職場のあんぜんサイト

安全データシート
(JIS Z7253:2019準拠)
2-メチルブタノール
作成日 2011年3月17日
改訂日 2012年3月30日
改訂日 2019年3月15日
1.化学品等及び会社情報
化学品等の名称2-メチルブタノール
製品コードH30-C-076-MHLW
会社名○○○○株式会社
住所東京都△△区△△町△丁目△△番地
電話番号03-1234-5678
ファックス番号03-1234-5678
電子メールアドレス連絡先@検セ.or.jp
緊急連絡電話番号03-1234-5678
推奨用途及び使用上の制限溶剤,有機合成原料,香料原料

2.危険有害性の要約
GHS分類
分類実施日
(物化危険性及び健康有害性)
H31.3.15、政府向けGHS分類ガイダンス (H25年度改訂版 (ver1.1):JIS Z7252:2014準拠) を使用
GHS改訂4版を使用
物理化学的危険性引火性液体区分3
健康に対する有害性眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性区分2
分類実施日
(環境有害性)
環境に対する有害性はH18年度、GHS分類マニュアル(H18.2.10版)を使用
環境に対する有害性-
注) 上記のGHS分類で区分の記載がない危険有害性項目については、政府向けガイダンス文書で規定された「分類対象外」、「区分外」又は「分類できない」に該当する。なお、これらに該当する場合は後述の11項に記載した。
GHSラベル要素
絵表示炎感嘆符
注意喚起語警告
危険有害性情報引火性液体及び蒸気
強い眼刺激
注意書き
 安全対策熱/火花/裸火/高温のもののような着火源から遠ざけること。−禁煙。
容器を密閉しておくこと。
容器を接地すること/アースをとること。
防爆型の電気機器/換気装置/照明機器/...機器を使用すること。
火災を発生させない工具を使用すること。
静電気放電に対する予防措置を講ずること。
保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。
取扱い後は...よく洗うこと。
 応急措置皮膚(又は髪)に付着した場合:直ちに汚染された衣類を全て脱ぐこと。皮膚を流水/シャワーで洗うこと。
火災の場合:消火するために...を使用すること。
眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。
眼の刺激が続く場合:医師の診断/手当てを受けること。
 保管換気の良い場所で保管すること。涼しいところに置くこと。
 廃棄内容物/容器を都道府県知事の許可を受けた専門の廃棄物処理業者に依頼して廃棄すること。
他の危険有害性-

3.組成及び成分情報
単一製品・混合物の区別単一製品
化学名又は一般名2−メチルブタン−1−オール
別名2−メチル−1−ブタノール
1-Butanol, 2-methyl-
2-Methyl butanol-1
sec-Butylcarbinol
濃度又は濃度範囲100%
分子式 (分子量)C5H12O (88.15)
化学特性 (示性式又は
構造式)
構造式
CAS番号137-32-6
官報公示整理番号
(化審法)
2-217
官報公示整理番号
(安衛法)
情報なし
分類に寄与する不純物及び
安定化添加物
-

4.応急措置「2.危険有害性の要約」における応急措置も確認すること。
吸入した場合気分が悪い時は、医師の診断、手当てを受けること。
皮膚に付着した場合直ちに汚染された衣類をすべて脱ぐこと、取り除くこと。皮膚を流水、シャワーで洗うこと。
眼に入った場合水で数分間注意深く洗うこと。次に、コンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。
眼の刺激が続く場合:医師の診断、手当てを受けること。
飲み込んだ場合口をすすぐこと。
気分が悪い時は、医師の診断、手当てを受けること。
急性症状及び遅発性症状の最も重要な
徴候症状
吸入 : 咳、めまい、し眠、咽頭痛。
皮膚 : 皮膚の乾燥、発赤。
眼 : 発赤、痛み。
経口摂取 : データなし
応急措置をする者の保護データなし
医師に対する特別な注意事項データなし

5.火災時の措置
消火剤泡消火剤、粉末消火剤、炭酸ガス、乾燥砂類
使ってはならない消火剤データなし。
特有の危険有害性引火性の高い液体および蒸気。
極めて燃え易い、熱、火花、火炎で容易に発火する。
静電気で引火するおそれがある。
加熱により容器が爆発するおそれがある。
消火後再び発火するおそれがある。
特有の消火方法危険でなければ火災区域から容器を移動する。
容器が熱に晒されているときは、移動しない。
安全に対処できるならば着火源を除去すること。
消火を行う者の保護適切な空気呼吸器、防護服(耐熱性)を着用する。

6.漏出時の措置
人体に対する注意事項、保護具及び
緊急措置
情報なし
環境に対する注意事項情報なし
封じ込め及び浄化の方法及び機材情報なし

7.取扱い及び保管上の注意
取扱い
技術的対策消防法の規制に従う。
安全取扱い注意事項熱、火花、裸火、高温のもののような着火源から遠ざけること。−禁煙。
容器を密閉しておくこと。
容器を接地すること、アースをとること。
防爆型の電気機器、換気装置、照明機器を使用すること。
火花を発生させない工具を使用すること。
静電気放電に対する予防措置を講ずること。
適切な保護手袋、保護眼鏡、保護面を着用すること。
取扱い後は手をよく洗うこと。
接触回避情報なし
衛生対策情報なし
保管
安全な保管条件換気の良い場所で保管すること。涼しいところに置くこと。
安全な容器包装材料データなし。

8.ばく露防止及び保護措置
管理濃度未設定
許容濃度
日本産衛学会(2019年度版)未設定
ACGIH(2019年度版)未設定
設備対策この物質を貯蔵ないし取扱う作業場には,適切な洗眼器と安全シャワーを設置すること。
ばく露を防止するため、作業場には適切な全体換気装置、局所排気装置を設置すること。
適切な呼吸器保護具を着用すること。
保護具
呼吸用保護具情報なし
手の保護具適切な保護手袋を着用すること。
眼の保護具適切な眼の保護具を着用すること。
皮膚及び身体の保護具適切な保護衣を着用すること。

9.物理的及び化学的性質
物理的状態
形状液体
無色
臭いデータなし
臭いのしきい(閾)値情報なし
pHデータなし
融点・凝固点<-70 ℃ : Ullmanns(E) (6th, 2003)
沸点、初留点及び沸騰範囲128 ℃ : Merck (14th, 2006)
引火点43 ℃ (CC) : 溶剤ポケットブック (1994)
蒸発速度(酢酸ブチル=1)データなし
燃焼性(固体、気体)データなし
燃焼又は爆発範囲1.4-9.0 vol% 空気中 : ICSC (1998)
蒸気圧3.12 mmHg (25 ℃) : SRC (Access on Oct. 2010)
蒸気密度3 : Sax (11th, 2004)
比重(相対密度)0.816 (20 ℃/4 ℃) : Merck (14th, 2006) (0.816 g/cm3 : Ullmanns(E) (6th, 2003))
溶解度水: 2.97×10+004 mg/L (25 ℃ exp) : Howard (1997)
アルコール、エーテルに混和 : Sax (11th, 2004)
n-オクタノール/水分配係数logP=1.29 (exp) : SRC (Access on Oct. 2010)
自然発火温度400 ℃ : Ullmanns(E) (6th, 2003)
分解温度データなし
粘度(粘性率)5.09 mPa・s (25 ℃) : Ullmanns(E) (6th, 2003)

10.安定性及び反応性
反応性「危険有害反応可能性」を参照。
化学的安定性情報なし
危険有害反応可能性データなし
避けるべき条件データなし
混触危険物質データなし
危険有害な分解生成物データなし

11.有害性情報
急性毒性
経口ラットLD50値 4010 mg/kg(JECFA(2004))に基づき、JIS分類基準の区分外(国連分類基準の区分5に該当)とした。
経皮ウサギ LD50値 2.89 g/kg(PATTY(5th, 2001))に基づき、JIS分類基準の区分外(国連分類基準の区分5に該当)とした。
吸入:ガスGHSの定義における液体である。
吸入:蒸気データなし。
吸入:粉じん及びミストデータなし。
皮膚腐食性及び皮膚刺激性本物質は皮膚に対し僅かな刺激性との記述(HSDB(2002))があり、加えてウサギを用いた試験で軽度の刺激性(slightly irritation)が見られた(PATTY(5th, 2001))との結果により、JIS分類基準の区分外(国連分類基準の区分3)とした。
眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性ウサギを用いた試験で重度の刺激性(severe irritating)と報告され(PATTY(5th, 2001))、また、ウサギを用いた別の試験で、適用24時間後の程度は10段階評価(重度の傷害が10)のうち8であったとの報告(HSDB(2002))があることから区分2とした。
呼吸器感作性データなし。
皮膚感作性データなし。
生殖細胞変異原性マウスに経口投与による小核試験(in vivo 変異原性試験)で陰性(食品健康影響評価(2006))に基づき、区分外とした。なお、in vitro試験では、エームス試験、CHL/IU細胞を用いた染色体異常試験、チャイニーズハムスターのV79細胞を用いた小核試験およびHPRT遺伝子突然変異試験でいずれも陰性(食品健康影響評価(2006))が報告されている。
発がん性データなし。
生殖毒性データなし。
特定標的臓器毒性(単回ばく露)データなし。
特定標的臓器毒性(反復ばく露)ラットの90日間反復経口投与試験(用量:0, 30, 100, 300, 1000 mg/kg/day)で、300 mg/kg/day以上の投与群の雌でASTの上昇が認められたが、病理組織学的変化はなかった。一方、同じ300 mg/kg/day以上の投与群の眼科的検査で眼底の光反射亢進が認められたため、これを毒性影響と評価し、本試験における無毒性量(NOAEL)は100 mg/kg/dayとすると報告されている(食品健康影響評価(2006))。したがって、経口経路では区分外相当であるが、他経路についてはデータがなく影響が不明のため、特定標的臓器毒性(反復暴露)の分類としては「分類できない」とした。
吸引性呼吸器有害性データなし。

12.環境影響情報
生態毒性
水生環境有害性(急性)データなし。
水生環境有害性(長期間)データなし。
オゾン層への有害性当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。

13.廃棄上の注意
残余廃棄物廃棄においては、関連法規ならびに地方自治体の基準に従うこと。
都道府県知事などの許可を受けた産業廃棄物処理業者、もしくは地方公共団体がその処理を行っている場合にはそこに委託して処理する。
廃棄物の処理を委託する場合、処理業者等に危険性、有害性を十分告知の上処理を委託する。
汚染容器及び包装容器は洗浄してリサイクルするか、関連法規制ならびに地方自治体の基準に従って適切な処分を行う。
空容器を廃棄する場合は、内容物を完全に除去すること。

14.輸送上の注意
該当の有無は製品によっても異なる場合がある。法規に則った試験の情報と、12項の環境影響情報とに基づいて、修正が必要な場合がある。
国際規制
国連番号1105
国連品名PENTANOLS
国連危険有害性クラス3
副次危険該当しない
容器等級II
海洋汚染物質該当しない
MARPOL73/78附属書K及び
IBCコードによるばら積み
輸送される液体物質
該当しない
国内規制
海上規制情報船舶安全法の規定に従う。
航空規制情報航空法の規定に従う。
陸上規制情報道路法、消防法の規定に従う。
特別な安全上の対策道路法、消防法の規定によるイエローカード携行の対象物
その他 (一般的) 注意化学品を扱う場合の一般的な注意として、輸送に際しては、直射日光を避け、容器の破損、腐食、漏れのないように積み込み、荷崩れの防止を確実に行う。
重量物を上積みしない。
緊急時応急措置指針番号*129
* 北米緊急時応急措置指針に基づく。米国運輸省が中心となって発行した「2008 Emergency Response Guidebook (ERG 2008)」(一般社団法人日本化学工業協会によって和訳されている(発行元:日本規格協会)に掲載されている。

15.適用法令
法規制情報は作成年月日時点に基づいて記載されております。事業場において記載するに当たっては、最新情報を確認してください。
消防法第4類引火性液体、第二石油類非水溶性液体(法第2条第7項危険物別表第1・第4類)

16.その他の情報
参考文献各データ毎に記載した。
[注意] 本SDSはJIS Z7253:2012 に準拠して作成しています。