1.化学物質等及び会社情報 | |||
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化学物質等の名称 | トリフェニルホスフィン、(Triphenylphosphine) | ||
製品コード | 22A4216 | ||
会社名 | ○○○○株式会社 | ||
住所 | 東京都△△区△△町△丁目△△番地 | ||
電話番号 | 03-1234-5678 | ||
緊急時の電話番号 | 03-1234-5678 | ||
FAX番号 | 03-1234-5678 | ||
メールアドレス | |||
推奨用途及び使用上の制限 | 主に錯化剤、還元剤、プロセスレギュレーター、ビタミン及び医薬品の合成中間体として使用される。Wittig反応(主にビタミン及び医薬品の合成)のための出発原料で、オレフィンのヒドロホルミル化反応の触媒リガンドとして使われる。またポリウレタン合成の添加物及び樹脂の硬化触媒として使われる。更には安定化剤、抑制剤、ペンキ及びラッカーにも応用される。(SIDS (Access on Dec. 2010)) | ||
2.危険有害性の要約 | |||
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GHS分類 | |||
分類実施日 | H23.3.15、政府向けGHS分類ガイダンス(H22.7月版)を使用 | ||
物理化学的危険性 | |||
健康に対する有害性 | 急性毒性(経口) | 区分4 | |
皮膚腐食性・刺激性 | 区分2 | ||
眼に対する重篤な損傷・眼刺激性 | 区分2 | ||
皮膚感作性 | 区分1 | ||
生殖細胞変異原性 | 区分外 | ||
特定標的臓器・全身毒性(単回ばく露) | 区分3(気道刺激性) | ||
特定標的臓器・全身毒性(反復ばく露) | 区分1(神経、心臓) 区分2(肝臓) | ||
環境に対する有害性 | 水生環境急性有害性 | 区分外 | |
水生環境慢性有害性 | 区分4 | ||
注) 上記で区分の記載がない危険有害性は政府向けガイダンス文書で規定された[分類対象外]、[区分外]または[分類できない]に該当するものであり、後述の該当項目の説明を確認する必要がある。 | |||
ラベル要素 | |||
絵表示又はシンボル | |||
注意喚起語 | 危険 | ||
危険有害性情報 | 飲み込むと有害 | ||
皮膚刺激 | |||
強い眼刺激 | |||
アレルギー性皮膚反応を起こすおそれ | |||
呼吸器への刺激のおそれ | |||
長期にわたるまたは反復ばく露による神経、心臓の障害 | |||
長期にわたるまたは反復ばく露による肝臓の障害のおそれ | |||
長期継続的影響により水生生物に有害のおそれ | |||
注意書き | |||
【安全対策】 | |||
取扱後は手をよく洗うこと。 | |||
この製品を使用する時に、飲食または喫煙をしないこと。 | |||
適切な保護手袋を着用すること。 | |||
取扱後は眼をよく洗うこと。 | |||
適切な保護眼鏡、保護面を着用すること。 | |||
粉じん、ヒューム、蒸気、スプレーを吸入しないこと。 | |||
汚染された作業衣は作業場から出さないこと。 | |||
屋外または換気の良い場所でのみ使用すること。 | |||
環境への放出を避けること。 | |||
【応急措置】 | |||
飲み込んだ場合:気分が悪い時は医師に連絡すること。 | |||
口をすすぐこと。 | |||
皮膚に付着した場合:多量の水と石鹸で優しく洗うこと。 | |||
皮膚刺激が生じた場合:医師の診断、手当てを受けること。 | |||
汚染された衣類を脱ぎ、再使用する場合には洗濯をすること。 | |||
眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 | |||
眼の刺激が続く場合:医師の診断、手当てを受けること。 | |||
吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 | |||
気分が悪い時は医師に連絡すること。 | |||
気分が悪い時は、医師の診断、手当てを受けること。 | |||
【保管】 | |||
換気の良い場所で保管すること。 | |||
容器を密閉しておくこと。 | |||
施錠して保管すること。 | |||
【廃棄】 | |||
内容物、容器を都道府県知事の許可を受けた専門の廃棄物処理業者に委託すること。 | |||
国・地域情報 | |||
3.組成及び成分情報 | |||
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化学物質 | |||
化学名又は一般名 | トリフェニルホスフィン | ||
別名 | トリフェニルホスファン、(Triphenylphosphane)、(Triphenylphosphorous) | ||
分子式 (分子量) | C18H15P(262.292) | ||
化学特性 (示性式又は構造式) | |||
CAS番号 | 603-35-0 | ||
官報公示整理番号(化審法・安衛法) | (3)-2518 | ||
分類に寄与する不純物及び安定化添加物 | データなし | ||
濃度又は濃度範囲 | 100% | ||
4.応急措置 | |||
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吸入した場合 | 気分が悪い時は、医師の診断、手当てを受けること。 | ||
空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 | |||
皮膚に付着した場合 | 多量の水と石鹸で優しく洗うこと。 | ||
皮膚刺激が生じた場合、医師の診断、手当てを受けること。 | |||
汚染された衣類を脱ぎ、再使用する場合には洗濯をすること。 | |||
眼に入った場合 | 水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 | ||
眼の刺激が持続する場合は、医師の診断、手当てを受けること。 | |||
飲み込んだ場合 | 口をすすぐこと。 | ||
気分が悪い時は、医師の診断、手当てを受けること。 | |||
予想される急性症状及び遅発性症状 | 吸入 : 咳、咽頭痛 | ||
皮膚 : 発赤、 | |||
眼 : 発赤、痛み | |||
経口摂取 : 咳 | |||
最も重要な兆候及び症状 | データなし | ||
応急措置をする者の保護 | データなし | ||
医師に対する特別注意事項 | データなし | ||
5.火災時の措置 | |||
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消火剤 | 水噴霧、泡消火剤、粉末消火剤、炭酸ガス、乾燥砂類 | ||
使ってはならない消火剤 | データなし。 | ||
特有の危険有害性 | 加熱されると分解して、腐食性及び/又は毒性の煙霧を発生するおそれがある。 | ||
火災時に刺激性、腐食性及び毒性のガスを発生するおそれがある。 | |||
特有の消火方法 | 危険でなければ火災区域から容器を移動する。 | ||
安全に対処できるならば着火源を除去すること。 | |||
消火を行う者の保護 | 適切な空気呼吸器、防護服(耐熱性)を着用する。 | ||
6.漏出時の措置 | |||
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人体に対する注意事項、保護具および緊急措置 | 直ちに、全ての方向に適切な距離を漏洩区域として隔離する。 | ||
関係者以外の立入りを禁止する。 | |||
密閉された場所に立入る前に換気する。 | |||
全ての着火源を取り除く。 | |||
環境に対する注意事項 | 環境中に放出してはならない。 | ||
回収・中和 | 漏洩物を掃き集めて空容器に回収し、後で廃棄処理する。 | ||
封じ込め及び浄化方法・機材 | 水で湿らせ、空気中のダストを減らし分散を防ぐ。 | ||
二次災害の防止策 | プラスチックシートで覆いをし、散乱を防ぐ。 | ||
7.取扱い及び保管上の注意 | |||
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取扱い | |||
技術的対策 | 特別に技術的対策は必要としない。 | ||
局所排気・全体換気 | 『8.ばく露防止及び保護措置』に記載の局所排気、全体換気を行う。 | ||
安全取扱い注意事項 | 取扱後は手をよく洗うこと。 | ||
この製品を使用する時に、飲食または喫煙をしないこと。 | |||
適切な保護手袋を着用すること。 | |||
取扱後は眼をよく洗うこと。 | |||
適切な保護眼鏡、保護面を着用すること。 | |||
粉じん、ヒューム、蒸気、スプレーを吸入しないこと。 | |||
汚染された作業衣は作業場から出さないこと。 | |||
屋外または換気の良い場所でのみ使用すること。 | |||
接触回避 | データなし。 | ||
保管 | |||
技術的対策 | 特別に技術的対策は必要としない。 | ||
保管条件 | 換気の良い場所で保管すること。 | ||
容器を密閉しておくこと。 | |||
施錠して保管すること。 | |||
容器包装材料 | データなし。 | ||
8.ばく露防止及び保護措置 | |||
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管理濃度 | 未設定 | ||
許容濃度 (ばく露限界値、生物学的ばく露指標) | |||
日本産衛学会 | 未設定 | ||
ACGIH | 未設定 | ||
設備対策 | この物質を貯蔵ないし取扱う作業場には,適切な洗眼器と安全シャワーを設置すること。 | ||
ばく露を防止するため、作業場には適切な全体換気装置、局所排気装置を設置すること。 | |||
保護具 | |||
呼吸器の保護具 | 適切な呼吸器保護具を着用すること。 | ||
手の保護具 | 適切な保護手袋を着用すること。 | ||
眼の保護具 | 適切な眼の保護具を着用すること。 | ||
皮膚及び身体の保護具 | 適切な保護衣を着用すること。 | ||
衛生対策 | 取扱い後はよく手を洗うこと。 | ||
9.物理的及び化学的性質 | |||
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物理的状態 | |||
形状 | 単斜晶形の板状晶または柱状晶 : 有機化合物辞典 (1985) | ||
色 | 白色 : 有機化合物辞典 (1985) | ||
臭い | 無臭 : 有機化合物辞典 (1985) | ||
pH | 6.8-7.2 (at 0.09mg/L ; 25℃) : SIDS (Access on Dec. 2010) | ||
融点・凝固点 | 80.5 ℃ : Merck (14th, 2006)し | ||
沸点、初留点及び沸騰範囲 | 377 ℃ : Lange (16th, 2005) | ||
引火点 | 182 ℃ (CC) : GESTIS (Access on Dec. 2010) | ||
自然発火温度 | データなし | ||
燃焼性(固体、ガス) | データなし | ||
爆発範囲 | データなし | ||
蒸気圧 | 0.0000102 mmHg (25℃) : SRC Phys Prop (Access on Dec. 2010) | ||
蒸気密度 | 9.0 (空気=1) : NFPA (13th, 2006) | ||
蒸発速度(酢酸ブチル=1) | データなし | ||
比重(密度) | 1.2 g/cm3 : Ullmanns(E) (6th, 2003) | ||
溶解度 | 0.09mg/L (25℃) : IUCLID (2000) | ||
エーテルに易溶、ベンゼン、クロロホルムおよび氷酢酸に可溶、エタノールに難溶。 : 有機化合物辞典 (1985) | |||
オクタノール・水分配係数 | 5.02 (25℃) : SIDS (Access on Dec. 2010) | ||
分解温度 | データなし | ||
粘度 | データなし | ||
粉じん爆発下限濃度 | データなし | ||
最小発火エネルギー | データなし | ||
体積抵抗率(導電率) | データなし | ||
10.安定性及び反応性 | |||
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安定性 | 法規制に従った保管及び取扱においては安定と考えられる | ||
危険有害反応可能性 | 粉末や顆粒状で空気と混合すると、粉じん爆発の可能性がある。 加熱すると分解し、非常に有毒なヒューム(リン酸化物、ホスフィン)を生じる。 強酸、強力な酸化剤と反応する。 | ||
避けるべき条件 | 加熱 | ||
混触危険物質 | 強酸、強力な酸化剤 | ||
危険有害な分解生成物 | 非常に有毒なヒューム(リン酸化物、ホスフィン) | ||
11.有害性情報 | |||
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急性毒性 | |||
経口 | SIDS(Access on Dec. 2010)に記載されたラットLD50値は、700mg/kg (媒体:オリーブ油)、800〜1600 mg/kg (媒体:不明)、991〜1309 mg/kg (媒体:ピーナツ油)、>6400 mg/kg(媒体:aqueous suspension with tragacanth)、33100〜34100 (媒体:1%メタノール水溶液への懸濁)、4290 mg/kg (媒体:不明)である。媒体が油の場合、700 mg/kg又は991〜1309 mg/kgである。なお、水性懸濁液では区分外となる。(GHS分類:区分4) | ||
経皮 | SIDS(Access on Dec. 2010)に記載されたウサギLD50値は、>4000 mg/kg (媒体:50% アルコール懸濁液)、>5000 mg/kg (媒体:不明)及び>2000 mg/kg (媒体:不明)、ラットLD50値は、>2500 mg/kg (媒体:50% アルコール懸濁液)。(GHS分類:区分外) | ||
吸入 | 吸入(ガス): | GHSの定義における固体である。(GHS分類:分類対象外) | |
吸入(蒸気): | データなし。(GHS分類:分類できない) | ||
吸入(粉じん・ミスト): | ラットLC50値:>12.5 mg/L/4hr(SIDS (Access on Dec. 2010))。なお、95〜115℃で融解した被験物質(融点80.5℃)を霧状にして動物にばく露した粉じんまたはミストでの試験である(なお、飽和蒸気圧濃度は0.0001mg/Lである(SRC Phys Prop (Access on Dec. 2010)。)。(GHS分類:区分外) | ||
皮膚腐食性・刺激性 | SIDS(Access on Dec. 2010)に記載されたウサギを用いた皮膚刺激性試験において、50%エタノール懸濁液塗布(閉鎖系貼付、ばく露時間:1, 5, 15分及び20時間)により、ばく露20時間、処置後24時間で雄のみ背部及び耳にわずかな紅斑(7日後には消失)がみられたとの報告、オリーブ油懸濁液(10%, 20%, 50%)塗布(20時間)により、背部において20%懸濁液でばく露後1日及び2日後に極わずかな紅斑(3日後に消失)、耳において50%懸濁液で4日間に渡り浮腫を伴う顕著な紅斑がみられたとの報告、開放系試験において"slightly irritating"(グレード3(平均値不明))との報告及び"moderately irritating"(24〜72時間後ドレイズスコアが2.63〜8.00)との報告、更にモルモットの試験で"slightly irritating"との報告。(GHS分類:区分2) | ||
眼に対する重篤な損傷・刺激性 | SIDS(Access on Dec. 2010)に記載されたウサギを用いた眼刺激性試験において、固体直接投与(2匹)により、1〜24時間後でわずかから顕著な浮腫を伴う結膜発赤が1匹にみられ、8日後に角膜混濁がみられたとの報告、10%オリーブ油溶液投与(2匹)により、投与10分後に結膜の発赤がみられ、1〜3時間後に発赤及び浮腫がみられたが、24時間後には消失したとの報告、"slight injury"(グレード3(平均値不明))との報告及び5/6匹に結膜発赤及び4/6匹に結膜浮腫(角膜異常なし)との報告。(GHS分類:区分2) | ||
呼吸器感作性又は皮膚感作性 | 呼吸器感作性:データなし。(GHS分類:分類できない) | ||
皮膚感作性:雌モルモットを用いた皮膚感作性試験 (アジュバント使用)で陽性率80%であるとの報告(SIDS(Access on Dec. 2010))に基づき区分1とした。なお、MAK/BAT (2009)では分類Shとなっている。(GHS分類:区分1) | |||
生殖細胞変異原性 | マウス腹腔内投与による小核試験(体細胞in vivo変異原性試験)における陰性結果(SIDS(Access on Dec. 2010))に基づき区分外とした。なお、in vitroの試験については、微生物を用いたエームス試験及びチャイニーズハムスターを用いた小核試験において陰性の結果(SIDS(Access on Dec. 2010))が報告されている。(GHS分類:区分外) | ||
発がん性 | データなし。(GHS分類:分類できない) | ||
生殖毒性 | SIDS(Access on Dec. 2010)記載の交配後(6-19日)のWistarラットを用いた経口投与試験 (OECD TG414,GLP準拠)において、最高用量の90mg/kg/dayで母動物への一般毒性(血液系及び肝臓)が現れるのに対し妊娠パラメーター及び胎仔の発育に影響は認められなかったとの報告、雌雄Wistarラットを用いた3ヶ月経口投与試験 (OECD TG 408,GLP準拠)において60mg/kg/dayで一般毒性(血液系及び肝臓)が現れるのに対して120mg/kg/dayで生殖器重量に変化は認められないとの報告はあるが、出生後の仔の発育についてのデータがなく分類できない。(GHS分類:分類できない) | ||
特定標的臓器・全身毒性(単回ばく露) | SIDS(Access on Dec. 2010)記載のラット吸入試験 (粉じん:12.5mg/L;ガイダンスでは区分外に相当)において、呼吸器への刺激、唾液(分泌)過多、流涙がみられたが、組織に肉眼的及び重量に変化はなかったとの報告、ラット経口投与試験において呼吸困難及びアパシー(6400mg/kg投与群:ガイダンスでは区分外に相当)がみられたが、器官に異常は認めらないとの報告、ウサギ経皮投与試験 (4000mg/kg)及びラット経皮投与試験 (2500mg/kg)において生存動物の器官に病理的変化は認められなかったとの報告に基づき区分3(気道刺激性)とした。(GHS分類:区分3(気道刺激性)) | ||
特定標的臓器・全身毒性(反復ばく露) | SIDS(Access on Dec. 2010)記載の雌雄Wistarラットを用いた3ヶ月経口投与試験 (OECD TG 408、GLP準拠)において60 mg/kg/dayの投与量 (区分2相当)で、雌のプロトロンビン時間短縮、AST、ALTの減少、肝重量増加、雌雄で肝の小葉中心性肥大がみられたとの報告、雌Wistarラット10匹を用いた4週間経口投与試験 (GLP準拠)において90日換算7.8 mg/kg/dayの投与量 (区分1相当)で低体温、不安定歩行、立毛、皮膚蒼白、血清コリンエステラーゼ活性低下、赤血球コリンエステラーゼ活性上昇、胃のびらん及び潰瘍、肝肥大、近位坐骨神経の軸索変性がみられたとの報告、その他ウサギ及びイヌを用いた経口投与試験においてガイダンス区分1相当の投与量で脳、脊髄への損傷を伴う神経障害(運動失調、四肢脱力)及び心肥大がみられたとの報告がある。また、SIDS(Access on Dec. 2010)記載の雌雄ビーグル犬を用いた5週間吸入(粉じん)試験において90日換算0.028 mg/L/dayの投与量 (区分2相当)で後肢の神経障害、0.0097 mg/L/day (区分1相当)で脊髄の散在性変性がみられたとの報告、雌雄ビーグル犬を用いた4週間吸入(粉じん)試験において90日換算0.0294 mg/L/dayの投与量 (区分2相当)で神経障害(歩行不全)、0.0056 mg/L/day (区分1相当)で中枢神経系の組織病理変化がみられたとの報告がある。従って標的臓器は神経、心臓及び肝臓と考えられ、区分は区分1(神経、心臓)、区分2(肝臓)とした。(GHS分類:区分1(神経、心臓) 区分2(肝臓)) | ||
吸引性呼吸器有害性 | データなし。(GHS分類:分類できない) | ||
12.環境影響情報 | |||
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生態毒性 | |||
水生環境有害性(急性有害性) | 藻類、甲殻類及び魚類 のデータはいずれも水溶解度 (0.09 mg/L (SIDS, 2002)) までの濃度で急性毒性がない。(GHS分類:区分外) | ||
水生環境有害性(長期間有害性) | 難水溶性で、水溶解度までの濃度で急性毒性が報告されておらず、急速分解性がなく (SIDS, 2002)、かつLogKow = 5.69 (PHYSPROP Database, 2011) である。(GHS分類:区分4) | ||
オゾン層への有害性 | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていない。(GHS分類:分類できない) | ||
13.廃棄上の注意 | |||
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残余廃棄物 | 廃棄の前に、可能な限り無害化、安定化及び中和等の処理を行って危険有害性のレベルを低い状態にする。 | ||
廃棄においては、関連法規並びに地方自治体の基準に従うこと。 | |||
汚染容器及び包装 | 容器は清浄にしてリサイクルするか、関連法規並びに地方自治体の基準に従って適切な処分を行う。 | ||
空容器を廃棄する場合は、内容物を完全に除去すること。 | |||
14.輸送上の注意 | ||||
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該当の有無は製品によっても異なる場合がある。法規に則った試験の情報に基づく修正の必要がある。 | ||||
国連番号 | 特定できず | |||
国際規制 | 海上規制情報 | 特定できず | ||
航空規制情報 | 特定できず | |||
国内規制 | 陸上規制情報 | 該当法規なし | ||
海上規制情報 | 特定できず | |||
航空規制情報 | 特定できず | |||
特別安全対策 | 移送時にイエローカードの保持が必要。 | |||
食品や飼料と一緒に輸送してはならない。 | ||||
輸送に際しては、直射日光を避け、容器の破損、腐食、漏れのないように積み込み、荷崩れの防止を確実に行う。 | ||||
重量物を上積みしない。 | ||||
緊急時応急措置指針番号 | ー | |||
15.適用法令 | |||
---|---|---|---|
消防法 | 指定可燃物、可燃性固体類(法第9条の4、危険物令第1条の12・別表第4) | ||
16.その他の情報 | ||||
---|---|---|---|---|
参考文献 | 各データ毎に記載した。 | |||
<モデルSDSを利用するときの注意事項> 本モデルデータシートは作成年月日時点における情報に基づいて記載されておりますので、事業場においてSDSを作成するに当たっては、新たな危険有害性情報について確認することが必要です。さらに、本データシートはモデルですので、実際の製品等の性状に基づき追加修正する必要があります。また、特殊な条件下で使用するときは、その使用状況に応じた情報に基づく安全対策が必要となります。 |