1.化学品及び会社情報 | |||
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化学品の名称 | ニトログリコール (Nitroglycol) | ||
製品コード | 24B6511 | ||
会社名 | ○○○○株式会社 | ||
住所 | 東京都△△区△△町△丁目△△番地 | ||
電話番号 | 03-1234-5678 | ||
FAX番号 | 03-1234-5678 | ||
電子メールアドレス | 連絡先@検セ.or.jp | ||
緊急時の電話番号 | 03-1234-5678 | ||
推奨用途及び使用上の制限 | ニトログリセリンの冬期の凍結防止のためにニトログリコールを配合し、ニトロセルロースとゼラチンを基材としたダイナマイトやダブルベース推進薬に用いる | ||
2.危険有害性の要約 | ||||
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GHS分類 | ||||
分類実施日 | 平成24年。政府向けGHS分類ガイダンス(H22.7版)を使用 | |||
GHS改訂4版を使用 | ||||
物理化学的危険性 | 爆発物 | 不安定爆発物 | ||
健康に対する有害性 | 急性毒性(経口) | 区分4 | ||
特定標的臓器毒性(単回ばく露) | 区分1(心血管系) | |||
特定標的臓器毒性(反復ばく露) | 区分1(心血管系、神経系、血液) | |||
環境に対する有害性 | オゾン層への有害性 | 分類実施中 | ||
<環境分類実施日に関する情報> | ||||
水生環境有害性 (急性):H18.3.23、H24年度の分類は実施中のため、H18年度の分類を記載(GHS分類マニュアル(H18.2.10 版)を使用)。 水生環境有害性 (長期間):H18.3.23、H24年度の分類は実施中のため、H18年度の分類を記載(GHS分類マニュアル(H18.2.10 版)を使用)。 | ||||
注) 上記のGHS分類で区分の記載がない危険有害性項目については、政府向けガイダンス文書で規定された「分類対象外」、「区分外」または「分類できない」に該当する。なお、健康有害性については後述の11項に、「分類対象外」、「区分外」または「分類できない」の記述がある。 | ||||
GHSラベル要素 | ||||
絵表示 | ||||
注意喚起語 | 危険 | |||
危険有害性情報 | 不安定爆発物 | |||
飲み込むと有害 | ||||
臓器の障害(心血管系) | ||||
長期にわたる、又は反復ばく露による臓器の障害(心血管系、神経系、血液) | ||||
注意書き | ||||
安全対策 | 使用前に取扱説明書を入手すること。 | |||
全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 | ||||
粉じん、煙、ガス、ミスト、蒸気、スプレーを吸入しないこと。 | ||||
取扱後は手などをよく洗うこと。 | ||||
この製品を使用する時に、飲食又は喫煙をしないこと。 | ||||
保護面を着用すること。 | ||||
応急措置 | 飲み込んだ場合:気分が悪いときは医師に連絡すること。 | |||
口をすすぐこと。 | ||||
ばく露又はばく露の懸念がある場合:医師に連絡すること。 | ||||
特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 | ||||
火災の場合に爆発する危険性あり。 | ||||
炎が爆発物に届いたら消火活動をしないこと。 | ||||
区域より退避させること。 | ||||
保管 | …に保管すること。 | |||
施錠して保管すること。 | ||||
廃棄 | 内容物、容器を都道府県知事の許可を受けた専門の廃棄物処理業者に委託すること。 | |||
他の危険有害性 | ||||
3.組成及び成分情報 | |||
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単一製品・混合物の区別 | 単一製品 | ||
化学名又は一般名 | ニトログリコール | ||
別名 | ジニトログリコール、エチレングリコールジニトレート、1,2-エタンジオールジニトラート、Glycol dinitrate、Ethyleneglycol dinitrate(EGDN)、1,2-Ethanediol dinitrate | ||
濃度又は濃度範囲 | 99%以上 | ||
分子式 (分子量) | C2H4N2O6(152.06) | ||
化学特性 (示性式又は構造式) | |||
CAS番号 | 628-96-6 | ||
官報公示整理番号(化審法) | (2)-1567 | ||
官報公示整理番号(安衛法) | (2)-1567 | ||
分類に寄与する不純物及び安定化添加物 | データなし。 | ||
4.応急措置 | |||
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吸入した場合 | 新鮮な空気、安静。 | ||
ばく露又はばく露の懸念がある場合:医師に連絡すること。 | |||
特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 | |||
皮膚に付着した場合 | 汚染された衣服を脱がせる。洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。 | ||
ばく露又はばく露の懸念がある場合:医師に連絡すること。 | |||
特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 | |||
汚染された衣服は(火災の危険があるため)、多量の水ですすぎ洗いする。 | |||
作業衣を家に持ち帰ってはならない。 | |||
眼に入った場合 | 水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 | ||
ばく露又はばく露の懸念がある場合:医師に連絡すること。 | |||
特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 | |||
飲み込んだ場合 | 口をすすぐ。吐かせる(意識がある場合のみ!)。 | ||
ばく露又はばく露の懸念がある場合:医師に連絡すること。 | |||
特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 | |||
急性症状及び遅発性症状の最も重要な徴候症状 | 吸入 :頭痛、めまい、吐き気、脱力感、顔面紅潮、胸痛。症状は遅れて現われることがある。 | ||
皮膚 : 吸収される可能性あり! 頭痛、めまい、吐き気、脱力感、顔面紅潮、胸痛。症状は遅れて現われることがある。 | |||
眼 : データなし。 | |||
経口摂取 :頭痛、めまい、吐き気、脱力感、顔面紅潮、胸痛。症状は遅れて現われることがある。 | |||
仕事をしていないときに起こる胸痛や動悸などの症状は、この物質の中毒症のことがあるので、直ちに担当の医師に報告すること。 | |||
アルコール飲料の使用により有害作用が増大する。 | |||
暴露の程度によっては、定期検診が必要である。 | |||
この物質により中毒を起こした場合は、特別の処置が必要である;指示のもとに適切な手段をとれるようにしておく。 | |||
短期暴露の影響:心血管系に影響を与え、血圧が突然低下することがある。血液に影響を与え、メトヘモグロビンを生成することがある。医学的な経過観察が必要である。これらの影響は遅れて現われることがある。 | |||
長期または反復暴露の影響:反復暴露により著しく耐性を示すようになる。暴露を短期間やめると、死に至ることがある。 | |||
応急措置をする者の保護 | データなし。 | ||
医師に対する特別な注意事項 | データなし。 | ||
5.火災時の措置 | |||
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消火剤 | 粉末消火薬剤、泡消火薬剤、二酸化炭素、砂、水噴霧 | ||
使ってはならない消火剤 | 情報なし。 | ||
特有の危険有害性 | 当該製品は着火後爆発の危険性があるため、直ちに避難する。 | ||
鎮火後再燃の危険がある。十分散水冷却し、監視を続ける。 | |||
当該製品は分子中にNを含有しているため火災時に刺激性もしくは有毒なヒューム(またはガス)を放出する。 | |||
当該製品は分子中にNを含有しているため燃焼ガスには、一酸化炭素などの他、窒素酸化物系のガスなどの有毒ガスが含まれるので、消火作業の際には、煙を吸入しないように注意する。 | |||
特有の消火方法 | 火災の場合に爆発する危険性あり。 | ||
炎が爆発物に届いたら消火活動をしないこと。 | |||
その区域から立ち退き、耐爆発性の場所からのみ消火作業を行う。 | |||
関係者以外は安全な場所に退去させる。 | |||
消火作業は、風上から行う。 | |||
周辺火災の場合に移動可能な容器は、速やかに安全な場所に移す。 | |||
火災発生場所の周辺に関係者以外の立入りを禁止する。 | |||
ドラム缶などに水を噴霧して冷却するが、水が直接かからないようにする。安全な場所から消火作業を行う。 | |||
消火を行う者の保護 | 消火作業では、適切な保護具(手袋、眼鏡、マスク等)を着用する。 | ||
6.漏出時の措置 | |||
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人体に対する注意事項、保護具及び緊急措置 | 作業には、必ず保護具(手袋・眼鏡・マスクなど)を着用する。 | ||
多量の場合、人を安全な場所に退避させる。 | |||
必要に応じた換気を確保する。 | |||
環境に対する注意事項 | 漏出物を河川や下水に直接流してはいけない。 | ||
封じ込め及び浄化の方法及び機材 | 危険区域から立ち退く! | ||
専門家に相談する! | |||
少量の場合、吸着剤(土・砂・ウエスなど)で吸着させ取り除いた後、残りをウエス、雑巾などでよく拭き取る。安全な場所で直ちに焼却する。 | |||
多量の場合、木粉、珪藻土、バーミキュライト等に吸収させた後、適切な容器に入れ廃棄処分まで湿潤状態を保つ。乾燥状態にしてはならない。 | |||
漏れた液やこぼれた液を密閉式の容器に出来る限り集める。 | |||
散水して湿った状態を保つ。 | |||
この物質を環境中に放出してはならない。 | |||
付近の着火源となるものを速やかに除くとともに消火剤を準備する。 | |||
床に漏れた状態で放置すると、滑り易くスリップ事故の原因となるため注意する。 | |||
漏出物の上をむやみに歩かない。 | |||
火花を発生しない安全な用具を使用する。 | |||
7.取扱い及び保管上の注意 | |||
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取扱い | |||
技術的対策 | 取扱い場所の近くに、洗眼及び身体洗浄のための設備を設置する。 | ||
安全取扱い注意事項 | 使用前に取扱説明書を入手すること。 | ||
全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 | |||
粉じん、煙、ガス、ミスト、蒸気、スプレーを吸入しないこと。 | |||
取扱後は手などをよく洗うこと。 | |||
この製品を使用する時に、飲食又は喫煙をしないこと。 | |||
火気厳禁、衝撃注意 | |||
帯電を防ぐ(例えばアースを使用)。防爆用工具を使用する。 | |||
作業環境管理を厳密に! | |||
換気、局所排気、または呼吸用保護具。 | |||
保護手袋、保護衣。 | |||
顔面シールド。または呼吸用保護具と眼用保護具の併用。 | |||
20℃で気化すると、空気が汚染されてやや急速に有害濃度に達することがある。 | |||
汚染された衣服は(火災の危険があるため)、多量の水ですすぎ洗いする。 | |||
作業衣を家に持ち帰ってはならない。 | |||
水生生物に対して毒性がある。 | |||
接触回避 | データなし。 | ||
衛生対策 | 取扱い後は手などをよく洗うこと。 | ||
保管 | |||
安全な保管条件 | …に保管すること。 | ||
施錠して保管すること。 | |||
火気厳禁、衝撃注意 | |||
別棟の建物内に貯蔵する。 | |||
酸、食品や飼料から離しておく。 | |||
涼しい場所。 | |||
密封。 | |||
安全な容器包装材料 | データなし。 | ||
8.ばく露防止及び保護措置 | |||
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管理濃度 | 0.05ppm | ||
許容濃度 | |||
日本産衛学会(2012年度版) | 0.05 ppm 0.31mg/m3 | ||
ACGIH(2012年版) | TWA:0.05ppm STEL:- Skin | ||
設備対策 | 蒸気またはヒュームやミストが発生する場合は、局所排気装置を設置する。 | ||
取扱い場所の近くに、洗眼及び身体洗浄のための設備を設置する。 | |||
耐火設備(条件)。 | |||
保護具 | |||
呼吸用保護具 | 必要に応じて、適切な呼吸用保護具を着用すること。 | ||
手の保護具 | 必要に応じて、適切な保護手袋を着用すること。 | ||
眼の保護具 | 保護面を着用すること。 | ||
皮膚及び身体の保護具 | 保護面を着用すること。 | ||
特別個人用保護具:自給式呼吸器付完全保護衣 | |||
9.物理的及び化学的性質 | |||
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物理的状態 | |||
形状 | 液体(HSDB (2012)) | ||
色 | 無色から黄色(HSDB (2012)) | ||
臭い | 無臭(HSDB (2012)) | ||
臭いのしきい(閾)値 | データなし。 | ||
pH | データなし。 | ||
融点・凝固点 | -22.8℃(Merck (14th, 2006)) | ||
沸点、初留点及び沸騰範囲 | 198.5℃(HSDB (2012)) | ||
引火点 | 215℃(CC)(HSDB (2012)) | ||
蒸発速度(酢酸ブチル=1) | データなし。 | ||
燃焼性(固体、気体) | データなし。 | ||
燃焼又は爆発範囲 | 114-116℃で爆発(HSDB (2012)) | ||
蒸気圧 | 0.072 mmHg(25℃ )(HSDB (2012)) | ||
蒸気密度 | 5.2(ICSC(J) (1999)) | ||
比重(相対密度) | 1.489(20℃/4℃)(有機化合物辞典 (1985)) | ||
溶解度 | 水: 6,800 mg/L (20℃)(HSDB (2012)) | ||
アルコールとエーテルに易溶。(Merck (14th, 2006)) | |||
n-オクタノール/水分配係数 | 1.16(ICSC(J) (1999)) | ||
自然発火温度 | 257℃(5秒)℃(有機化合物辞典(1985)) | ||
分解温度 | データなし。 | ||
粘度(粘性率) | 4.2mPa・s(HSDB (2012)) | ||
10.安定性及び反応性 | |||
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反応性 | 酸と反応する。 | ||
化学的安定性 | 加熱すると、激しく燃焼または爆発し、有毒なフューム(窒素酸化物)を生じることがある。衝撃、摩擦、または振動を加えると、爆発的に分解することがある。 | ||
危険有害反応可能性 | 加熱や衝撃力によって、ニトログリセリンと同様に爆発的に分解を起こす。 | ||
避けるべき条件 | 加熱、衝撃 | ||
混触危険物質 | 強酸や強アルカリとの接触 | ||
危険有害な分解生成物 | 加熱分解して有毒な酸化窒素ガスを発生する。 | ||
11.有害性情報 | |||
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急性毒性 | |||
経口 | ラットのLD50値が460 mg/kg(環境省リスク評価 第7巻 (2009))および616 mg/kg(PATTY (5th, 2001))に基づき区分4とした。GHS分類:区分4 | ||
経皮 | ラットのLD50値が16000 mg/kg(産業医学28巻3号 (1986))に基づき、区分外とした。GHS分類:区分外 | ||
吸入:ガス | GHSの定義における液体である。GHS分類:分類対象外 | ||
吸入:蒸気 | データなし。GHS分類:分類できない | ||
吸入:粉じん及びミスト | データなし。GHS分類:分類できない | ||
皮膚腐食性及び刺激性 | データ不足。なお、皮膚への影響について動物試験の報告はないが、ヒトでの経験から本物質は皮膚に刺激を起こしそうにない(PATTY (5th, 2001))とされる。実際には20人の被験者に本物質0.1%〜0.5%濃度で適用した刺激性試験において、誰にも刺激性を生じなかった(NIOSH Publications (2011)))との報告があるが、試験物質がかなり希釈されているため、区分外の根拠とはなり得ない。GHS分類:分類できない | ||
眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性 | データなし。なお、眼の試験に関する報告はないが、ヒトでの広範な経験からは、眼との接触により著しい刺激を生じるようなことはなさそうであるとの示唆(PATTY (5th, 2001))が述べられている。GHS分類:分類できない | ||
呼吸器感作性 | データなし。GHS分類:分類できない | ||
皮膚感作性 | データなし。GHS分類:分類できない | ||
生殖細胞変異原性 | データなし。GHS分類:分類できない | ||
発がん性 | データなし。GHS分類:分類できない | ||
生殖毒性 | データなし。GHS分類:分類できない | ||
特定標的臓器毒性(単回ばく露) | ヒトで本物質の吸入ばく露により、重度の頭蓋脳の拡張を起こし、収縮期血圧の上昇、脳血流の上昇、局所毛細血管抵抗の低下を伴う血管弾性の増加が見られるとの報告(PATTY (5th, 2001))、また、本物質中毒の主な症状は、血管拡張による頭痛、血圧低下、四肢末梢の知覚異常などであった(産業医学 28巻3号 (1986))との報告、また、本物質の中毒量が容易に皮膚を介して吸収され、心血管系に影響を与え、血圧低下を来たすことがあり(環境省リスク評価 第7巻 (2009))、さらに本物質の標的臓器は心血管系である(オランダ評価文書 (2005))とも記載されている。以上より区分1(心血管系)とした。なお、実験動物場合もラットに経口投与後の主な症状は血管拡張である(PATTY (5th, 2001))と記載されている。GHS分類:区分1(心血管系) | ||
特定標的臓器毒性(反復ばく露) | 火薬製造工場の労働者を対象とした調査で、ばく露量に依存して頭痛、脈拍数増加、血圧(収縮期)低下がみられた(環境省リスク評価 第7巻 (2009))こと、別の火薬製造工場の労働者1271人中143人に脈波異常がみられた(対照の175人には異常なし)(ACGIH (7th, 2001))こと、本物質中毒の主な症状は、血管拡張による頭痛、血圧低下、四肢末梢の知覚異常であった(産業医学28巻3号 (1986))こと、また、本物質は容易に皮膚から吸収され、心血管系に影響を与え、血圧低下を来たすことがある(環境省リスク評価 第7巻 (2009))ことなど、心血管系に対する影響を示す疫学知見に基づき区分1(心血管系)とした。また、労働現場におけるニトログリコール中毒症の認定基準として心臓症状の他、失神、四肢の脱力感または冷感、四肢末端(特に手指)のしびれの症状を呈する場合が記載されている(情報公開推進局:ニトログリコール中毒症の認定)ことから区分1(神経系)とした。一方、ラットまたはモルモットに80 ppm(0.496 mg/L)を6ヵ月吸入投与後、赤血球でハインツ小体形成、肝臓と脾臓で貧血時の所見に類似した病理学的変化(PATTY (5th, 2001))がみられ、ネコに0.155〜0.196 mg/L(蒸気:6時間換算値)を1000日吸入ばく露により、赤血球数減少、ヘモグロビン濃度低下、網状赤血球数増加に加え、メトヘモグロビンが全例で検出された(環境省リスク評価 第7巻 (2009))。ネコに対するばく露濃度がガイダンス値区分1に相当することから、区分1(血液)とした。GHS分類:区分1(心血管系、神経系、血液) | ||
吸引性呼吸器有害性 | データなし。GHS分類:分類できない | ||
12.環境影響情報 | |||
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生態毒性 | |||
水生環境有害性(急性) | 情報なし。(H18.3.23、H24年度の分類は実施中) | ||
水生環境有害性(長期間) | 情報なし。(H18.3.23、H24年度の分類は実施中) | ||
オゾン層への有害性 | 分類実施中 | ||
13.廃棄上の注意 | |||
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残余廃棄物 | 廃棄の前に、可能な限り無害化、安定化及び中和等の処理を行って危険有害性のレベルを低い状態にする。 | ||
内容物/容器を都道府県知事の許可を受けた専門の廃棄物処理業者に委託すること。 | |||
汚染容器及び包装 | 容器は清浄にしてリサイクルするか、関連法規並びに地方自治体の基準に従って適切な処分を行う。 | ||
空容器を廃棄する場合は、内容物を完全に除去すること。 | |||
14.輸送上の注意 | ||||
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該当の有無は製品によっても異なる場合がある。法規に則った試験の情報と、分類実施中の12項の環境影響情報とに、基づく修正の必要がある。 | ||||
国際規制 | 海上輸送はIMOの規則に、航空輸送はICAO/IATAの規則に従う。 | |||
国連番号 | 0081 | |||
国連品名 | 爆破薬A | |||
国連危険有害性クラス | 1.1D | |||
副次危険 | − | |||
容器等級 | − | |||
国内規制 | ||||
海上規制情報 | 船舶安全法の規定に従う。 | |||
航空規制情報 | 航空法の規定に従う。 | |||
陸上規制情報 | 消防法・火薬類取締法の規定に従う。 | |||
特別安全対策 | 移送時にイエローカードの保持が必要。 | |||
食品や飼料と一緒に輸送してはならない。 | ||||
輸送に際しては、直射日光を避け、容器の破損、腐食、漏れのないように積み込み、荷崩れの防止を確実に行う。 | ||||
重量物を上積みしない。 | ||||
緊急時応急措置指針番号 | 112 | |||
15.適用法令 | ||||
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法規制情報は作成年月日時点に基づいて記載されております。事業場において記載するに当たっては、最新情報を確認してください。 | ||||
労働基準法 | 疾病化学物質 | |||
労働安全衛生法 | 危険物・爆発性の物 | |||
作業環境評価基準 | ||||
特定化学物質第2類物質、管理第2類物質 | ||||
名称等を表示すべき危険有害物(法第57条、施行令第18条別表第9) 名称等を通知すべき危険有害物(法第57条の2、施行令第18条の2別表第9) リスクアセスメントを実施すべき危険有害物(法第57条の3) | ||||
火薬類取締法 | 火薬類 | |||
消防法 | 第5類自己反応性物質、硝酸エステル類 | |||
船舶安全法 | 火薬類 | |||
航空法 | 輸送禁止 | |||
16.その他の情報 | ||||
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参考文献 | 各データ毎に記載した。 | |||
<モデルSDSを利用するときの注意事項> 本安全モデルデータシートは作成年月日時点における情報に基づいて記載されておりますので、事業場においてSDSを作成するに当たっては、 新たな危険有害性情報について確認することが必要です。さらに、本安全データシートはモデルですので、実際の製品等の性状に基づき追加修正する必要があります。 また、特殊な条件下で使用するときは、その使用状況に応じた情報に基づく安全対策が必要となります。 |