1.化学品等及び会社情報 | |||
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化学品の名称 | メチル-N',N'-ジメチル-N-[(メチルカルバモイル)オキシ]-1-チオオキサムイミダート (別名: オキサミル) (Oxamyl) | ||
製品コード | R02-B-097 | ||
会社名 | ○○○○株式会社 | ||
住所 | 東京都△△区△△町△丁目△△番地 | ||
電話番号 | 03-1234-5678 | ||
ファックス番号 | 03-1234-5678 | ||
電子メールアドレス | 連絡先@検セ.or.jp | ||
緊急連絡電話番号 | 03-1234-5678 | ||
推奨用途及び使用上の制限 | 農薬 (殺虫剤) (NITE-CHRIPより引用) |
2.危険有害性の要約 | |||
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GHS分類 | |||
分類実施日 (物化危険性及び健康有害性) | R3.3.12、政府向けGHS分類ガイダンス (令和元年度改訂版 (ver2.0)) を使用 | ||
JIS Z7252:2019準拠 (GHS改訂6版を使用) | |||
物理化学的危険性 | 自己反応性化学品 | タイプG | |
健康に対する有害性 | 急性毒性 (経口) | 区分1 | |
急性毒性 (経皮) | 区分3 | ||
急性毒性 (吸入: 粉じん、ミスト) | 区分2 | ||
生殖毒性 | 区分2 | ||
特定標的臓器毒性 (単回ばく露) | 区分1 (神経系) | ||
特定標的臓器毒性 (反復ばく露) | 区分1 (神経系) | ||
分類実施日 (環境有害性) | 平成18年度、GHS分類マニュアル(H18.2.10版) | ||
環境に対する有害性 | 水生環境有害性 (急性) | 区分1 | |
水生環境有害性 (長期間) | 区分1 | ||
GHSラベル要素 | |||
絵表示 | |||
注意喚起語 | 危険 | ||
危険有害性情報 | 飲み込むと生命に危険 皮膚に接触すると有毒 吸入すると生命に危険 生殖能又は胎児への悪影響のおそれの疑い 神経系の障害 長期にわたる、又は反復ばく露による神経系の障害 水生生物に非常に強い毒性 長期継続的影響によって水生生物に非常に強い毒性 | ||
注意書き | |||
安全対策 | 使用前に取扱説明書を入手すること。 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 容器を密閉しておくこと。 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 取扱後はよく手を洗うこと。 この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 屋外又は換気の良い場所でだけ使用すること。 環境への放出を避けること。 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 呼吸用保護具を着用すること。 | ||
応急措置 | ばく露又はばく露の懸念がある場合:医師に連絡すること。 汚染された衣類を直ちに全て脱ぎ、再使用する場合には洗濯をすること。 特別な処置が緊急に必要である(このラベルの・・・を見よ)。 注) ”…”は、ラベルに解毒剤等中毒時の情報提供を受けるための連絡先などが記載されている場合のものです。ラベル作成時には、”…”を適切に置き換えてください。 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 直ちに医師に連絡すること。 皮膚に付着した場合:多量の水/石けん(鹸)で洗うこと。 気分が悪い時は医師に連絡すること。 飲み込んだ場合:直ちに医師に連絡すること。 口をすすぐこと。 漏出物を回収すること。 | ||
保管 | 換気の良い場所で保管すること。容器を密閉しておくこと。 施錠して保管すること。 | ||
廃棄 | 内容物/容器を都道府県知事の許可を受けた専門の廃棄物処理業者に依頼して廃棄すること。 | ||
他の危険有害性 | 情報なし |
3.組成及び成分情報 | |||
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単一製品・混合物の区別 | 単一製品 | ||
化学名又は一般名 | メチル-N',N'-ジメチル-N-[(メチルカルバモイル)オキシ]-1-チオオキサムイミダート | ||
別名 | オキサミル | ||
濃度又は濃度範囲 | 情報なし | ||
分子式 (分子量) | C7H13N3O3S (219.26) | ||
化学特性 (示性式又は構造式) | |||
CAS番号 | 23135-22-0 | ||
官報公示整理番号 (化審法) | 情報なし | ||
官報公示整理番号 (安衛法) | 情報なし | ||
分類に寄与する不純物及び安定化添加物 | 情報なし |
4.応急措置 | |||
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吸入した場合 | 空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 直ちに医師に連絡すること。 | ||
皮膚に付着した場合 | 多量の水/石けん(鹸)で洗うこと。 気分が悪い時は医師に連絡すること。 汚染された衣服を脱がせる。 | ||
眼に入った場合 | 直ちに流水で洗い流す。 | ||
飲み込んだ場合 | 直ちに医師に連絡すること。 口をすすぐこと。 吐かせない。 | ||
急性症状及び遅発性症状の最も重要な徴候症状 | 情報なし | ||
応急措置をする者の保護 | 応急処置を行うときは、保護手袋を着用する。 | ||
医師に対する特別な注意事項 | 情報なし |
5.火災時の措置 | |||
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適切な消火剤 | 水噴霧、乾燥消火薬剤、耐アルコール性泡消火薬剤、二酸化炭素 | ||
使ってはならない消火剤 | 棒状注水 | ||
特有の危険有害性 | 情報なし | ||
特有の消火方法 | 水を噴霧して容器類を冷却する。 それが不可能で、かつ周辺に危険が及ばなければ、燃え尽きるにまかせる。 | ||
消火を行う者の保護 | 陽圧自給式呼吸器を着用する。 化学防護服を着用する。 |
6.漏出時の措置 | |||
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人体に対する注意事項、保護具及び緊急措置 | 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 状況に応じた適切な呼吸用保護具を使用すること。 | ||
環境に対する注意事項 | 周辺環境に影響がある可能性があるため、製品の環境中への流出を避ける。 | ||
封じ込め及び浄化の方法及び機材 | 飛散した物を掃き集めるか、真空掃除機で吸引する等できるだけ飛散発じんしないようにして、空容器等に回収する。 排水溝、下水溝、地下室あるいは閉鎖場所への流入を防ぐ。 |
7.取扱い及び保管上の注意 | |||
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取扱い | |||
技術的対策 | 「8. ばく露防止及び保護措置」に記載の措置を行い、必要に応じて保護具を着用する。 | ||
安全取扱い注意事項 | 使用前に取扱説明書を入手すること。 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 容器を密閉しておくこと。 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 汚染された衣類を直ちに全て脱ぎ、再使用する場合には洗濯をすること。 屋外又は換気の良い場所でだけ使用すること。 環境への放出を避けること。 粉じんを発生させないようにする。 | ||
接触回避 | 「10. 安全性及び反応性」を参照。 | ||
衛生対策 | この製品を使用する時に、飲食又は喫煙しないこと。 取扱い後はよく手を洗うこと。 | ||
保管 | |||
安全な保管条件 | 換気の良い場所で保管すること。容器を密閉しておくこと。 施錠して保管すること。 | ||
安全な容器包装材料 | 国連危険物輸送勧告で規定された容器を使用する。 |
8.ばく露防止及び保護措置 | ||||
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許容濃度については日本産衛学会の「許容濃度の勧告」及びACGIHの「TLVs and BEIs」について記載しています。 | ||||
管理濃度 | 未設定 | |||
許容濃度 | ||||
日本産衛学会 (2020年度版) | 未設定 | |||
ACGIH (2020年版) | 未設定 | |||
設備対策 | 粉じんが発生する作業所においては、必ず密閉された装置、機器又は局所排気装置を使用する。 | |||
保護具 | ||||
呼吸用保護具 | 状況に応じた適切な呼吸用保護具を使用すること。 | |||
手の保護具 | 保護手袋を着用する。 | |||
眼の保護具 | 保護眼鏡や保護面を着用する。(GESTISには、側面保護付きの保護眼鏡を着用することとの記載あり) | |||
皮膚及び身体の保護具 | 保護衣を着用する。 |
9.物理的及び化学的性質 | |||
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物理的状態 | |||
物理状態 | 固体 (20℃、1気圧) (GHS判定) | ||
色 | 白色 | ||
臭い | わずかな硫黄臭 | ||
融点/凝固点 | 101〜102℃、結晶形では108〜110℃ (HSDB (Access on June 2020)) | ||
沸点、初留点及び沸騰範囲 | 融点以上で分解 (US AEGL (2009)) | ||
可燃性 | データなし | ||
爆発下限界及び爆発上限界/可燃限界 | 該当しない | ||
引火点 | 該当しない | ||
自然発火点 | 該当しない | ||
分解温度 | データなし | ||
pH | データなし | ||
動粘性率 | 該当しない | ||
溶解度 | 水: 280 g/L (25℃) (農薬工業会「食品衛生研究」第51巻第12号 (2001) アセトン、エタノール、2-プロパノール、メタノール、トルエンに可溶 (HSDB (Access on June 2020)) | ||
n-オクタノール/水分配係数 | log Pow = -0.47 (HSDB (Access on June 2020)) | ||
蒸気圧 | 0.00023 mmHg (20〜25℃) (HSDB (Access on June 2020)) | ||
密度及び/又は相対密度 | 0.97 g/cm3 (25℃) (HSDB (Access on June 2020)) | ||
相対ガス密度 | 該当しない | ||
粒子特性 | データなし |
10.安定性及び反応性 | |||
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反応性 | 「危険有害反応可能性」を参照。 | ||
化学的安定性 | 情報なし | ||
危険有害反応可能性 | 加熱すると分解し、腐食性及び有毒なフュームを発生する可能性がある。 容器は加熱すると爆発することがある。 | ||
避けるべき条件 | 加熱 混触危険物質との接触 | ||
混触危険物質 | 塩基 | ||
危険有害な分解生成物 | 加熱すると腐食性および有毒なフュームを発生する可能性がある。 |
11.有害性情報 | ||||
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急性毒性 | ||||
経口 | 【分類根拠】 (1)〜(4) より、区分1とした。 なお、新たな情報源の使用により、旧分類から分類結果を変更した。 【根拠データ】 (1) ラットのLD50: 2.5 mg/kg (JMPR Report (2017)、GESTIS (Access on June 2020)) (2) ラットのLD50: 雌: 2.5 mg/kg、雄: 3.1 mg/kg (EPA Pesticides RED (2007)、HSDB (Access on June 2020)) (3) ラットのLD50: 2.5〜3.1 mg/kg (US AEGL (2009)) (4) ラットのLD50: 5.4 mg/kg (EHC 64 (1986)、HSDB (Access on June 2020)) | |||
経皮 | 【分類根拠】 (1)〜(5) より、区分3とした。 なお、新たな情報源の使用により、旧分類から分類結果を変更した。 【根拠データ】 (1) ウサギのLD50: 710 mg/kg (EHC 64 (1986)) (2) ウサギのLD50: 740 mg/kg (GESTIS (Access on June 2020)) (3) ウサギのLD50: > 2,000 mg/kg (JMPR Report (2017)、US AEGL (2009)) (4) ウサギのLD50: 2,960 mg/kg (HSDB (Access on June 2020)) (5) ラットのLD50: > 1,200 mg/kg (HSDB (Access on June 2020)) | |||
吸入: ガス | 【分類根拠】 GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 | |||
吸入: 蒸気 | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 | |||
吸入: 粉じん及びミスト | 【分類根拠】 (1)〜(3) より、区分2とした。 なお、ばく露濃度が飽和蒸気圧濃度 (0.0027 mg/L) よりも高いため、粉じんとしてmg/Lを単位とする基準値を適用した。 【根拠データ】 (1) ラットのLC50 (4時間): 0.05〜0.065 mg/L (JMPR (2002)) (2) ラットのLC50 (4時間): 0.056 mg/L (US AEGL (2009)) (3) ラットのLC50 (4時間): 雄: 0.064 mg/L (US AEGL (2009)、HSDB (Access on June 2020)) (4) 本物質の蒸気圧: 2.3E-004 mmHg (20〜25℃) (HSDB (Access on May 2020)) (飽和蒸気圧濃度換算値: 0.0027 mg/L) | |||
皮膚腐食性及び皮膚刺激性 | 【分類根拠】 (1)、(2) より、区分に該当しないとした。 【根拠データ】 (1) 本物質はウサギの皮膚及び眼に対して刺激性を示さない (JMPR Report (2017)、US AEGL (2009))。 (2) 本物質のEPA OPPTS 870.2500に準拠したウサギを用いた皮膚刺激性試験で、毒性カテゴリーIV (適用72時間後において軽度の刺激性 (刺激性なし或いは軽度の紅斑)) と報告されている (EPA Pesticides RED (2007))。 | |||
眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性 | 【分類根拠】 (1) のGLP準拠の試験成績より、区分に該当しないとした。 【根拠データ】 (1) 本物質はOPPTS 870.2400及びOECD 405に準拠したウサギを用いた眼刺激性試験 (GLP準拠) で、刺激性なしと報告されている。 (JMPR Report (2017)、US AEGL (2009))。 【参考データ等】 (2) 本物質はEPA OPPTS 870.2400に準拠したウサギを用いた眼刺激性試験 (非公表データ) で、毒性カテゴリーIII (角膜への影響あり或いはその他の症状は適用7日以内に消失する) と報告されている (EPA Pesticides RED (2007))。 | |||
呼吸器感作性 | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 | |||
皮膚感作性 | 【分類根拠】 (1)、(2) より、区分に該当しないとした。 【根拠データ】 (1) 本物質はモルモットに対して感作性を示さない (JMPR Report (2017)、US AEGL (2009))。 (2) EPA OPPTS 870.2600に準拠したモルモットを用いた皮膚感作性試験で感作性を示さない (EPA Pesticides RED (2007))。 | |||
生殖細胞変異原性 | 【分類根拠】 (1) より区分に該当しないとした。 【根拠データ】 (1) in vitroでは、細菌の復帰突然変異試験、哺乳類培養細胞を用いる染色体異常試験及、遺伝子突然変異試験、不定期DNA合成試験において陰性の報告がある (JMPR (2002)、US AEGL (2009))。 | |||
発がん性 | 【分類根拠】 (1)、(2) より区分に該当しないとした。 【根拠データ】 (1) 国内外の分類機関による既存分類では、EPAでE (Evidence of Non-Carcinogenicity for Humans) (EPA Annual Cancer Report 2019 (Access on September 2020):1996年分類) に分類されている。 (2) ラット及びマウスに本物質を2年間混餌投与した発がん性試験では、両種とも投与に関連した腫瘍発生の増加は認められず、本物質はラット及びマウスにおいて発がん性はないと結論された (JMPR Report (2017))。 | |||
生殖毒性 | 【分類根拠】 (1)、(2) より、母動物毒性用量で児動物、胎児への影響がみられている。影響の程度が不明のためガイダンスに従い区分2とした。なお、新たな情報源の使用により、旧分類から分類結果を変更した。 【根拠データ】 (1) ラットを用いた混餌による2世代生殖毒性試験において、母動物では75 ppm以上で体重減少、体重増加抑制、摂餌量減少等がみられ、胎児では75 ppm以上で児動物の体重減少、150 ppmで同腹児数減少 (JMPR (2002))。 (2) 雌ウサギの妊娠6〜19日に強制経口投与した発生毒性試験において、母動物では2 mg/kg/day以上で体重増加抑制、胎児では4 mg/kg/dayで胎児生存率減少、全胚吸収 (2例) がみられた (JMPR (2002))。 【参考データ等】 (3) 雌ラットの妊娠7〜16日に強制経口投与した発生毒性試験において、母動物では0.5 mg/kg/day以上で体重増加抑制、0.8 mg/kg/day以上で摂餌量減少、1.5 mg/kg/dayでコリンエステラーゼ活性阻害を示す臨床症状 (振戦、流涎、会陰部湿潤、下痢等) がみられ、胎児では0.5 mg/kg/day以上で胎児重量減少がみられた (JMPR (2002))。 | |||
特定標的臓器毒性 (単回ばく露) | 【分類根拠】 本物質のヒトでの急性ばく露影響に関する報告はない。(1)、(2) より、区分1 (神経系) とした。なお、新たな情報源の使用により、旧分類から分類結果を変更した。 【根拠データ】 (1) 雄ラットの4時間単回吸入ばく露試験 (0.036 mg/L、区分1の範囲) において、激しい唾液分泌、顔面の線維束性収縮 (facial fasciculations)、鼻周辺の赤色分泌物 (red discharge around the nose)、流涙、眼球突出、呼吸困難、あえぎがみられた (US AEGL (2009))。 (2) ラットの単回吸入ばく露試験 (影響がみられた最小用量の記載なし、少なくともLC50値 (0.056 mg/L、区分1の範囲) 付近で影響がみられたと想定) において、赤色鼻汁、あえぎ、唾液分泌がみられ、ばく露後は嗜眠、筋緊張低下、振戦、痙攣、線維束性収縮 (fasciculations)、姿勢異常 (abnormal posture)、異常歩行、運動失調等がみられた (US AEGL (2009))。 | |||
特定標的臓器毒性 (反復ばく露) | 【分類根拠】 本物質のヒトでの反復ばく露に関する報告はない。実験動物では、(1)、(2) より区分1の用量で神経系への影響がみられていることから、区分1 (神経系) とした。情報の見直しにより、旧分類から分類結果を変更した。 【根拠データ】 (1) ラットの90日間混餌投与試験では、250 ppm (雄/雌: 14.9/19.9 mg/kg/day、いずれも区分2の範囲) で脳、血漿、赤血球コリンエステラーゼ (ChE) 活性阻害及び機能観察バッテリー (FOB) 項目の判定規準に基づく能力の低下がみられたとの報告がある (US AEGL (2009))。 (2) ラットの29日間混餌投与試験では、100 ppm (ガイダンス換算値: 5 mg/kg/day、区分1の範囲) 以上で血漿ChE活性の低下がみられ、さらに雄では赤血球ChE、雌では脳ChEの活性の低下もみられたとの報告がある (HSDB (Access on June 2020))。 【参考データ等】 (3) 本物質を含むカルバメート系殺虫剤中毒の臨床像は神経終末におけるアセチルコリンの蓄積に起因し、ムスカリン性、ニコチン性及び中枢神経系の症状を示す。軽症例ではムスカリン性及びニコチン性の症状のみが現れることもあるが、重症例では中枢神経系の症状によって呼吸不全、肺水腫を引き起こすことがある (HSDB (Access on June 2020))。 | |||
誤えん有害性* | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 | |||
* JIS Z7252の改訂により吸引性呼吸器有害性から項目名が変更となった。本有害性項目の内容に変更はない。 |
12.環境影響情報 | |||
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生態毒性 | |||
水生環境有害性 (急性) | 甲殻類 (オオミジンコ) の48時間EC50 = 0.319 mg/L (農薬登録申請資料 (2005)) から、区分1とした。 | ||
水生環境有害性 (長期間) | 急性毒性が区分1、生物蓄積性が低いと推定されるものの (log Kow = -0.47 (PHYSPROP Database (2005)))、急速分解性がないと推定される (BIOWIN) ことから、区分1とした。 | ||
オゾン層への有害性 | - |
13.廃棄上の注意 | |||
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残余廃棄物 | 廃棄においては、関連法規並びに地方自治体の基準に従うこと。 都道府県知事などの許可を受けた産業廃棄物処理業者、もしくは地方公共団体がその処理を行っている場合にはそこに委託して処理する。 廃棄物の処理を委託する場合、処理業者等に危険性、有害性を十分告知の上処理を委託する。 | ||
汚染容器及び包装 | 容器は洗浄してリサイクルするか、関連法規制並びに地方自治体の基準に従って適切な処分を行う。 空容器を廃棄する場合は、内容物を完全に除去すること。 |
14.輸送上の注意 | ||||
---|---|---|---|---|
本物質のGHS分類結果に基づく国際規制の分類等は、以下の通りと推定されるが、該否は製品によって異なる場合がある。輸送危険物の分類は、容器等級を含め、荷送人が責任をもって判断することとされているため、輸送の際には、個々の貨物について、製品の状態、形状等も考慮し、輸送モード (航空、船舶) を規制する法規に沿って事業者が判断する必要がある。 | ||||
国際規制 | ||||
国連番号 | 2757 | |||
国連品名 | CABAMATE PESTICIDE, SOLID, TOXIC | |||
国連危険有害性クラス | 6.1 | |||
副次危険 | - | |||
容器等級 | I | |||
海洋汚染物質 | 該当する | |||
MARPOL73/78附属書K及びIBCコードによるばら積み輸送される液体物質 | - | |||
国内規制 | ||||
海上規制情報 | 船舶安全法の規定に従う。 | |||
航空規制情報 | 航空法の規定に従う。 | |||
陸上規制情報 | 毒物及び劇物取締法、道路法の規定に従う。 | |||
特別な安全上の対策 | 毒物及び劇物取締法、道路法の規定によるイエローカード携行の対象物 | |||
その他 (一般的) 注意 | 輸送に際しては、直射日光を避け、容器の破損、腐食、漏れのないように積み込み、荷崩れの防止を確実に行う。 重量物を上積みしない。 | |||
緊急時応急措置指針番号* | 151 | |||
* 北米緊急時応急措置指針に基づく。米国運輸省が中心となって発行した「2016 Emengency Response Guidebook (ERG 2016)」(一般社団法人日本化学工業協会によって和訳されている(発行元:日本規格協会)に掲載されている。 |
15.適用法令 | ||||
---|---|---|---|---|
法規制情報は作成年月日時点に基づいて記載されております。事業場において記載するに当たっては、最新情報を確認してください。 | ||||
労働安全衛生法 | - | |||
化学物質排出把握管理促進法 (PRTR法) | 第1種指定化学物質(法第2条第2項、施行令第1条別表第1)【434 メチル−N’,N’−ジメチル−N−[(メチルカルバモイル)オキシ]−1−チオオキサムイミデート】 | |||
毒物及び劇物取締法 | 毒物(指定令第1条)【26の7 メチル−N’,N’−ジメチル−N−[(メチルカルバモイル)オキシ]−1−チオオキサムイミデート及びこれを含有する製剤】 劇物(指定令第2条)【99の7 メチル−N’,N’−ジメチル−N−[(メチルカルバモイル)オキシ]−1−チオオキサムイミデート0.8%以下を含有する製剤】 | |||
道路法 | 車両の通行の制限(施行令第19条の13、(独)日本高速道路保有・債務返済機構公示第12号・別表第2)【3 オキサミル】 | |||
航空法 | 毒物類・毒物(施行規則第194条危険物告示別表第1)【【国連番号】2757 殺虫殺菌剤(カーバメート系)(固体)(毒性のもの)】 | |||
船舶安全法 | 毒物類・毒物(危規則第3条危険物告示別表第1)【【国連番号】2757 カーバメート系殺虫殺菌剤類(固体)(毒性のもの)】 | |||
港則法 | その他の危険物・毒物類(毒物)(法第21条第2項、規則第12条、危険物の種類を定める告示別表)【2チ カーバメート系殺虫殺菌剤類(固体)(毒性のもの)】 | |||
海洋汚染防止法 | 個品運送P(施行規則第30条の2の3、国土交通省告示)【【国連番号】2757 カーバメート系殺虫殺菌剤類(固体)(毒性のもの)】 |
16.その他の情報 | ||||
---|---|---|---|---|
参考文献 | ||||
9項、11項については各データ毎に記載。その他の各項については以下を参照。 NITE化学物質総合情報提供システム (NITE-CHRIP) International Chemical Safety Cards (ICSC) Hazardous Substances Data Bank (HSDB) GESTIS Substance database (GESTIS) ERG 2016版 緊急時応急措置指針−容器イエローカードへの適用 |