1.化学品及び会社情報 | |||
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化学品の名称 | (E)-2-[2-[(2,5-ジメチルフェノキシ)メチル]フェニル]-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド(別名:ジモキシストロビン) | ||
化学品の英語名称 | Dimoxystrobin | ||
製品コード | R03-A-004-MHLW | ||
供給者の会社名 | ○○○○株式会社 | ||
住所 | 東京都△△区△△町△丁目△△番地 | ||
電話番号 | 03-1234-5678 | ||
ファックス番号 | 03-1234-5678 | ||
電子メールアドレス | 連絡先@検セ.or.jp | ||
緊急連絡電話番号 | 03-1234-5678 | ||
推奨用途及び使用上の制限 |
2.危険有害性の要約 | |||
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GHS分類 | |||
分類実施日 (物化危険性及び健康有害性) | R4.3.15、政府向けGHS分類ガイダンス(令和元年度改訂版(Ver2.0))を使用 | ||
物理化学的危険性 | - | ||
健康に対する有害性 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 区分4 | |
発がん性 | 区分2 | ||
生殖毒性 | 区分2 | ||
特定標的臓器毒性 (単回ばく露) | 区分2(全身毒性) | ||
特定標的臓器毒性 (反復ばく露) | 区分2(消化管) | ||
分類実施日 (環境有害性) | 未実施 | ||
環境に対する有害性 | - | ||
GHSラベル要素 | |||
絵表示 | |||
注意喚起語 | 警告 | ||
危険有害性情報 | 吸入すると有害 発がんのおそれの疑い 生殖能又は胎児への悪影響のおそれの疑い 全身の障害のおそれ 長期にわたる、又は反復ばく露による消化管の障害のおそれ | ||
注意書き | |||
安全対策 | 使用前に取扱説明書を入手すること。 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーの吸入を避けること。 取扱い後は手をよく洗うこと。 この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 屋外又は換気の良い場所でだけ使用すること。 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 | ||
応急措置 | 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 ばく露又はばく露の懸念がある場合:医師に連絡すること。 ばく露又はばく露の懸念がある場合:医師の診察/手当てを受けること。 気分が悪いときは医師に連絡すること。 気分が悪いときは、医師の診察/手当てを受けること。 | ||
保管 | 施錠して保管すること。 | ||
廃棄 | 内容物/容器を都道府県知事の許可を受けた専門の廃棄物処理業者に依頼して廃棄すること。 | ||
他の危険有害性 | 情報なし |
3.組成及び成分情報 | |||
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化学物質・混合物の区別 | 化学物質 | ||
化学名又は一般名 | (E)-2-[2-[(2,5-ジメチルフェノキシ)メチル]フェニル]-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド | ||
慣用名又は別名 | ジモキシストロビン | ||
英語名 | Dimoxystrobin (E)-2-(methoxyimino)-N-methyl-2-[alpha-(2,5-xylyloxy)-o-tolyl]acetamide | ||
濃度又は濃度範囲 | 情報なし | ||
分子式 (分子量) | C19H22N2O3 (326.39) | ||
化学特性 (示性式又は構造式) | |||
CAS番号 | 149961-52-4 | ||
官報公示整理番号(化審法) | 情報なし | ||
官報公示整理番号(安衛法) | 情報なし | ||
GHS分類に寄与する成分(不純物及び安定化添加物も含む) | 情報なし |
4.応急措置 | |||
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吸入した場合 | 空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 ばく露又はばく露の懸念がある場合:医師に連絡すること。 ばく露又はばく露の懸念がある場合:医師の診察/手当てを受けること。 気分が悪いときは医師に連絡すること。 気分が悪いときは、医師の診察/手当てを受けること。 | ||
皮膚に付着した場合 | 情報なし | ||
眼に入った場合 | 情報なし | ||
飲み込んだ場合 | 情報なし | ||
急性症状及び遅発性症状の最も重要な徴候症状 | 情報なし | ||
応急措置をする者の保護に必要な注意事項 | 情報なし | ||
医師に対する特別な注意事項 | 情報なし |
5.火災時の措置 | |||
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適切な消火剤 | 水噴霧、粉末消火剤、泡消火剤 | ||
使ってはならない消火剤 | 棒状注水 | ||
火災時の特有の危険有害性 | 可燃性。 火災の場合、有害物質(窒素酸化物、一酸化炭素)が放出される可能性がある。 | ||
特有の消火方法 | シートで覆いをして、大量の粉じんの発生を防ぐ。 周囲の容器を水噴霧で冷却する。 安全にできるのであれば、危険区域から損傷していない容器を移動する。 発火源を遮断する。 | ||
消火を行う者の特別な保護具及び予防措置 | 自給式呼吸器、密閉型防護服を着用する。 |
6.漏出時の措置 | |||
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人体に対する注意事項、保護具及び緊急措置 | 呼吸器用保護具を着用すること。 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 必要に応じて適切な保護服または適切な化学防護服を着用すること。 | ||
環境に対する注意事項 | 環境汚染を引き起こすおそれがある。 漏出物を地面や河川や下水に直接流してはいけない。 | ||
封じ込め及び浄化の方法及び機材 | 粉末の場合は、粉じんが飛散しないようにして取り除く。 | ||
二次災害の防止策 | 情報なし |
7.取扱い及び保管上の注意 | |||
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取扱い | |||
技術的対策 | 「8. ばく露防止及び保護措置」に記載の措置を行い、必要に応じて保護具を着用する。 | ||
安全取扱注意事項 | 使用前に取扱説明書を入手すること。 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 屋外又は換気の良い場所でだけ使用すること。 発火源(裸火、熱源、火花など)から遠ざける。 粉じんの発生を防ぐ。 | ||
接触回避 | 「10. 安全性及び反応性」を参照。 | ||
衛生対策 | 取扱い後は手をよく洗うこと。 この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 | ||
保管 | |||
安全な保管条件 | 施錠して保管すること。 | ||
安全な容器包装材料 | 情報なし |
8.ばく露防止及び保護措置 | ||||
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許容濃度等については日本産衛学会の「許容濃度の勧告」及びACGHIの「TLVs and BEIs」について記載しています。 | ||||
管理濃度 | 未設定 | |||
許容濃度等 | ||||
日本産衛学会(2021年版) | 未設定 | |||
ACGIH(2022年版) | 未設定 | |||
設備対策 | 取り扱いの場所の近くに、洗眼及び身体洗浄のための設備を設ける。 作業場では全体換気を行う。 設備は可能であれば密閉系とし局所排気装置を用いる。 | |||
保護具 | ||||
呼吸用保護具 | 作業者が粉塵に暴露される場合は呼吸保護具(防じんマスク等)の着用を検討する。 防じんマスクの選択については、以下の点に留意する。 -酸素濃度が18%未満の場所では使用しない。また、有害なガスが存在する場所においては防じんマスクを使用せず、その他の呼吸用保護具の利用を検討すること。 -防じんマスクは、日本工業規格(JIS T8151)に適合した、作業に適した性能及び構造のものを選ぶ。その際、取扱説明書等に記載されているデータを参考にする。 | |||
手の保護具 | 必要に応じて保護手袋を着用する。 | |||
眼の保護具 | 必要に応じて保護眼鏡を着用する。 | |||
皮膚及び身体の保護具 | 必要に応じて保護衣を着用する。 |
9.物理的及び化学的性質 | |||
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物理的状態 | |||
物理状態 | 固体 (20℃、1気圧) (GHS判定) | ||
色 | 淡黄色 | ||
臭い | かすかな芳香臭 | ||
融点/凝固点 | 135〜136 ℃(GESTIS(2021)) | ||
沸点、初留点及び沸騰範囲 | 加熱分解する(GESTIS(2022)) | ||
可燃性 | 可燃性(GESTIS(2022)) | ||
爆発下限界及び爆発上限界/可燃限界 | データなし | ||
引火点 | データなし | ||
自然発火点 | データなし | ||
分解温度 | ca.300 ℃(GESTIS(2022)) | ||
pH | データなし | ||
動粘性率 | データなし | ||
溶解度 | 水: 4.3 mg/L(20℃)(GESTIS(2021)) 水: ca.3〜4 g/l(20℃)(GESTIS(2022)) | ||
n-オクタノール/水分配係数 | Log Kow: 3.59(20℃)(GESTIS(2022)) | ||
蒸気圧 | データなし | ||
密度及び/又は相対密度 | 1.24 g/cm3(20℃)(GESTIS(2022)) | ||
相対ガス密度 | データなし | ||
粒子特性 | データなし |
10.安定性及び反応性 | |||
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反応性 | 「危険有害反応可能性」を参照。 | ||
化学的安定性 | 情報なし | ||
危険有害反応可能性 | 情報なし | ||
避けるべき条件 | 情報なし | ||
混触危険物質 | 情報なし | ||
危険有害な分解生成物 | 情報なし |
11.有害性情報 | ||||
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急性毒性 | ||||
経口 | 【分類根拠】 (1)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ラットのLD50(GLP):> 5,000 mg/kg(CLH Report (2019)、EFSA (2005)) | |||
経皮 | 【分類根拠】 (1)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ラットのLD50:> 2,000 mg/kg(CLH Report (2019)、EFSA (2005)) | |||
吸入: ガス | 【分類根拠】 GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 | |||
吸入: 蒸気 | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 | |||
吸入: 粉じん及びミスト | 【分類根拠】 (1)、(2)より、区分4とした。 【根拠データ】 (1)ラット(雄)のLC50(4時間、粉塵):1.9 mg/L(CLH Report (2019)、EFSA (2005)) (2)ラット(雌)のLC50(4時間、粉塵):1.3 mg/L(CLH Report (2019)、EFSA (2005)) | |||
皮膚腐食性及び皮膚刺激性 | 【分類根拠】 (1)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ウサギ(n = 6)を用いた皮膚刺激性試験(OECD TG 404、GLP、半閉塞、4時間適用、9日観察)において、みられた影響は8日以内に回復した(紅斑・痂皮スコア:0/0/0/0.7/1/2、浮腫スコア:0/0/0/0/0/0)との報告がある(ECHA RAC Opinion (2020)、CLH Report (2019)、EFSA (2005))。 | |||
眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性 | 【分類根拠】 (1)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ウサギ(n = 6)を用いた眼刺激性試験(OECD TG 405、GLP、72時間観察)において、みられた影響は72時間以内に回復した(角膜混濁スコア:0/0/0/0/0/0、虹彩炎スコア:0/0/0/0.3/0/0、結膜発赤スコア:0/0.3/0.7/1.7/0.7/0.3、結膜浮腫スコア:0/0/0/0.7/0/0)との報告がある(ECHA RAC Opinion (2020)、CLH Report (2019)、EFSA (2005))。 | |||
呼吸器感作性 | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 | |||
皮膚感作性 | 【分類根拠】 (1)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)モルモット(n = 20)を用いたMaximisation試験(OECD TG 406、GLP、皮内投与:5%溶液)において、皮膚反応はみられなかったとの報告がある(ECHA RAC Opinion (2020)、CLH Report (2019)、EFSA (2005))。 | |||
生殖細胞変異原性 | 【分類根拠】 (1)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)4つのin vitro試験、及び1つのin vivo試験(染色体異常)のデータが評価されたが、本物質の遺伝毒性の証拠は示されなかった(EFSA (2005))。 | |||
発がん性 | 【分類根拠】 (1)、(2)より、区分2とした。 【根拠データ】 (1)ラットを用いた2つの2年間投与による発がん性試験では、高用量群で十二指腸粘膜の肥厚がみられたのみで腫瘍の発生増加はみられなかった(EFSA (2005))。 (2)マウスの18ヵ月間投与による発がん性試験では、最高用量群で十二指腸に腺腫と腺がんの発生頻度増加と前腫瘍性病変とみなされる限局性過形成が十二指腸にみられた(EFSA (2005))。 【参考データ等】 (3)発がん性分類結果として、EUではCarc. 2に分類している(CLP分類結果 (Accessed Sep. 2021))。 | |||
生殖毒性 | 【分類根拠】 (1)、(2)より、親動物に明らかな一般毒性影響がみられない用量から、児動物に心肥大、貧血、肝臓の黄色化、胸腺の低形成などがみられたため、区分2とした。 【根拠データ】 (1)ラットを用いた混餌投与による二世代生殖毒性試験(OECD TG 416、GLP)において、F0及びF1親動物に一般毒性影響がみられなかった用量(150 ppm)で、F1児動物に胸腺重量減少、肝臓の黄色化、心肥大(離乳時)が、500及び1,200 ppmでF0及び/又はF1親動物に体重低下/体重増加抑制、摂餌量減少、F1児動物に出生児数減少・死産児数増加・吸収胎児数増加、胸腺の低形成等、F2児動物に発達指標の遅延がみられた。なお、親動物の生殖能は影響を受けなかったとの報告がある(CLH Report (2019)、ECHA RAC (Background Doc.) (2020)、ECHA RAC Opinion (2020))。 (2)ラットを用いた混餌投与による一世代生殖毒性試験(OECD TG 415、GLP)において、150 ppmで親動物に軽度の小球性低色素性貧血、児動物で貧血と網状赤血球増加が、500 ppm以上で親動物に摂餌量低下、小球性低色素性貧血、児動物に小球性低色素性貧血、心臓相対重量増加・心肥大(離乳時)、肝臓の黄色化、腎臓の蒼白化等がみられた。なお、親動物の生殖能は影響を受けなかったとの報告がある(CLH Report (2019)、ECHA RAC (Background Doc.) (2020)、ECHA RAC Opinion (2020))。 【参考データ等】 (3)ラットを用いた強制経口投与による発生毒性試験(OECD TG 414、GLP)において、120 ppm以上で摂餌量減少、体重増加抑制、補正体重増加量減少がみられたが、300 ppmまで児動物に影響はみられなかったとの報告がある(CLH Report (2019)、ECHA RAC (Background Doc.) (2020)、ECHA RAC Opinion (2020))。 (4)2件のウサギを用いた強制経口投与による発生毒性試験(OECD TG 414、GLP)において、母動物に死亡を含む重篤な毒性を生じた用量(75〜100 mg/kg/day)で、流産・妊娠子宮重量、吸収胚増加・着床後胎児死亡率の増加、生存胎児に骨格変異(胸骨癒合)の増加等がみられたが、多くは母動物毒性による影響と考えられるとの報告がある(CLH Report (2019)、ECHA RAC (Background Doc.) (2020)、ECHA RAC Opinion (2020))。 | |||
特定標的臓器毒性 (単回ばく露) | 【分類根拠】 (1)〜(2)より、区分2(全身毒性)とした。 【根拠データ】 (1)ラットを用いた単回経口投与試験において、2,000(区分2の範囲)及び5,000 mg/kg(区分に該当しない範囲)で全身状態不良、呼吸困難、アパシー、よろめき歩行、下痢などの症状がみられたが、6日後までに回復したとの報告がある(CLH Report (2019))。 (2)ラットを用いた単回吸入(粉塵)ばく露試験(4時間)において、0.51 mg/L(区分1の範囲)及び1.28 mg/L(区分2の範囲)で逃避行動、不規則(促進・間欠)呼吸、うずくまり姿勢、立毛、被毛の汚染等がみられたとの報告がある(CLH Report (2019))。 【参考データ等】 (3)ラットを用いた単回経皮投与試験において、2,000 mg/kg(区分2の範囲)で死亡例及び症状発現はみられなかったとの報告がある(CLH Report (2019))。 | |||
特定標的臓器毒性 (反復ばく露) | 【分類根拠】 (1)、(2)より、消化管への影響(十二指腸粘膜の肥厚)が区分2の用量範囲でみられることから、区分2(消化管)とした。 【根拠データ】 (1)ラットを用いた混餌投与による90日間反復経口投与試験において、300 ppm(21 mg/kg/day(雄)、24 mg/kg/day(雌)、区分2の範囲)で十二指腸粘膜の肥厚がみられたとの報告がある(EFSA (2005))。 (2)ラット及びマウスを用いた長期の反復経口投与試験(ラット2年間、マウス18ヵ月間)において、ラットで十二指腸粘膜の肥厚、マウスで十二指腸粘膜の過形成がみられたとの報告がある(EFSA (2005))。 【参考データ等】 (3)ラット(雄、10週齢)に本物質4,500 ppm(232 mg/kg/day、区分に該当しない範囲)を最長5週間混餌投与、又は3週(19日)間混餌投与後2週間休薬させ、血清中鉄レベルの経時的変化及び血液パラメータ測定を行った機序検討実験の結果、本物質投与群では投与開始24時間後から血清中鉄レベルの減少がみられ、休薬後11日後には回復し、対照群より高値を示した。投与群の30日後の血液検査では、ヘモグロビン、MCV及びMCHの顕著な減少がみられ、19日間投与後11日間休薬させた群ではこれら血液パラメータ値は改善傾向にはあったが、正常値までには戻らなったとの報告がある(CLH Report (2019))。 (4)本物質は血清中鉄レベルを低下させ、ヘモグロビン、MCH及びMCVの低下で特徴づけられる小球性低色素性貧血を生じる(CLH Report (2019))。 (5)十二指腸は鉄吸収の主要部位であり、十二指腸の肥厚と血清中鉄レベルの減少とは関連することが示唆される(EFSA (2005))。 | |||
誤えん有害性* | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 | |||
* JIS Z7252の改訂により吸引性呼吸器有害性から項目名が変更となった。 |
12.環境影響情報 | |||
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生態毒性 | |||
水生環境有害性 短期(急性) | 情報なし | ||
水生環境有害性 長期(慢性) | 情報なし | ||
残留性・分解性 | 情報なし | ||
生態蓄積性 | 情報なし | ||
土壌中の移動性 | 情報なし | ||
オゾン層への有害性 | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていない。 |
13.廃棄上の注意 | |||
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化学品(残余廃棄物)、当該化学品が付着している汚染容器及び包装の安全で、かつ、環境上望ましい廃棄、又はリサイクルに関する情報 | 廃棄においては、関連法規ならびに地方自治体の基準に従うこと。 都道府県知事などの許可を受けた産業廃棄物処理業者、もしくは地方公共団体がその処理を行っている場合にはそこに委託して処理する。 廃棄物の処理を委託する場合、処理業者等に危険性、有害性を十分告知の上処理を委託する。 | ||
容器は洗浄してリサイクルするか、関連法規制並びに地方自治体の基準に従って適切な処分を行う。 空容器を廃棄する場合は、内容物を完全に除去すること。 |
14.輸送上の注意 | ||||
---|---|---|---|---|
本物質のGHS分類結果に基づく国際規制の分類等は、以下の通りと推定されるが、該否は製品によって異なる場合がある。輸送危険物の分類は、容器等級を含め、荷送人が責任をもって判断することとされているため、輸送の際には、個々の貨物について、製品の状態、形状等も考慮し、輸送モード (航空、船舶) を規制する法規に沿って事業者が判断する必要がある。 | ||||
国際規制 | ||||
国連番号 | - | |||
品名(国連輸送名) | - | |||
国連分類 | - | |||
副次危険 | - | |||
容器等級 | - | |||
海洋汚染物質 | 該当しない | |||
MARPOL73/78附属書U及びIBCコードによるばら積み輸送される液体物質 | 該当しない | |||
国内規制 | ||||
海上規制情報 | 該当しない | |||
航空規制情報 | 該当しない | |||
陸上規制情報 | 該当しない | |||
特別な安全上の対策 | 該当しない | |||
その他 (一般的) 注意 | 輸送に際しては、直射日光を避け、容器の破損、腐食、漏れのないように積み込み、荷崩れの防止を確実に行う。 重量物を上積みしない。 | |||
緊急時応急措置指針番号* | 該当しない | |||
* 北米緊急時応急措置指針に基づく。米国運輸省が中心となって発行した「2020 Emengency Response Guidebook (ERG 2020)」(一般社団法人日本化学工業協会によって和訳されている(発行元:日本規格協会)に掲載されている。 |
15.適用法令 | ||||
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法規制情報は作成年月日時点に基づいて記載されております。事業場において記載するに当たっては、最新情報を確認してください。 | ||||
労働安全衛生法 | 該当しない | |||
化学物質排出把握管理促進法(PRTR法) | 該当しない | |||
毒物及び劇物取締法 | 該当しない |
16.その他の情報 | ||||
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参考文献 | ||||
9項、11項については各データ毎に記載。その他の各項については以下を参照。 ・NITE化学物質総合情報提供システム(NITE-CHRIP) ・International Chemical Safety Cards (ICSC) ・Hazardous Substances Data Bank (HSDB) ・GESTIS Substance database (GESTIS) ・ERG 2020版 緊急時応急措置指針−容器イエローカードへの適用 ・一般社団法人日本化学工業協会 編「GHS対応ガイドライン ラベル及び表示・安全デ−タシ−ト作成指針」 |