1.化学品及び会社情報 | |||
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化学品の名称 | 1-オクタノール (1-Octanol) | ||
製品コード | 24B6506 | ||
会社名 | ○○○○株式会社 | ||
住所 | 東京都△△区△△町△丁目△△番地 | ||
電話番号 | 03-1234-5678 | ||
FAX番号 | 03-1234-5678 | ||
電子メールアドレス | 連絡先@検セ.or.jp | ||
緊急時の電話番号 | 03-1234-5678 | ||
推奨用途及び使用上の制限 | 香料(ローズ系)、化粧品溶剤、 印刷インキ溶剤、可塑剤、安定剤、潤滑油、界面活性剤の原料。 | ||
2.危険有害性の要約 | ||||
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GHS分類 | ||||
分類実施日 | 平成24年。政府向けGHS分類ガイダンス(H22.7版)を使用 | |||
GHS改訂4版を使用 | ||||
物理化学的危険性 | 引火性液体 | 区分4 | ||
健康に対する有害性 | 眼に対する重篤な損傷/眼刺激性 | 区分2A | ||
特定標的臓器毒性(単回ばく露) | 区分1(呼吸器)、区分2(消化器) | |||
環境に対する有害性 | 水生環境有害性 (急性) | 区分2 | ||
オゾン層への有害性 | 分類実施中 | |||
<環境分類実施日に関する情報> | ||||
水生環境有害性 (急性):H18.3.31、H24年度の分類は実施中のため、H18年度の分類を記載(GHS分類マニュアル(H18.2.10 版)を使用)。 水生環境有害性 (長期間):H18.3.31、H24年度の分類は実施中のため、H18年度の分類を記載(GHS分類マニュアル(H18.2.10 版)を使用)。 | ||||
注) 上記のGHS分類で区分の記載がない危険有害性項目については、政府向けガイダンス文書で規定された「分類対象外」、「区分外」または「分類できない」に該当する。なお、健康有害性については後述の11項に、「分類対象外」、「区分外」または「分類できない」の記述がある。 | ||||
GHSラベル要素 | ||||
絵表示 | ||||
注意喚起語 | 危険 | |||
危険有害性情報 | 可燃性液体 | |||
強い眼刺激 | ||||
臓器の障害(呼吸器) | ||||
臓器の障害のおそれ(消化器) | ||||
水生生物に毒性 | ||||
注意書き | ||||
安全対策 | 炎や高温のものから遠ざけること。-禁煙。 | |||
粉じん、煙、ガス、ミスト、蒸気、スプレーを吸入しないこと。 | ||||
取扱後は手などをよく洗うこと。 | ||||
この製品を使用する時に、飲食又は喫煙をしないこと。 | ||||
環境への放出を避けること。 | ||||
保護手袋、保護眼鏡、保護面を着用すること。 | ||||
応急措置 | 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 | |||
眼の刺激が続く場合:医師の診断、手当てを受けること。 | ||||
特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 | ||||
ばく露又はばく露の懸念がある場合:医師に連絡すること。 | ||||
特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 | ||||
火災の場合には、火元への燃焼源を断ち、適切な消火剤を使用して消火すること。 | ||||
保管 | 換気の良い場所で保管すること。涼しいところに置くこと。 | |||
施錠して保管すること。 | ||||
廃棄 | 内容物、容器を都道府県知事の許可を受けた専門の廃棄物処理業者に委託すること。 | |||
他の危険有害性 | ||||
3.組成及び成分情報 | |||
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単一製品・混合物の区別 | 単一製品 | ||
化学名又は一般名 | 1-オクタノール | ||
別名 | カプリルアルコール、オクチルアルコール、n-オクタノール、Caprylic alcohol、Octyl alcohol、n-Octanol | ||
濃度又は濃度範囲 | 100% | ||
分子式 (分子量) | C8H18O(130.23) | ||
化学特性 (示性式又は構造式) | |||
CAS番号 | 111-87-5 | ||
官報公示整理番号(化審法) | (2)-217 | ||
官報公示整理番号(安衛法) | (2)-217 | ||
分類に寄与する不純物及び安定化添加物 | データなし。 | ||
4.応急措置 | |||
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吸入した場合 | 医師に連絡すること。 | ||
特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 | |||
新鮮な空気、安静。 | |||
皮膚に付着した場合 | 医師に連絡すること。 | ||
特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 | |||
洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。 | |||
皮膚刺激が生じた場合:医師の診断、手当てを受けること。 | |||
眼に入った場合 | 水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 | ||
医師に連絡すること。 | |||
特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 | |||
眼の刺激が続く場合:医師の診断、手当てを受けること。 | |||
飲み込んだ場合 | 医師に連絡すること。 | ||
特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 | |||
気分が悪いときは医師に連絡すること。 | |||
口をすすぐ。吐かせない。 コップ1、2杯の水を飲ませる。 | |||
急性症状及び遅発性症状の最も重要な徴候症状 | 吸入 : 咳、咽頭痛。気道を刺激する。 | ||
皮膚 : 皮膚の乾燥。皮膚を軽く刺激する。この液体は皮膚の脱脂を起こす。 | |||
眼 : 発赤、痛み。眼を刺激する。 | |||
経口摂取 :灼熱感。この液体を飲み込むと、誤嚥により化学性肺炎を起こす危険がある。 | |||
応急措置をする者の保護 | データなし。 | ||
医師に対する特別な注意事項 | データなし。 | ||
5.火災時の措置 | |||
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消火剤 | 粉末消火薬剤、泡消火薬剤、二酸化炭素、砂 | ||
使ってはならない消火剤 | 棒状水 | ||
特有の危険有害性 | 燃焼ガスには、一酸化炭素などの有毒ガスが含まれるので、消火作業の際には、煙の吸入を避ける。 | ||
可燃性である。 | |||
81℃以上では、蒸気/空気の爆発性混合気体を生じることがある。 | |||
特有の消火方法 | 消火作業は、風上から行う。 | ||
周辺火災の場合に移動可能な容器は、速やかに安全な場所に移す。 | |||
火災発生場所の周辺に関係者以外の立入りを禁止する。 | |||
関係者以外は安全な場所に退去させる。 | |||
消火するために粉末消火薬剤、泡消火薬剤、二酸化炭素、砂を使用すること。 | |||
ドラム缶などに水を噴霧して冷却する。 | |||
消火を行う者の保護 | 消火作業では、適切な保護具(手袋、眼鏡、マスク等)を着用する。 | ||
6.漏出時の措置 | |||
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人体に対する注意事項、保護具及び緊急措置 | 作業には、必ず保護具(手袋・眼鏡・マスクなど)を着用する。 | ||
多量の場合、人を安全な場所に退避させる。 | |||
必要に応じた換気を確保する。 | |||
環境に対する注意事項 | 漏出物を河川や下水に直接流してはいけない。 | ||
この物質を環境中に放出してはならない。 | |||
封じ込め及び浄化の方法及び機材 | 少量の場合、吸着剤(土・砂・ウエスなど)で吸着させ取り除いた後、残りをウエス、雑巾などでよく拭き取る。大量の水で洗い流す。 | ||
多量の場合、盛り土で囲って流出を防止し、安全な場所に導いてからドラムなどに回収する。 | |||
漏れた液をふた付きの容器に集める。 | |||
付近の着火源となるものを速やかに除くとともに消火剤を準備する。 | |||
床に漏れた状態で放置すると、滑り易くスリップ事故の原因となるため注意する。 | |||
漏出物の上をむやみに歩かない。 | |||
火花を発生しない安全な用具を使用する。 | |||
7.取扱い及び保管上の注意 | |||
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取扱い | |||
技術的対策 | 取扱い場所の近くに、洗眼及び身体洗浄のための設備を設置する。 | ||
安全取扱い注意事項 | 炎や高温のものから遠ざけること。-禁煙。 | ||
粉じん、煙、ガス、ミスト、蒸気、スプレーを吸入しないこと。 | |||
取扱後は手などをよく洗うこと。 | |||
この製品を使用する時に、飲食又は喫煙をしないこと。 | |||
環境への放出を避けること。 | |||
保護手袋、保護眼鏡、保護面を着用すること。 | |||
換気、局所排気、または呼吸用保護具。 | |||
安全ゴーグル。 | |||
火気厳禁 | |||
81℃以上では、密閉系および換気。 | |||
20℃で気化すると、空気が汚染されてやや遅く有害濃度に達する。 | |||
接触回避 | 強酸化剤 | ||
衛生対策 | 取扱い後は手などをよく洗うこと。 | ||
保管 | |||
安全な保管条件 | 換気の良い場所で保管すること。涼しいところに置くこと。 | ||
施錠して保管すること。 | |||
強酸化剤から離しておく。 | |||
排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する。 | |||
安全な容器包装材料 | データなし。 | ||
8.ばく露防止及び保護措置 | |||
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管理濃度 | 未設定 | ||
許容濃度 | |||
日本産衛学会(2012年度版) | 未設定 | ||
ACGIH(2012年版) | 未設定 | ||
設備対策 | 蒸気またはヒュームやミストが発生する場合は、局所排気装置を設置する。 | ||
取扱い場所の近くに、洗眼及び身体洗浄のための設備を設置する。 | |||
機器類は防爆構造とし、設備は静電気対策を実施する。 | |||
保護具 | |||
呼吸用保護具 | 呼吸用保護具を着用すること。 | ||
個人用保護具:空気中濃度に応じた有機ガス用および蒸気用フィルター付マスク。 | |||
手の保護具 | 保護手袋を着用すること。 | ||
眼の保護具 | 保護眼鏡、保護面、安全ゴーグルを着用すること。 | ||
皮膚及び身体の保護具 | 必要に応じて、適切な保護衣を着用すること。 | ||
保護手袋、保護眼鏡、保護面を着用すること。 | |||
9.物理的及び化学的性質 | |||
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物理的状態 | |||
形状 | 液体(Merck (14th, 2006)) | ||
色 | 無色(Merck (14th, 2006)) | ||
臭い | 刺す様な香気(Merck (14th, 2006)) | ||
臭いのしきい(閾)値 | 認知閾値:0.05 mg/L(HSDB (2006)) | ||
pH | データなし。 | ||
融点・凝固点 | -17〜-16℃(Merck (14th, 2006)) | ||
沸点、初留点及び沸騰範囲 | 194-195℃(Merck (14th, 2006)) | ||
引火点 | 81℃(CC)(CRC (91st, 2010)) | ||
蒸発速度(酢酸ブチル=1) | データなし。 | ||
燃焼性(固体、気体) | データなし。 | ||
燃焼又は爆発範囲 | 0.2〜30 vol%(空気中)(ICSC(J) (2002)) | ||
蒸気圧 | 0.0794 mmHg(25℃)(HSDB (2006)) | ||
蒸気密度 | 4.5(NFPA (14th, 2010)) | ||
比重(相対密度) | 0.827(20℃/4℃)(Merck (14th, 2006)) | ||
溶解度 | 水:0.46 g/kg (25℃)(CRC (91st, 2010)) | ||
アルコール、エーテルに混和、四塩化炭素に可溶。(HSDB (2006)) | |||
n-オクタノール/水分配係数 | log P = 3.15(SIDS (2006)) | ||
自然発火温度 | 253℃(ICSC (2002)) | ||
分解温度 | データなし。 | ||
粘度(粘性率) | 7.288mPa・s(25℃)(CRC (91st, 2010)) | ||
10.安定性及び反応性 | |||
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反応性 | 強酸化剤と反応する。 | ||
化学的安定性 | 法規制に従った保管及び取扱においては安定と考えられる。 | ||
危険有害反応可能性 | 81℃以上では、蒸気、空気の爆発性混合気体を生じることがある。 | ||
避けるべき条件 | 情報なし。 | ||
混触危険物質 | 強酸化剤 | ||
危険有害な分解生成物 | 情報なし。 | ||
11.有害性情報 | |||
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急性毒性 | |||
経口 | ラットのLD50値は18240 mg/kg (SIDS (2006))および>5000 mg/kg [OECD TG401、GLP](SIDS (2006))に基づき区分外とした。GHS分類:区分外 | ||
経皮 | ウサギのLD50値は2000-4000 mg/kg (SIDS (2006))に基づき、JIS分類基準の区分外(国連分類基準の区分5に相当)とした。なお、ウサギのLD50値は >5000 mg/kg(有害性評価書 Ver.1.0, (2008))との報告もある。GHS分類:区分外 | ||
吸入:ガス | GHSの定義における液体である。GHS分類:分類対象外 | ||
吸入:蒸気 | ラットのLC50値は >5.6 mg/L/4hr(SIDS (2006))と報告されているが、区分を特定できないので「分類できない」とした。なお、試験濃度は飽和蒸気圧濃度を超えているが、試験物質を425℃まで加熱して発生した蒸気を動物にばく露したとあり、ミストが混在している蒸気の場合のmg/Lを単位とする基準値を適用した。GHS分類:分類できない | ||
吸入:粉じん及びミスト | データなし。GHS分類:分類できない | ||
皮膚腐食性及び刺激性 | ウサギ3匹の皮膚に本物質原液0.5 mLを4時間にわたり半閉塞適用した試験(OECD TG404: GLP準拠)において、24、48、72時間の観察による3匹の平均スコアは紅斑が1.0、2.0および1.3、浮腫は全て0であり、軽度の刺激性(slightly irritating)との評価結果(SIDS (2006))に基づき、JIS分類基準の区分外(国連分類基準の区分3に相当)とした。なお、ウサギの皮膚に本物質の原液または50%溶液を24時間閉塞適用した別の試験では、刺激性指数が原液で4.3/8、50%溶液で2.8/8となり、中等度の刺激性と報告されている(有害性評価書 Ver.1.0, (2008))。さらに、ヒトでは2試験所のボランティア27人および28人に対して本物質0.2 mLを上腕部へ4時間閉塞適用した結果、24、48、72時間後の観察で各々4/27人、5/28人にわずかに皮膚刺激の陽性反応がみられたものの、刺激性物質に該当しないと判断されている(有害性評価書 Ver.1.0, (2008))。GHS分類:区分外 | ||
眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性 | ウサギ2匹の眼に本物質原液0.1 mLを適用した試験(OECD TG405、GLP)において、適用後72時間で虹彩炎、軽度〜中等度の結膜炎、軽微〜軽度の角膜混濁を生じ、軽微な結膜炎が8〜15日に3匹全例に観察され、うち2匹は22日の観察期間終了時まで、また、1匹は虹彩炎が22日まで持続し、刺激性あり(irritating)と評価された(SIDS (2006))。また、ウサギを用いほぼ同じ条件で実施された別の試験(OECD TG405、GLP)では、24、48、72時間の観察による3匹の平均スコアが角膜1.7、虹彩0.7、結膜(発赤)2.2、結膜(浮腫)2.5となり、刺激性の総合スコアであるMMAS(AOIに相当)が41.0と報告されている(SIDS (2006))。以上の結果に基づき、区分2Aとした。なお、ヒトでは化学工場の作業者の眼に入った労働災害事故で、角膜上皮に一過性の傷害をもたらしたが、48時間後には回復した(有害性評価書 Ver.1.0, (2008))との報告がある。GHS分類:区分2A | ||
呼吸器感作性 | データなし。GHS分類:分類できない | ||
皮膚感作性 | データ不足。なお、25人のボランティアによるマキシマイゼーション試験により感作性の証拠は得られず、ヒトに対する感作性物質ではなかった(SIDS (2006))と報告されているが、未公表の要約報告であり、試験方法を含め詳細不明なため「分類できない」とした。GHS分類:分類できない | ||
生殖細胞変異原性 | ラットに腹腔内投与による骨髄細胞を用いた染色体異常試験(体細胞in vivo 変異原性試験)で陽性(有害性評価書 Ver.1.0, (2008))の報告があるが、投与量不明、かつ1用量のみ結果であり、用量依存性に関するデータはないと記載されていることから、分類根拠として不十分とみなされるため「分類できない」とした。別に同一著者らによるラットに経口投与した染色体異常試験でも染色体異常の増加が示唆されたが、方法論的欠陥を含む試験のため結果は曖昧である(ambiguous)と結論付けられている(SIDS (2006))。なお、in vitro試験としては、エームス試験で陰性(SIDS (2006))、チャイニーズハムスター肺線維芽細胞(V79)を用いた染色体異常試験ではS9無添加では陽性(有害性評価書 Ver.1.0, (2008))の報告がある。GHS分類:分類できない | ||
発がん性 | データなし。GHS分類:分類できない | ||
生殖毒性 | 生殖・発生毒性試験において、ラットの妊娠6〜15日に経口投与した試験で、母動物に死亡、摂餌量の減少および体重増加抑制等の一般毒性がみられたが、母動物および胎児には生殖・発生に関する影響はみられず(有害性評価書 Ver.1.0, (2008))、また、ラットの妊娠1〜19日に吸入ばく露した試験では、母体および胎児とも影響がみられなかった(有害性評価書 Ver.1.0, (2008))。以上の結果から、仔の発生に対する悪影響は確認されなかったが、性機能および生殖能に及ぼす影響については明らかではなく、データ不十分なため「分類できない」とした。GHS分類:分類できない | ||
特定標的臓器毒性(単回ばく露) | ラットに5.6 mg/L(蒸気)を4時間吸入ばく露した試験で、喘ぎまたは呼吸促進が観察され10匹中3匹が死亡、ばく露に関連する剖検所見は肺に限定され、顕微鏡的病変としては気管支上皮の壊死、肺胞水腫、うっ血、肺胞出血、気管支上皮の変性および肺胞の過形成が認められており(SIDS (2006))、この濃度はガイダンス値区分1に相当することから、区分1(呼吸器)とした。また、ウサギに1〜4 g/kgを24時間経皮投与により、ほとんど全例で全身脱力と不活発がみられ、2 g/kg以上で死亡例が発生、剖検で胃粘膜の白色化と多発性巣状出血、水状の腹膜液等が観察され、生存例でも胃粘膜の多発性巣状出血と腹腔内に透明琥珀色の粘液の蓄積がみられた(SIDS (2006))。この胃および腹腔内の異常所見はガイダンス値区分2の用量範囲であることから、区分2(消化器)とした。GHS分類:区分1(呼吸器)、区分2(消化器) | ||
特定標的臓器毒性(反復ばく露) | データなし。GHS分類:分類できない | ||
吸引性呼吸器有害性 | 本物質0.2mLをラットに吸引させた結果、数回の呼吸後に10匹中10匹が死亡したことは、本物質の吸引性呼吸器有害性を示すものである(SIDS (2006))と報告されている。また、本物質は炭化水素ではないが、20℃における動粘性率は10.84 (mm2/s)であり、40℃では14 mm2/s以下となることから、国連分類基準では区分2に該当するが、ヒトに関する情報がなく、JIS分類基準では区分2を使用しないため「分類できない」とした。GHS分類:分類できない | ||
12.環境影響情報 | |||
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生態毒性 | |||
水生環境有害性(急性) | 甲殻類(ネコゼミジンコ属)の48時間EC50=4200μg/L(環境省リスク評価第2巻、2003)から、区分2とした。(H18.3.31、H24年度の分類は実施中) | ||
水生環境有害性(長期間) | 急速分解性があり(BODによる分解度:89%(既存化学物質安全性点検データ))、 かつ生物蓄積性が低いと推定される(log Kow=3(PHYSPROP Database、2005))ことから、区分外とした。(H18.3.31、H24年度の分類は実施中) | ||
オゾン層への有害性 | 分類実施中 | ||
13.廃棄上の注意 | |||
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残余廃棄物 | 廃棄の前に、可能な限り無害化、安定化及び中和等の処理を行って危険有害性のレベルを低い状態にする。 | ||
内容物/容器を都道府県知事の許可を受けた専門の廃棄物処理業者に委託すること。 | |||
汚染容器及び包装 | 容器は清浄にしてリサイクルするか、関連法規並びに地方自治体の基準に従って適切な処分を行う。 | ||
空容器を廃棄する場合は、内容物を完全に除去すること。 | |||
14.輸送上の注意 | ||||
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該当の有無は製品によっても異なる場合がある。法規に則った試験の情報と、分類実施中の12項の環境影響情報とに、基づく修正の必要がある。 | ||||
国際規制 | 海上輸送はIMOの規則に、航空輸送はICAO/IATAの規則に従う。 | |||
国連番号 | 特定できない。 | |||
MARPOL73/78附属書K及びIBCコードによるばら積み輸送される液体物質 | 有害液体物質(Y類物質) | |||
国内規制 | ||||
海上規制情報 | 特定できない。 | |||
航空規制情報 | 特定できない。 | |||
陸上規制情報 | 消防法の規定に従う。 | |||
特別安全対策 | 移送時にイエローカードの保持が必要。 | |||
食品や飼料と一緒に輸送してはならない。 | ||||
輸送に際しては、直射日光を避け、容器の破損、腐食、漏れのないように積み込み、荷崩れの防止を確実に行う。 | ||||
重量物を上積みしない。 | ||||
15.適用法令 | ||||
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法規制情報は作成年月日時点に基づいて記載されております。事業場において記載するに当たっては、最新情報を確認してください。 | ||||
化学物質排出把握管理促進法(PRTR法) | 第1種指定化学物質 | |||
消防法 | 第4類引火性液体、第三石油類非水溶性液体 | |||
海洋汚染防止法 | 有害液体物質(Y類物質) | |||
16.その他の情報 | ||||
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参考文献 | 各データ毎に記載した。 | |||
<モデルSDSを利用するときの注意事項> 本安全モデルデータシートは作成年月日時点における情報に基づいて記載されておりますので、事業場においてSDSを作成するに当たっては、 新たな危険有害性情報について確認することが必要です。さらに、本安全データシートはモデルですので、実際の製品等の性状に基づき追加修正する必要があります。 また、特殊な条件下で使用するときは、その使用状況に応じた情報に基づく安全対策が必要となります。 |