1.化学物質等及び会社情報 | |||
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化学物質等の名称 | クロロトリメチルシラン、(Chlorotrimethylsilane) | ||
製品コード | 21A3558 | ||
会社名 | ○○○○株式会社 | ||
住所 | 東京都△△区△△町△丁目△△番地 | ||
電話番号 | 03-1234-5678 | ||
緊急時の電話番号 | 03-1234-5678 | ||
FAX番号 | 03-1234-5678 | ||
メールアドレス | |||
推奨用途及び使用上の制限 | 主たる用途はトリメチルシリル化剤として合成反応に使用される。また、シリコーンオイル、シリコーン系撥水剤等のメチル系シロキサンポリマーの重合鎖末端停止剤である。 | ||
2.危険有害性の要約 | |||
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GHS分類 | |||
分類実施日 | H22.3.16、政府向けGHS分類ガイダンス(H21.3版)を使用 |
物理化学的危険性 | 火薬類 | 分類対象外 |
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引火性・可燃性ガス | 分類対象外 | |
引火性エアゾール | 分類対象外 | |
酸化性ガス類 | 分類対象外 | |
高圧ガス | 分類対象外 | |
引火性液体 | 区分2 | |
可燃性固体 | 分類対象外 | |
自己反応性化学品 | 分類対象外 | |
自然発火性液体 | 区分外 | |
自然発火性固体 | 分類対象外 | |
自己発熱性化学品 | 分類できない | |
水反応可燃性物質 | 区分外 | |
酸化性液体 | 区分外 | |
酸化性固体 | 分類対象外 | |
有機過酸化物 | 分類対象外 | |
金属腐食性物質 | 分類できない | |
健康に対する有害性 | 急性毒性(経口) | 区分3 |
急性毒性(経皮) | 区分4 | |
急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | |
急性毒性(吸入:蒸気) | 区分3 | |
急性毒性(吸入:粉じん) | 分類対象外 | |
急性毒性(吸入:ミスト) | 分類できない | |
皮膚腐食性・刺激性 | 区分1 | |
眼に対する重篤な損傷性・刺激性 | 区分1 | |
呼吸器感作性 | 分類できない | |
皮膚感作性 | 分類できない | |
生殖細胞変異原性 | 区分外 | |
発がん性 | 分類できない | |
生殖毒性 | 分類できない | |
特定標的臓器毒性(単回ばく露) | 区分2(全身毒性、呼吸器系) | |
特定標的臓器毒性(反復ばく露) | 分類できない | |
吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | |
環境に対する有害性 | 水生環境急性有害性 | 分類できない |
水生環境慢性有害性 | 分類できない |
ラベル要素 | |||
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絵表示又はシンボル | |||
注意喚起語 | 危険 | ||
危険有害性情報 | 引火性の高い液体および蒸気 | ||
飲み込むと有毒 | |||
皮膚に接触すると有毒 | |||
吸入すると有毒 | |||
重篤な皮膚の薬傷・眼の損傷 | |||
重篤な眼の損傷 | |||
全身臓器、呼吸器の障害のおそれ | |||
注意書き | |||
【安全対策】 | |||
熱、火花、裸火、高温のもののような着火源から遠ざけること。−禁煙。 | |||
容器を密閉しておくこと。 | |||
容器を接地すること、アースをとること。 | |||
防爆型の電気機器、換気装置、照明機器を使用すること。 | |||
火花を発生させない工具を使用すること。 | |||
静電気放電に対する予防措置を講ずること。 | |||
適切な保護手袋、保護衣、保護眼鏡、保護面を着用すること。 | |||
取扱後は手をよく洗うこと。 | |||
この製品を使用する時に、飲食または喫煙をしないこと。 | |||
ミスト、蒸気、スプレーを吸入しないこと。 | |||
屋外または換気の良い場所でのみ使用すること。 | |||
【応急措置】 | |||
皮膚(または髪)に付着した場合:直ちに汚染された衣類をすべて脱ぐこと、取り除くこと。 | |||
皮膚を流水、シャワーで洗うこと。 | |||
火災の場合には適切な消火方法をとること。 | |||
飲み込んだ場合:直ちに医師に連絡すること。 | |||
飲み込んだ場合、口をすすぐこと。 | |||
皮膚に付着した場合:多量の水と石鹸で洗うこと。 | |||
皮膚に付着した場合:気分が悪い時は医師に連絡すること。 | |||
汚染された衣類をすべて脱ぐこと。 | |||
汚染された衣類を再使用す場合には洗濯をすること。 | |||
吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息さること。 | |||
吸入した場合、医師に連絡すること。 | |||
飲み込んだ場合:口をすすぐこと。無理に吐かせないこと。 | |||
皮膚(または髪)に付着した場合:直ちに汚染された衣類をすべて脱ぐこと、取り除くこと。皮膚を流水、シャワーで洗うこと。 | |||
飲み込んだ場合、皮膚(または髪)に付着した場合、吸入した場合、眼に入った場合は、ただちに医師に連絡すること。 | |||
眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 | |||
ばく露したとき、または気分が悪い時:医師に連絡すること。 | |||
【保管】 | |||
換気の良い場所で保管すること。涼しいところに置くこと。 | |||
換気の良い場所で保管すること。容器を密閉しておくこと。 | |||
施錠して保管すること。 | |||
【廃棄】 | |||
内容物、容器を都道府県知事の許可を受けた専門の廃棄物処理業者に委託すること。 | |||
国・地域情報 | |||
3.組成及び成分情報 | |||
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化学物質 | |||
化学名又は一般名 | クロロトリメチルシラン | ||
別名 | トリメチルクロロシラン、(Trimethylchlorosilane) | ||
分子式 (分子量) | C3H9ClSi(108.64) | ||
化学特性 (示性式又は構造式) | |||
CAS番号 | 75-77-4 | ||
官報公示整理番号(化審法・安衛法) | (2)-2041 | ||
分類に寄与する不純物及び安定化添加物 | データなし | ||
濃度又は濃度範囲 | 100% | ||
4.応急措置 | |||
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吸入した場合 | 気分が悪い時は、医師の診断、手当てを受けること。 | ||
空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息さること。 | |||
ただちに医師に連絡すること。 | |||
皮膚に付着した場合 | 汚染された衣類を再使用する場合には洗濯をすること。 | ||
直ちに汚染された衣類をすべて脱ぐこと、取り除くこと。皮膚を流水、シャワーで洗うこと。 | |||
ただちに医師に連絡すること。 | |||
目に入った場合 | 水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 | ||
ただちに医師に連絡すること。 | |||
飲み込んだ場合 | 口をすすぐこと。無理に吐かせないこと。 | ||
ただちに医師に連絡すること。 | |||
予想される急性症状及び遅発性症状 | 吸入 : 灼熱感、咳、咽頭痛、息苦しさ、息切れ。症状は遅れて現われることがある。 | ||
皮膚 : 発赤、痛み、水疱、皮膚熱傷。 | |||
眼 : 発赤、痛み、重度の熱傷。 | |||
経口摂取 : 灼熱感、腹痛、ショックまたは虚脱。 | |||
最も重要な兆候及び症状 | 肺水腫の症状は 2〜3 時間経過するまで現われない場合が多く、安静を保たないと悪化する。したがって、安静と経過観察が不可欠である。 | ||
応急措置をする者の保護 | データなし | ||
医師に対する特別注意事項 | 水などの消火薬剤と激しく反応する。 医師または医師が認定した者が、適切なスプレー剤を直ちに使用することを検討する。 | ||
5.火災時の措置 | |||
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消火剤 | 泡消火剤、粉末消火剤、炭酸ガス、乾燥砂類 | ||
使ってはならない消火剤 | 棒状放水、水噴霧 | ||
特有の危険有害性 | 加熱により容器が爆発するおそれがある。 | ||
極めて燃え易い、熱、火花、火炎で容易に発火する。 | |||
消火後再び発火するおそれがある。 | |||
火災時に刺激性、腐食性及び毒性のガスを発生するおそれがある。 | |||
特有の消火方法 | 危険でなければ火災区域から容器を移動する。 | ||
容器が熱に晒されているときは、移さない。 | |||
安全に対処できるならば着火源を除去すること。 | |||
消火を行う者の保護 | 適切な空気呼吸器、防護服(耐熱性)を着用する。 | ||
6.漏出時の措置 | |||
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人体に対する注意事項、保護具および緊急措置 | 全ての着火源を取り除く。 | ||
直ちに、全ての方向に適切な距離を漏洩区域として隔離する。 | |||
関係者以外の立入りを禁止する。 | |||
密閉された場所に立入る前に換気する。 | |||
環境に対する注意事項 | 環境中に放出してはならない。 | ||
回収・中和 | 不活性材料(例えば、乾燥砂又は土等)で流出物を吸収して、化学品廃棄容器に入れる。 | ||
封じ込め及び浄化方法・機材 | 危険でなければ漏れを止める。 | ||
二次災害の防止策 | すべての発火源を速やかに取除く(近傍での喫煙、火花や火炎の禁止)。 | ||
排水溝、下水溝、地下室あるいは閉鎖場所への流入を防ぐ。 | |||
7.取扱い及び保管上の注意 | |||
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取扱い | |||
技術的対策 | 『8.ばく露防止及び保護措置』に記載の設備対策を行い、保護具を着用する。 | ||
局所排気・全体換気 | 『8.ばく露防止及び保護措置』に記載の局所排気、全体換気を行う。 | ||
安全取扱い注意事項 | 取扱い後はよく手を洗うこと。 | ||
この製品を使用する時に、飲食または喫煙をしないこと。 | |||
熱、火花、裸火、高温のもののような着火源から遠ざけること。−禁煙。 | |||
容器を密閉しておくこと。 | |||
容器を接地すること、アースをとること。 | |||
防爆型の電気機器、換気装置、照明機器を使用すること。 | |||
火花を発生させない工具を使用すること。 | |||
静電気放電に対する予防措置を講ずること。 | |||
適切な保護手袋、保護衣、保護眼鏡、保護面を着用すること。 | |||
ミスト、蒸気、スプレーを吸入しないこと。 | |||
屋外または換気の良い場所でのみ使用すること。 | |||
接触回避 | 『10.安定性及び反応性』を参照。 | ||
保管 | |||
技術的対策 | 消防法の規定に従う。 | ||
混触危険物質 | 『10.安定性及び反応性』を参照。 | ||
保管条件 | 換気の良い場所で保管すること。涼しいところに置くこと。 | ||
換気の良い場所で保管すること。容器を密閉しておくこと。 | |||
施錠して保管すること。 | |||
容器包装材料 | データなし | ||
8.ばく露防止及び保護措置 | |||
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管理濃度 | 未設定(2009年度) | ||
許容濃度 (ばく露限界値、生物学的ばく露指標) | |||
日本産衛学会 | 未設定(2009年度) | ||
ACGIH | 未設定(2009年度) | ||
設備対策 | この物質を貯蔵ないし取扱う作業場には洗眼器と安全シャワーを設置すること。 | ||
ばく露を防止するため、装置の密閉化又は防爆タイプの局所排気装置を設置すること。 | |||
保護具 | |||
呼吸器の保護具 | 適切な呼吸器保護具を着用すること。 | ||
手の保護具 | 適切な保護手袋を着用すること。 | ||
眼の保護具 | 適切な眼の保護具を着用すること。 | ||
皮膚及び身体の保護具 | 適切な保護衣を着用すること。 | ||
衛生対策 | 取扱い後はよく手を洗うこと。 | ||
9.物理的及び化学的性質 | |||
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物理的状態 | |||
形状 | 液体 | ||
色 | 無色 | ||
臭い | 刺すような臭い | ||
pH | データなし | ||
融点・凝固点 | -40 ℃ : Chapman (2009) /-58 ℃ : ホンメル (1996) | ||
沸点、初留点及び沸騰範囲 | 57 ℃ : Chapman (2009) | ||
引火点 | -28 ℃ (c.c) : ホンメル (1996) | ||
自然発火温度 | 395 ℃ : ICSC (J) (2002) | ||
燃焼性(固体、ガス) | データなし | ||
爆発範囲 | 81−271 g/m3 : GESTIS (Accesss on Aug. 2009) | ||
蒸気圧 | 26.7 kPa (25 ℃) : ICSC (J) (2002) | ||
蒸気密度 | 3.8 : ICSC (J) (2002) | ||
蒸発速度(酢酸ブチル=1) | データなし | ||
比重(密度) | 0.86 (20 ℃ /4 ℃) : Chapman (2009)、(0.856 g/cm3 : Lide (88th, 2008) ) | ||
溶解度 | 635 : Howard (1997) | ||
ベンゼン、エーテル、ペルクロロエチレンに可溶 : Sax (11th, 2004) | |||
オクタノール・水分配係数 | 2.48 : SRC (2009) | ||
分解温度 | データなし | ||
粘度 | データなし | ||
粉じん爆発下限濃度 | データなし | ||
最小発火エネルギー | データなし | ||
体積抵抗率(導電率) | データなし | ||
10.安定性及び反応性 | |||
---|---|---|---|
安定性 | 法規制に従った保管及び取扱においては安定と考えられる | ||
危険有害反応可能性 | 蒸気は空気より重く、地面あるいは床に沿って移動することがある;遠距離引火の可能性がある。 加熱すると分解し、有毒で腐食性のヒューム(塩化水素、ホスゲンなど)を生じる。水と激しく反応し、塩化水素[ICSC番号0163]を生じる。アルコール、アミンと激しく反応し、火災や爆発の危険をもたらす。水の存在下で、多くの金属を侵す。 | ||
避けるべき条件 | 加熱 | ||
混触危険物質 | 水 | ||
危険有害な分解生成物 | 有毒で腐食性のヒューム(塩化水素、ホスゲンなど)、塩化水素 | ||
11.有害性情報 | |||
---|---|---|---|
急性毒性 | |||
経口 | ラットのLD50値:100-300 mg/kg bw(媒体:オリーブオイル)(IUCLID(2000))に基づき区分3とした。なお、媒体にシリコンL-45を使用した試験では4868 mg/kgおよび5700 mg/kg(HSDB(2007))の結果が得られている。 | ||
経皮 | ラットLD50値:1500-2000 mg/kg bw(IUCLID (2000)に基づき区分4とした。 | ||
吸入 | 吸入(ガス): | GHS定義における液体である。 | |
吸入(蒸気): | ラットLD50値 1498 ppm/4hr(OECD TG403)(IUCLID (2000))に基づき区分3とした。なお、LC50値が飽和蒸気圧濃度(307895 ppm)の90%より低いので、ミストがほとんど混在しない蒸気として気体の基準値を適用した。 | ||
吸入(粉じん、ミスト): | データなし。 | ||
皮膚腐食性・刺激性 | ウサギの皮膚に0.5 mLを4時間適用後、1時間以内に重度の紅斑と中等度の浮腫およびを落屑を伴う壊死が見られ、1週間の観察期間中には回復せず、皮膚一次刺激指数は2.2/8.0であった(HSDB (2007))が、ウサギを用いた別の試験では強い腐食性(highly cossosive)と報告され(IUCLID (2000))、また、本物質は皮膚に腐食性があると記載されている(HSDB (2007))ので、区分1とした。 | ||
眼に対する重篤な損傷・刺激性 | ウサギの眼に試験物質原液を0.005 mLを適用した試験で、角膜傷害、虹彩炎、壊死を伴う中等度〜重度の結膜炎が認められ、平均ドレイズスコアの最大値は 31.5/110であった(HSDB (2007))が、ウサギを用いた別の試験では強い腐食性(highly cossosive)との報告(IUCLID (2000))があり、また、本物質は眼に腐食性があると記載されている(HSDB (2007))ので、区分1とした。 | ||
呼吸器感作性又は皮膚感作性 | 呼吸器感作性:データなし。 | ||
皮膚感作性:データなし。 | |||
生殖細胞変異原性 | ラット骨髄を用いた染色体異常試験(体細胞in vivo変異原性試験)の陰性結果(IUCLID (2000))により、区分外とした。なお、in vitro試験では、 Ames testが概ね陰性(NTP DB (Access on Aug. 2009))、マウスリンパ腫を用いる染色体異常試験の結果は曖昧であった(IUCLID (2000))。 | ||
発がん性 | データなし。 | ||
生殖毒性 | データなし。 | ||
特定標的臓器・全身毒性(単回ばく露) | ラットに172〜688 mg/kgを経口投与後、不活発、呼吸困難、虚脱などの症状を示し、30分〜2日に死亡が発生し、剖検では胃腸の赤〜黒色化、肝臓の白色化、黒色の胃内容物、胸腔に赤色液体が観察された(HSDB (2007))。ラットに10.414〜16.840 mg/Lの蒸気ばく露により、高濃度群では動物の死亡、生存動物では鼻の痂皮、被毛の乱れ、体重増加抑制などが見られ、主要な剖検所見として角膜混濁、肺にび慢性または限局性黒色域が認められた(HSDB (2007))。ウサギに860〜3440 mg/kgを経皮投与により、全身影響として不活発、不安定歩行、下痢などを呈し、30分〜8日に死亡が発生し、剖検で肝臓に桃色〜暗赤色の領域が見られた(HSDB (2007))。以上の経口、吸入、経皮の3経路ともガイダンス値区分2に相当する用量で毒性症状および剖検による変化が認められているが、標的臓器を特定できないので区分2(全身毒性)とした。一方、ヒトへの影響として、蒸気吸入が粘膜を刺激し、咽喉に重度の刺激を起こすこと(HSDB (2007))、さらに、本物質およびその蒸気は気道に腐食性があり、肺水腫を起こす可能性があるとも記述され、吸入ばく露による症状として、灼熱感、咳、咽頭痛、努力性呼吸、息切れの記載(HSDB (2007))があり、List2の情報であることから区分2(呼吸器系)とした。 | ||
特定標的臓器・全身毒性(反復ばく露) | ラットに34 ppm (0.151 mg/L)の濃度を2週間吸入ばく露により、毒性影響を示さなかったとの結果(IUCLID (2000))があるが、区分1ガイダンス値の上限値(50 ppm)未満の低濃度ガイダンス値範囲に相当する低濃度の試験であり、データが不十分で分類できない。 | ||
吸引性呼吸器有害性 | データなし。 | ||
12.環境影響情報 | |||
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水生環境急性有害性 | データなし | ||
水生環境慢性有害性 | データなし | ||
13.廃棄上の注意 | |||
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残余廃棄物 | 廃棄の前に、可能な限り無害化、安定化及び中和等の処理を行って危険有害性のレベルを低い状態にする。 | ||
廃棄においては、関連法規並びに地方自治体の基準に従うこと。 | |||
汚染容器及び包装 | 容器は清浄にしてリサイクルするか、関連法規並びに地方自治体の基準に従って適切な処分を行う。 | ||
空容器を廃棄する場合は、内容物を完全に除去すること。 | |||
14.輸送上の注意 | |||
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国際規制 | |||
海上規制情報 | IMOの規定に従う。 | ||
UN No. | 1298 | ||
Proper Shipping Name. | TRIMETHYLCHLOROSILANE | ||
Class | 3 | ||
Sub Risk | 8 | ||
Packing Group | K | ||
Marine Pollutant | Not Applicable | ||
航空規制情報 | ICAO・IATAの規定に従う。 | ||
UN No. | 1298 | ||
Proper Shipping Name. | Trimethylchlorosilane | ||
Class | 3 | ||
Sub Risk | 8 | ||
Packing Group | K | ||
国内規制 | |||
陸上規制情報 | 消防法の規定に従う。 | ||
海上規制情報 | 船舶安全法の規定に従う。 | ||
国連番号 | 1298 | ||
品名 | トリメチルクロロシラン | ||
クラス | 3 | ||
副次危険 | 8 | ||
容器等級 | K | ||
海洋汚染物質 | 非該当 | ||
航空規制情報 | 航空法の規定に従う。 | ||
国連番号 | 1298 | ||
品名 | トリメチルクロロシラン | ||
クラス | 3 | ||
副次危険 | 8 | ||
等級 | 2 | ||
特別安全対策 | 移送時にイエローカードの保持が必要。 | ||
食品や飼料と一緒に輸送してはならない。 | |||
輸送に際しては、直射日光を避け、容器の破損、腐食、漏れのないように積み込み、荷崩れの防止を確実に行う。 | |||
重量物を上積みしない。 | |||
緊急時応急措置指針番号 | 155 | ||
15.適用法令 | |||
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労働安全衛生法 | 危険物・引火性の物(施行令別表第1第4号) その他の引火点−30℃以上0℃未満のもの | ||
消防法 | 第4類引火性液体、第一石油類非水溶性液体(法第2条第7項危険物別表第1・第4類) | ||
船舶安全法 | 引火性液体類(危規則第3条危険物告示別表第1) トリメチルクロロシラン | ||
航空法 | 引火性液体(施行規則第194条危険物告示別表第1) トリメチルクロロシラン | ||
港則法 | 危険物・引火性液体類(法第21条2、則第12条、昭和54告示547別表二ホ) トリメチルクロロシラン | ||
16.その他の情報 | |||
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参考文献 | 各データ毎に記載した。 |