 | ||
二次災害の防止策 | すべての発火源を速やかに取除く(近傍での喫煙、火花や火炎の禁止)。 | ||
排水溝、下水溝、地下室あるいは閉鎖場所への流入を防ぐ。 | |||
7.取扱い及び保管上の注意 | |||
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取扱い | |||
技術的対策 | 消防法の規定に従う。 | ||
局所排気・全体換気 | 『8.ばく露防止及び保護措置』に記載の局所排気、全体換気を行う。 | ||
安全取扱い注意事項 | 熱、火花、裸火、高温のもののような着火源から遠ざけること。−禁煙。 | ||
容器を密閉しておくこと。 | |||
容器を接地すること、アースをとること。 | |||
防爆型の電気機器、換気装置、照明機器を使用すること。 | |||
火花を発生させない工具を使用すること。 | |||
静電気放電に対する予防措置を講ずること。 | |||
適切な保護手袋、保護衣、保護眼鏡、保護面を着用すること。 | |||
取扱後は手をよく洗うこと。 | |||
この製品を使用する時に、飲食または喫煙をしないこと。 | |||
ミスト、蒸気、スプレーを吸入しないこと。 | |||
屋外または換気の良い場所でのみ使用すること。 | |||
呼吸用保護具を着用すること。 | |||
使用前に取扱説明書を入手すること。 | |||
全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 | |||
適切な個人用保護具を使用すること。 | |||
接触回避 | データなし。 | ||
保管 | |||
技術的対策 | 消防法の規定に従う。 | ||
保管条件 | 換気の良い場所で保管すること。涼しいところに置くこと。 | ||
施錠して保管すること。 | |||
容器を密閉しておくこと。 | |||
容器包装材料 | データなし。 | ||
8.ばく露防止及び保護措置 | |||
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管理濃度 | 未設定 | ||
許容濃度 (ばく露限界値、生物学的ばく露指標) | |||
日本産衛学会 | 未設定 | ||
ACGIH | TWA 0.005ppm Skin(2010年版) | ||
設備対策 | この物質を貯蔵ないし取扱う作業場には,適切な洗眼器と安全シャワーを設置すること。 | ||
ばく露を防止するため、作業場には適切な全体換気装置、局所排気装置を設置すること。 | |||
保護具 | |||
呼吸器の保護具 | 適切な呼吸器保護具を着用すること。 | ||
手の保護具 | 適切な保護手袋を着用すること。 | ||
眼の保護具 | 適切な眼の保護具を着用すること。 | ||
皮膚及び身体の保護具 | 適切な保護衣を着用すること。 | ||
衛生対策 | 取扱い後はよく手を洗うこと。 | ||
9.物理的及び化学的性質 | |||
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物理的状態 | |||
形状 | 液体 : Sax (11th, 2004) | ||
色 | 無色 : Sax (11th, 2004) | ||
臭い | 甘味臭 : HSDB (2009) | ||
pH | データなし | ||
融点・凝固点 | 1-3 ℃ : Sax (11th, 2004) | ||
沸点、初留点及び沸騰範囲 | 156 ℃ : Sax (11th, 2004) | ||
引火点 | 59 : Gangolli (2nd, 1999) | ||
自然発火温度 | 465℃ : SIDS(2006) | ||
燃焼性(固体、ガス) | データなし | ||
爆発範囲 | 2.5-14 Vol% : SIDS(2006) | ||
蒸気圧 | 3mmHg(25℃) [換算値 399Pa(25℃)] : HSDB (2009) | ||
蒸気密度 | データなし | ||
蒸発速度(酢酸ブチル=1) | データなし | ||
比重(密度) | 1.183 (25/4) : Sax (11th, 2004) | ||
溶解度 | 580 mg/L (25℃) : HSDB (2009) | ||
ベンゼン、四塩化炭素と混和 : HSDB (2009) | |||
オクタノール・水分配係数 | Log Kow = 2.60(CAL) : SIDS(2006) | ||
分解温度 | データなし | ||
粘度 | データなし | ||
粉じん爆発下限濃度 | データなし | ||
最小発火エネルギー | データなし | ||
体積抵抗率(導電率) | データなし | ||
10.安定性及び反応性 | |||
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安定性 | 法規制に従った保管及び取扱においては安定と考えられる | ||
危険有害反応可能性 | データなし | ||
避けるべき条件 | データなし | ||
混触危険物質 | データなし | ||
危険有害な分解生成物 | データなし | ||
11.有害性情報 | |||
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急性毒性 | |||
経口 | ラットLD50値は89 mg/kg bw(ACGIH (2001), SIDS(2006)), 220 mg/kg bw(SIDS(2006))及び120 - 300 mg/kg bw(SIDS(2006))。(GHS分類:区分3) | ||
経皮 | ウサギLD50値は735 mg/kg bw(ACGIH (2001), SIDS(2006))。(GHS分類:区分3) | ||
吸入 | 吸入(ガス): | GHSの定義における液体である。(GHS分類:分類対象外) | |
吸入(蒸気): | ラットLC50値は0.45 mg/L/4h(86 ppm/4h)(SIDS(2006), ACGIH(2001)) 及び1.35 mg/L/4h(264 ppm/4h)(SIDS(2006))。なお、試験濃度(86 ppm)は飽和蒸気圧濃度(3950 ppm)の90%より低いので「ミストがほとんど混在しない蒸気」として気体の基準値を適用した。(GHS分類:区分1) | ||
吸入(粉じん・ミスト): | データなし。(GHS分類:分類できない) | ||
皮膚腐食性・刺激性 | ヒトボランティアの試験で、前腕部に無希釈液体を0.5-1時間接触させたところ強度の紅斑、浮腫、水泡の発生が認められた(SIDS(2006))との報告、及び本物質の液体及び蒸気はヒトに対して強度の皮膚腐食性を示す(SIDS(2006))。(GHS分類:区分1) | ||
眼に対する重篤な損傷・刺激性 | ウサギの眼に1滴の適用により、重度の角膜熱傷と永続的損傷を引き起こし、重度の眼刺激物であるとの報告(ACGIH (2001))。なお、本物質の液体および蒸気はヒトに対して強度の眼刺激性を示すと記載されている(SIDS(2006))。(GHS分類:区分1) | ||
呼吸器感作性又は皮膚感作性 | 呼吸器感作性:データなし。(GHS分類:分類できない) | ||
皮膚感作性:データなし。(GHS分類:分類できない) | |||
生殖細胞変異原性 | ラットの吸入ばく露による骨髄を用いた染色体異常試験(体細胞in vivo変異原性試験)で、陽性(SIDS(2006))。一方、ラットに2.5ヶ月間経口投与または吸入投与した優性致死試験(生殖細胞in vivo変異原性試験)でも陽性結果(SIDS(2006))の報告があるが、試験法や結果の詳細が不明である。従って体細胞への影響は明確であるが、生殖細胞に対する評価可能な知見が他にない。なお、ラットに2週間吸入投与した小核試験(OECD TG474、GLP準拠)(体細胞in vivo変異原性試験)は陰性と報告されている(SIDS(2006))。in vitro試験では、エームス試験及びCHO細胞を用いた遺伝子突然変異試験はいずれも陽性と報告されている(SIDS(2006), NTP DB(Access on Jan. 2011))。(GHS分類:区分2) | ||
発がん性 | 発がん性分類はACGIHでA2(ACGIH-TLV (2006))、EUでCategory 2(EUAnnex 1(2006))。なおIARCではGroup 3(IARC 71(1994))に分類されている。(GHS分類:区分1B) | ||
生殖毒性 | ラットの器官形成期に吸入ばく露した発生毒性試験において、母動物が有意な体重増加抑制を示した高濃度群でも妊娠指標および仔の発生に悪影響はみられず、本物質は胎仔毒性も催奇形性もないと判断されている(SIDS (2006))。一方、雄ラットに2.5ヶ月間経口または吸入投与した試験において、精子形成上皮細胞の異常や壊死等に加え、無処置雌との交配後に着床前胚死亡の増加が報告されている(SIDS (2006))が、試験方法や結果の詳細について記述がなく、評価のための証拠資料として不十分であると記載されている(SIDS (2006))。したがって、性機能・生殖能に及ぼす影響についてデータ不十分であり、また、雌動物のばく露データもない。なお、ラットの妊娠期間中に吸入ばく露した別の試験で着床後死亡の増加が報告されている(SIDS (2006))。(GHS分類:データ不十分であり分類できない) | ||
特定標的臓器・全身毒性(単回ばく露) | ラットの急性経口毒性試験において、119および297 mg/kgの用量で死亡の発生に加え、毒性症状として全例に攣縮、食欲不振及び脱力、また、ラットの急性吸入(蒸気)ばく露試験では、47 mg/Lの濃度で喘ぎを伴う痙縮、弛緩性麻痺の症状が観察され(SIDS (2006))、ばく露量がいずれもガイダンス値区分1に相当している。さらに、ラットの急性吸入(蒸気)ばく露試験で、0.364 mg/L以上の濃度で死亡例の発生、不規則呼吸、流涎、流涙が観察され、病理組織学的所見として肺の病変と出血、気管炎の記載(SIDS (2006))があり、別のラット吸入(蒸気)ばく露試験では0.15 mg/L以上で呼吸数の顕著な低下、2.13 mg/L/30min (0.75 mg/L/4h)以上で気管支上皮の損傷が観察され(SIDS (2006))、用量はいずれもガイダンス値範囲区分1に相当している。さらに、上記の吸入ばく露試験において、同時に、肝臓、脾臓、胸腺、リンパ節の細胞変性、腎臓障害などが観察され(SIDS (2006))、投与による影響が複数の臓器にわたり全身に及んでいる可能性もある。さらに、ヒトで経口および低濃度の吸入ばく露で中枢神経抑制、高濃度の吸入ばく露では急速に昏睡に至るおそれがある(HSDB (2009))。(GHS分類:区分1(呼吸器系、神経系、全身毒性)、区分3(麻酔作用)) | ||
特定標的臓器・全身毒性(反復ばく露) | ラットの4週間の蒸気による吸入ばく露試験で、気道上皮への影響が用量依存的に見られ、8および12 ppm/6h(90日換算:0.014および0.021 mg/L/6h)の投与群で鼻腔や気道、気管支粘膜に炎症および巣状性の潰瘍が認められた(SIDS(2006)、ACGIH(2001) )。また別のラットの19ヶ月を最長期間とした蒸気による吸入ばく露試験でも、1 ppm/6h(0.0052 mg/L/6h)投与群で、投与開始3ヶ月後に鼻腔の基底細胞過形成や鼻腔粘膜の巣状性の萎縮が見られた(SIDS(2006))。いずれも用量は区分1のガイダンス値内である。なお、ラットの26週間の経口投与で肝臓への影響の記載があるがリスト3(RTECS (2009))の情報であると共に詳細も不明であるため分類の根拠に採用しなかった。(GHS分類:区分1(呼吸器系)) | ||
吸引性呼吸器有害性 | データなし。(GHS分類:分類できない) | ||
12.環境影響情報 | |||
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生態毒性 | |||
水生環境有害性(急性有害性) | 魚類(ブルーギル)の96時間LC50=0.42mg/L(IUCLID, 2000)。(GHS分類:区分1) | ||
水生環境有害性(長期間有害性) | 急性毒性区分1であり、急速分解性がないと推定される(OECD TG305Dによる28日での分解度=0%(IUCLID, 2000))。(GHS分類:区分1) | ||
オゾン層への有害性 | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていない。(GHS分類:分類できない) | ||
13.廃棄上の注意 | |||
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残余廃棄物 | 廃棄の前に、可能な限り無害化、安定化及び中和等の処理を行って危険有害性のレベルを低い状態にする。 | ||
廃棄においては、関連法規並びに地方自治体の基準に従うこと。 | |||
汚染容器及び包装 | 容器は清浄にしてリサイクルするか、関連法規並びに地方自治体の基準に従って適切な処分を行う。 | ||
空容器を廃棄する場合は、内容物を完全に除去すること。 | |||
14.輸送上の注意 | ||||
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該当の有無は製品によっても異なる場合がある。法規に則った試験の情報に基づく修正の必要がある。 | ||||
国連番号 | 1992 | |||
品名 | FLAMMABLE LIQUID, TOXIC, N.O.S. | |||
Proper Shipping Name | その他の引火性液体 (毒性のもの) | |||
クラス | 3 | |||
副次危険 | 6.1 | |||
PG | L | |||
国際規制 | 海上規制情報 | IMOの規定に従う。 | ||
航空規制情報 | ICAO・IATAの規定に従う。 | |||
国内規制 | 陸上規制情報 | 消防法の規定に従う。 | ||
海上規制情報 | 船舶安全法の規定に従う。 | |||
航空規制情報 | 輸送禁止 | |||
特別安全対策 | 移送時にイエローカードの保持が必要。 | |||
食品や飼料と一緒に輸送してはならない。 | ||||
輸送に際しては、直射日光を避け、容器の破損、腐食、漏れのないように積み込み、荷崩れの防止を確実に行う。 | ||||
重量物を上積みしない。 | ||||
緊急時応急措置指針番号 | 131 | |||
15.適用法令 | |||
---|---|---|---|
労働安全衛生法 | 名称等を表示すべき危険物及び有害物(法57条1、施行令第18条) | ||
消防法 | 第4類引火性液体、第二石油類非水溶性液体(法第2条第7項危険物別表第1・第4類) | ||
船舶安全法 | 引火性液体類(危規則第3条危険物告示別表第1) | ||
航空法 | 引火性液体(施行規則第194条危険物告示別表第1) | ||
16.その他の情報 | ||||
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参考文献 | 各データ毎に記載した。 | |||
<モデルSDSを利用するときの注意事項> 本モデルデータシートは作成年月日時点における情報に基づいて記載されておりますので、事業場においてSDSを作成するに当たっては、新たな危険有害性情報について確認することが必要です。さらに、本データシートはモデルですので、実際の製品等の性状に基づき追加修正する必要があります。また、特殊な条件下で使用するときは、その使用状況に応じた情報に基づく安全対策が必要となります。 |