1.化学品及び会社情報 | |||
---|---|---|---|
化学品の名称 | アミルケイ皮アルデヒド (Amylcinnamaldehyde) | ||
製品コード | 24A6097 | ||
会社名 | ○○○○株式会社 | ||
住所 | 東京都△△区△△町△丁目△△番地 | ||
電話番号 | 03-1234-5678 | ||
FAX番号 | 03-1234-5678 | ||
電子メールアドレス | 連絡先@検セ.or.jp | ||
緊急時の電話番号 | 03-1234-5678 | ||
推奨用途及び使用上の制限 | セッケン,洗剤などの調合香料 | ||
2.危険有害性の要約 | ||||
---|---|---|---|---|
GHS分類 | ||||
分類実施日 | 平成24年。政府向けGHS分類ガイダンス(H22.7版)を使用 | |||
GHS改訂4版を使用 | ||||
健康に対する有害性 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分2 | ||
皮膚感作性 | 区分1 | |||
環境に対する有害性 | 水生環境有害性 (急性) | 分類実施中 | ||
水生環境有害性 (長期間) | 分類実施中 | |||
オゾン層への有害性 | 分類実施中 | |||
注) 上記のGHS分類で区分の記載がない危険有害性項目については、政府向けガイダンス文書で規定された「分類対象外」、「区分外」または「分類できない」に該当する。なお、健康有害性については後述の11項に、「分類対象外」、「区分外」または「分類できない」の記述がある。 | ||||
GHSラベル要素 | ||||
絵表示 | ||||
注意喚起語 | 警告 | |||
危険有害性情報 | 皮膚刺激 | |||
アレルギー性皮膚反応を起こすおそれ | ||||
注意書き | ||||
安全対策 | 粉じん、煙、ガス、ミスト、蒸気、スプレーの吸入を避けること。 | |||
取扱後は手などをよく洗うこと。 | ||||
汚染された作業衣は作業場から出さないこと。 | ||||
保護手袋を着用すること。 | ||||
応急措置 | 皮膚に付着した場合:多量の水/…で洗うこと。 | |||
特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 | ||||
皮膚刺激又は発しんが生じた場合:医師の診断、手当てを受けること。 | ||||
汚染された衣服を脱ぎ、再使用する場合には洗濯をすること。 | ||||
保管 | ー | |||
廃棄 | 内容物、容器を都道府県知事の許可を受けた専門の廃棄物処理業者に委託すること。 | |||
他の危険有害性 | ||||
3.組成及び成分情報 | |||
---|---|---|---|
単一製品・混合物の区別 | 単一製品 | ||
化学名又は一般名 | アミルケイ皮アルデヒド | ||
別名 | 2-ベンジリデンヘプタナール、α-ペンチルシンナムアルデヒド、ジャスミナール、2-Benzylideneheptanal 、α-Pentylcinnamaldehyde、Jasminal | ||
濃度又は濃度範囲 | 100% | ||
分子式 (分子量) | C14H18O(202.29) | ||
化学特性 (示性式又は構造式) | |||
CAS番号 | 122-40-7 | ||
官報公示整理番号(化審法) | (3)-2657 | ||
官報公示整理番号(安衛法) | (3)-2657 | ||
分類に寄与する不純物及び安定化添加物 | データなし。 | ||
4.応急措置 | |||
---|---|---|---|
吸入した場合 | 気分が悪いときは医師に連絡すること。 | ||
皮膚に付着した場合 | 多量の水と石けんで洗うこと。 | ||
特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 | |||
皮膚刺激又は発しんが生じた場合:医師の診断、手当てを受けること。 | |||
汚染された衣服を脱ぎ、再使用する場合には洗濯をすること。 | |||
眼に入った場合 | 水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 | ||
飲み込んだ場合 | 気分が悪いときは医師に連絡すること。口をすすぐこと。 | ||
急性症状及び遅発性症状の最も重要な徴候症状 | データなし。 | ||
応急措置をする者の保護 | データなし。 | ||
医師に対する特別な注意事項 | データなし。 | ||
5.火災時の措置 | |||
---|---|---|---|
消火剤 | 粉末消火薬剤、泡消火薬剤、二酸化炭素、砂 | ||
使ってはならない消火剤 | 棒状水 | ||
特有の危険有害性 | 燃焼ガスには、一酸化炭素などの有毒ガスが含まれるので、消火作業の際には、煙の吸入を避ける。 | ||
特有の消火方法 | 消火作業は、風上から行う。 | ||
周辺火災の場合に移動可能な容器は、速やかに安全な場所に移す。 | |||
火災発生場所の周辺に関係者以外の立入りを禁止する。 | |||
関係者以外は安全な場所に退去させる。 | |||
消火を行う者の保護 | 消火作業では、適切な保護具(手袋、眼鏡、マスク等)を着用する。 | ||
6.漏出時の措置 | |||
---|---|---|---|
人体に対する注意事項、保護具及び緊急措置 | 作業には、必ず保護具(手袋・眼鏡・マスクなど)を着用する。 | ||
多量の場合、人を安全な場所に退避させる。 | |||
必要に応じた換気を確保する。 | |||
環境に対する注意事項 | 漏出物を河川や下水に直接流してはいけない。 | ||
封じ込め及び浄化の方法及び機材 | 少量の場合、吸着剤(土・砂・ウエスなど)で吸着させ取り除いた後、残りをウエス、雑巾などでよく拭き取る。大量の水で洗い流す。 | ||
多量の場合、盛り土で囲って流出を防止し、安全な場所に導いてからドラムなどに回収する。 | |||
付近の着火源となるものを速やかに除くとともに消火剤を準備する。 | |||
床に漏れた状態で放置すると、滑り易くスリップ事故の原因となるため注意する。 | |||
漏出物の上をむやみに歩かない。 | |||
火花を発生しない安全な用具を使用する。 | |||
7.取扱い及び保管上の注意 | |||
---|---|---|---|
取扱い | |||
技術的対策 | 取扱い場所の近くに、洗眼及び身体洗浄のための設備を設置する。 | ||
安全取扱い注意事項 | 粉じん、煙、ガス、ミスト、蒸気、スプレーの吸入を避けること。 | ||
取扱後は手などをよく洗うこと。 | |||
汚染された作業衣は作業場から出さないこと。 | |||
保護手袋を着用すること。 | |||
火気厳禁 | |||
接触回避 | データなし。 | ||
衛生対策 | 取扱い後は手などをよく洗うこと。 | ||
保管 | |||
安全な保管条件 | 換気の良い場所で保管すること。涼しいところに置くこと。 | ||
火気厳禁 | |||
安全な容器包装材料 | データなし。 | ||
8.ばく露防止及び保護措置 | |||
---|---|---|---|
管理濃度 | 未設定 | ||
許容濃度 | |||
日本産衛学会(2012年度版) | 未設定 | ||
ACGIH(2012年版) | 未設定 | ||
設備対策 | 蒸気またはヒュームやミストが発生する場合は、局所排気装置を設置する。 | ||
取扱い場所の近くに、洗眼及び身体洗浄のための設備を設置する。 | |||
機器類は防爆構造とし、設備は静電気対策を実施する。 | |||
保護具 | |||
呼吸用保護具 | 必要に応じて、適切な呼吸用保護具を着用すること。 | ||
手の保護具 | 保護手袋を着用すること。 | ||
眼の保護具 | 必要に応じて、適切な眼の保護具を着用すること。 | ||
皮膚及び身体の保護具 | 保護手袋を着用すること。 | ||
9.物理的及び化学的性質 | |||
---|---|---|---|
物理的状態 | |||
形状 | 常温で液体である(1013 mbar/20℃)。(GESTIS(Access on Aug. 2012)) | ||
色 | 淡黄〜黄色(有機化合物辞典 (1985)) | ||
臭い | ジャスミンを思わせる香気(有機化合物辞典 (1985)) | ||
臭いのしきい(閾)値 | データなし。 | ||
pH | データなし。 | ||
融点・凝固点 | データなし。 | ||
沸点、初留点及び沸騰範囲 | 174-175℃(Ullmanns(E) (6th, 2003)) | ||
引火点 | 113(CC)℃(MSDS (Sigma-Aldrich) (Access on Aug. 2012)) | ||
蒸発速度(酢酸ブチル=1) | データなし。 | ||
燃焼性(固体、気体) | データなし。 | ||
燃焼又は爆発範囲 | データなし。 | ||
蒸気圧 | 0.00431 mmHg(25℃)(HSDB (2012)) | ||
蒸気密度 | データなし。 | ||
比重(相対密度) | 0.971g/cm3(Ullmanns(E) (6th, 2003)) | ||
溶解度 | 水:5.03 mg/L at 25℃(SRC Phys Prop (Access on Aug. 2012)) | ||
エタノール、有機溶媒に易溶、水、グリセリン、プロピレングリコールに不溶。(有機化合物辞典 (1985)) | |||
n-オクタノール/水分配係数 | 4.7(HSDB (2012)) | ||
自然発火温度 | データなし。 | ||
分解温度 | データなし。 | ||
粘度(粘性率) | データなし。 | ||
10.安定性及び反応性 | |||
---|---|---|---|
反応性 | 自発的に酸化されて発熱しやすい。本物質を吸収させた綿を4分間空気中に曝すと230℃になる。(Bretherick (7th, 2007)) | ||
化学的安定性 | 比較的不安定であり、抗酸化剤により安定化する。(Ullmanns(E) (6th, 2003)) | ||
危険有害反応可能性 | 情報なし。 | ||
避けるべき条件 | 情報なし。 | ||
混触危険物質 | 情報なし。 | ||
危険有害な分解生成物 | 情報なし。 | ||
11.有害性情報 | |||
---|---|---|---|
急性毒性 | |||
経口 | ラットのLD50値は3730 mg/kg(USEPA/HPV (2005))に基づき、JIS分類基準の区分外(国連分類基準の区分5に相当)とした。GHS分類:区分外 | ||
経皮 | ウサギに2000 mg/kg bwを投与し、死亡例はなくLD50値は>2000 mg/kgとの報告(USEPA/HPV (2005))により、区分外とした。GHS分類:区分外 | ||
吸入:ガス | 常温で液体(At 1013 mbar/20℃: liquid(GESTIS(Access on Aug. 2012))である。GHS分類:分類対象外 | ||
吸入:蒸気 | データなし。GHS分類:分類できない | ||
吸入:粉じん及びミスト | データなし。GHS分類:分類できない | ||
皮膚腐食性及び刺激性 | ヒトに対して重度の皮膚刺激物(severe skin irritant)であるとの記載(HSDB (2012))に加え、List 3の知見であるが、ウサギの皮膚に100 mgを24時間適用したドレイズ試験で刺激性は重度(severe)との報告(RTECS (2011))もあり、区分2とした。GHS分類:区分2 | ||
眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性 | データなし。GHS分類:分類できない | ||
呼吸器感作性 | データなし。GHS分類:分類できない | ||
皮膚感作性 | Contact Dermatitis (Frosch) (5th, 2011)(List1相当)に接触アレルギー物質として掲載されていることから、区分1とした。なお、ドイツDFGの分類で感作性物質としてShマークが付されている(MAK/BAT (2011))。また、ヒトで本物質が含まれるクリーム剤をα−アミルシンナミルアルコールと併用し、しばしばアレルギー反応が生じ、本物質に対し反応を示したヒトの中で特に顕著な例では、頑固な慢性湿疹が認められた(HSDB (2012))ことが報告されている。 GHS分類:区分1 | ||
生殖細胞変異原性 | マウスの骨髄を用いたin vivo小核試験(体細胞in vivo 変異原性試験)で陰性(USEPA/HPV (2005))の報告に基づいて、区分外とした。なお、 in vitro試験としては、エームス試験で陰性の結果(USEPA/HPV (2005))が報告されている。GHS分類:区分外 | ||
発がん性 | データなし。GHS分類:分類できない | ||
生殖毒性 | データなし。GHS分類:分類できない | ||
特定標的臓器毒性(単回ばく露) | ウサギに2000 mg/kg bwを経皮投与し、死亡例はなく毒性の証拠が見出されなかった(USEPA/HPV (2005))ことから、経皮経路では区分外に相当する。また、ラットに経口投与した試験の所見として、抑制症状、および眼と鼻周囲のポルフィリン様沈着の記載のみで、LD50値は3730 mg/kgと報告されている(USEPA/HPV (2005))が、詳細不明であり、かつ、吸入投与のデータはなく、特定標的臓器毒性(単回暴露)の分類としては「分類できない」とした。 GHS分類:分類できない | ||
特定標的臓器毒性(反復ばく露) | ラットの14週間混餌投与毒性試験で、高用量の4000 ppm(雄287.3mg/kg, 雌320.3mg/kg)群において肝臓及び腎臓の重量が増加したが、関連する病理組織学的な変化を伴わず、また、摂餌量、血液学的検査、血清分析、尿検査等のその他の検査項目で対照群との間に差は認められなかった(USEPA/HPV (2005))。この結果から、影響がみられた高用量の4000 ppmはガイダンス値範囲を超えているため、経口経路では区分外に相当するが、他の投与経路(吸入、経皮)ではデータがなくその影響も不明のため、特定標的臓器毒性(反復暴露)の分類としては「分類できない」とした。 GHS分類:分類できない | ||
吸引性呼吸器有害性 | データなし。GHS分類:分類できない | ||
12.環境影響情報 | |||
---|---|---|---|
生態毒性 | |||
水生環境有害性(急性) | 分類実施中 | ||
水生環境有害性(長期間) | 分類実施中 | ||
オゾン層への有害性 | 分類実施中 | ||
13.廃棄上の注意 | |||
---|---|---|---|
残余廃棄物 | 廃棄の前に、可能な限り無害化、安定化及び中和等の処理を行って危険有害性のレベルを低い状態にする。 | ||
内容物/容器を都道府県知事の許可を受けた専門の廃棄物処理業者に委託すること。 | |||
汚染容器及び包装 | 容器は清浄にしてリサイクルするか、関連法規並びに地方自治体の基準に従って適切な処分を行う。 | ||
空容器を廃棄する場合は、内容物を完全に除去すること。 | |||
14.輸送上の注意 | ||||
---|---|---|---|---|
該当の有無は製品によっても異なる場合がある。法規に則った試験の情報と、分類実施中の12項の環境影響情報とに、基づく修正の必要がある。 | ||||
国際規制 | 海上輸送はIMOの規則に、航空輸送はICAO/IATAの規則に従う。 | |||
国連番号 | 該当しない。 | |||
国内規制 | ||||
海上規制情報 | 該当しない。 | |||
航空規制情報 | 該当しない。 | |||
陸上規制情報 | 消防法の規定に従う。 | |||
特別安全対策 | 移送時にイエローカードの保持が必要。 | |||
食品や飼料と一緒に輸送してはならない。 | ||||
輸送に際しては、直射日光を避け、容器の破損、腐食、漏れのないように積み込み、荷崩れの防止を確実に行う。 | ||||
重量物を上積みしない。 | ||||
15.適用法令 | ||||
---|---|---|---|---|
法規制情報は作成年月日時点に基づいて記載されております。事業場において記載するに当たっては、最新情報を確認してください。 | ||||
消防法 | 第4類引火性液体、第三石油類非水溶性液体 | |||
16.その他の情報 | ||||
---|---|---|---|---|
参考文献 | 各データ毎に記載した。 | |||
<モデルSDSを利用するときの注意事項> 本安全モデルデータシートは作成年月日時点における情報に基づいて記載されておりますので、事業場においてSDSを作成するに当たっては、 新たな危険有害性情報について確認することが必要です。さらに、本安全データシートはモデルですので、実際の製品等の性状に基づき追加修正する必要があります。 また、特殊な条件下で使用するときは、その使用状況に応じた情報に基づく安全対策が必要となります。 |