化学品の名称 | エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート | ||
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化学品の英語名称 | 2-Ethoxyethyl acetate | ||
製品コード | R05-B-003-JNIOSH | ||
供給者の会社名 | ○○○○株式会社 | ||
住所 | 東京都△△区△△町△丁目△△番地 | ||
電話番号 | 03-1234-5678 | ||
ファクシミリ番号 | 03-1234-5678 | ||
電子メールアドレス | 連絡先@検セ.or.jp | ||
緊急連絡電話番号 | 03-1234-5678 | ||
推奨用途及び使用上の制限 | 塗料・ 印刷インキ・電子材料 (レジストインキ用)溶剤 (NITE-CHRIPより引用) |
2.危険有害性の要約 | |||
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GHS分類 | |||
分類実施日 (物化危険性及び健康有害性) | R6.3.29、政府向けGHS分類ガイダンス(令和3年度改訂版(Ver2.1))を使用 | ||
物理化学的危険性 | 引火性液体 | 区分3 | |
健康に対する有害性 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 区分4 | |
生殖毒性 | 区分1B | ||
特定標的臓器毒性 (単回ばく露) | 区分2(腎臓)、区分3(麻酔作用) | ||
特定標的臓器毒性 (反復ばく露) | 区分1(呼吸器、生殖器(男性)) | ||
分類実施日 (環境有害性) | H25.3.29、ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) | ||
環境に対する有害性 | 水生環境有害性 短期(急性) | 区分3 | |
GHSラベル要素 | |||
絵表示 | |||
注意喚起語 | 危険 | ||
危険有害性情報 | 引火性液体及び蒸気 吸入すると有害 生殖能又は胎児への悪影響のおそれ 腎臓の障害のおそれ 眠気またはめまいのおそれ 長期にわたる、又は反復ばく露による呼吸器、生殖器(男性)の障害 水生生物に有害 | ||
注意書き | |||
安全対策 | 熱、高温のもの、火花、裸火及び他の着火源から遠ざけること。禁煙。 容器を密閉しておくこと。 容器を接地しアースをとること。 防爆型の電気機器/換気装置/照明機器を使用すること。 火花を発生させない工具を使用すること。 静電気放電に対する措置を講ずること。 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーの吸入を避けること。 屋外又は換気の良い場所でだけ使用すること。 使用前に取扱説明書を入手すること。 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 取扱い後は手をよく洗うこと。 この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 環境への放出を避けること。 | ||
応急措置 | 皮膚(又は髪)に付着した場合:直ちに汚染された衣類を全て脱ぐこと。皮膚を水【又はシャワー】で洗うこと。 火災の場合:消火するために適切な消火剤を使用すること。 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 気分が悪いときは医師に連絡すること。 ばく露又はばく露の懸念がある場合:医師の診察/手当てを受けること。 ばく露又はばく露の懸念がある場合:医師に連絡すること。 気分が悪いときは、医師の診察/手当てを受けること。 | ||
保管 | 換気の良い場所で保管すること。涼しいところに置くこと。 施錠して保管すること。 換気の良い場所で保管すること。容器を密閉しておくこと。 | ||
廃棄 | 内容物/容器を都道府県知事の許可を受けた専門の廃棄物処理業者に依頼して廃棄すること。 | ||
他の危険有害性 | - |
3.組成及び成分情報 | |||
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化学物質・混合物の区別 | 化学物質 | ||
化学名又は一般名 | エチレングリコールモノエチルエーテルアセタート | ||
慣用名又は別名 | セロソルブアセテート エチルグリコールアセタート エチレングリコールアセテート 2−エトキシエチル=アセタート 酢酸2-エトキシエチル | ||
英語名 | 2-Ethoxyethyl acetate | ||
濃度又は濃度範囲 | 情報なし | ||
分子式 (分子量) | C6H12O3 (132) | ||
化学特性 (示性式又は構造式) | |||
CAS番号 | 111-15-9 | ||
官報公示整理番号(化審法) | 2-740 | ||
官報公示整理番号(安衛法) | 情報なし | ||
GHS分類に寄与する成分(不純物及び安定化添加物も含む) | 情報なし |
4.応急措置 | |||
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吸入した場合 | 新鮮な空気のある場所に移動させる。呼吸困難な場合は酸素吸入をさせる。できるだけ早く、グルココルチコイド吸入用スプレーで繰り返し深呼吸させる。医師の診察/手当てを受けること。 以上、GESTIS参照。 | ||
皮膚に付着した場合 | 汚染された衣服を直ちに脱がせる。皮膚に付着した部分を多量の流水で少なくとも10〜20分間洗浄する。医師の診察/手当を受けること。 以上、GHS分類結果、GESTIS、ICSC参照。 | ||
眼に入った場合 | 多量の流水で10分間洗浄する。できればコンタクトレンズを外す。医師の診察/手当てを受けること。 以上、GESTIS、ICSC参照。 | ||
飲み込んだ場合 | 口をすすぐ。意識があればコップ一杯の水(約200mL)を飲ませる。嘔吐させないこと。医師の診察/手当てを受けること。 以上、GESTIS参照。 | ||
急性症状及び遅発性症状の最も重要な徴候症状 | 吸入:めまい、頭痛、嗜眠、意識喪失、粘膜の刺激、極端な場合には中毒性肺水腫/気管支肺炎。 皮膚:皮膚の乾燥、炎症。 眼:充血、刺激。 経口摂取:吐き気、嘔吐、めまい、倦怠感。 吸収:呼吸困難、傾眠、運動失調、けいれん、麻痺、嘔吐、下痢、腹痛、中枢神経障害(頭痛、衰弱、めまい、運動失調、興奮、反射障害)、代謝の変化(アシドーシス)、臓器系(心血管系、肝臓、腎臓、膵臓)の機能障害。 以上、GESTIS、ICSC参照。 | ||
応急措置をする者の保護に必要な注意事項 | 情報なし | ||
医師に対する特別な注意事項 | 情報なし |
5.火災時の措置 | |||
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適切な消火剤 | 水噴霧、粉末消火薬剤、二酸化炭素。大規模火災には耐アルコール泡消火薬剤、水噴霧。 以上、GESTIS参照。 | ||
使ってはならない消火剤 | 棒状注水 以上、GESTIS参照。 | ||
火災時の特有の危険有害性 | 火災の場合、有害物質(一酸化炭素、二酸化炭素)が放出される可能性がある。 以上、GESTIS参照。 | ||
特有の消火方法 | 周囲の容器を水スプレーで冷却する。可能であれば、容器を危険区域外に持ち出す。加熱により圧力が上昇し破裂する恐れがある。着火源となるものを遮断する。バックファイヤーに注意する。 以上、GESTIS参照。 | ||
消火を行う者の特別な保護具及び予防措置 | 消火作業の際は、適切な自給式の呼吸器用保護具、眼や皮膚を保護する防護服 (耐熱性) を着用する。 |
6.漏出時の措置 | |||
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人体に対する注意事項、保護具及び緊急措置 | 保護具を着用する。 以上、GESTIS参照。 | ||
環境に対する注意事項 | 水域に対する危険性がある。水、排水、下水、または地中への浸透を防ぐ。多量の場合は、自治体に連絡する。 以上、GESTIS参照。 | ||
封じ込め及び浄化の方法及び機材 | すべての着火源を取り除く(現場での喫煙、火花や火炎の禁止)。 危険でなければ漏れを止める。 少量の場合、ウエス、雑巾等でよく拭き取り適切な廃棄容器に回収する。 大量の場合、盛土等で囲って流出を防止する。 排水溝、下水溝、地下室あるいは閉鎖場所への流入を防ぐ。 | ||
二次災害の防止策 | 付近の着火源となるものを速やかに除くとともに消火剤を準備する。 火花を発生しない安全な用具を使用する。 |
7.取扱い及び保管上の注意 | |||
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取扱い | |||
技術的対策 | 「8. ばく露防止及び保護措置」に記載の措置を行い、必要に応じて保護具を着用する。 | ||
安全取扱注意事項 | 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 使用前に取扱説明書を入手すること。 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 容器を開けたままにしない。飛沫を避ける。接触を避ける。補給または移送には排気装置付きの漏れ防止装置を使用すること。圧縮空気で輸送してはならない。床への浸透を避ける(鉄製パンの使用)。 機器類は防爆構造とし、設備は静電気対策を実施する。 周辺での高温物、スパーク、火気の使用を禁止する。禁煙。 静電気放電に対する予防措置を講ずること。 以上、GHS分類結果、GESTIS、日化協発行ガイドライン参照。 | ||
接触回避 | 「10. 安全性及び反応性」を参照。 | ||
衛生対策 | 皮膚への接触を避ける。接触した場合は洗浄する。蒸気またはミストの吸入を避ける。休憩前や作業終了時には石鹸と水で皮膚を洗い、洗浄後は脂肪分の多いスキンケア製品を塗布する。衣服との接触を避ける。汚染された衣類は交換し、注意深く洗うこと。休憩前に着替えが必要になる場合がある。使用するときには飲食、喫煙をしないこと。 以上、GESTIS参照。 | ||
保管 | |||
安全な保管条件 | 施錠して保管する。容器を密閉し、室温の乾燥した換気の良い場所に保管すること。熱を避けること。強酸化剤、強塩基および強酸から離しておく。 以上、GHS分類結果、GESTIS、ICSC参照。 | ||
安全な容器包装材料 | 国連輸送法規、消防法で規定されている容器を使用する。 |
8.ばく露防止及び保護措置 | ||||
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許容濃度等については日本産衛学会の「許容濃度の勧告」及びACGHIの「TLVs and BEIs」について記載しています。 | ||||
管理濃度 | 5 ppm | |||
濃度基準値 | ||||
八時間濃度基準値 | - | |||
短時間濃度基準値 | - | |||
許容濃度等 | ||||
日本産衛学会(2023年版) | 許容濃度: 5 ppm、27 mg/m3(経皮吸収) | |||
ACGIH(2023年版) | TLV-TWA: 5 ppm(Skin, BEI; 40 mg/g creatinine at end of shift at end of workweek as 2-Ethoxyacetic acid in urine) | |||
設備対策 | 作業場所には換気設備を設置する。排出された空気は作業場所に戻さない。取り扱い場所の近くに洗浄のための設備を設ける。多量の物質を取り扱う場合は、緊急用シャワーが必要である。床に排水溝を設けないこと。 以上、GESTIS参照。 | |||
保護具 | ||||
呼吸用保護具 | 必要に応じて状況に応じた適切な呼吸用保護具を使用する。 防毒マスクの選択については、以下の点に留意する。 -防毒マスクは、電動ファン又は面体が国家検定合格品であることを確認し、作業に適した性能及び構造のものを選ぶ。その際、取扱説明書等に記載されているデータを参考にする。 -濃度に対応した・・・用吸収缶を使用する 注) ”…”の吸収缶は国家検定合格品又は日本産業規格(JIS T8152)に適合した物質に対応した吸収缶を記載します。SDS作成時には、”…”を適切に置き換えてください。 -作業者が粉じんにばく露される環境で防毒マスクを使用する場合には、防じん機能付き吸収缶を使用する -酸素濃度が18%未満の場所では使用しない。 | |||
手の保護具 | 適切な不浸透性の保護手袋を着用する。 保護手袋の選択については、厚生労働省「皮膚障害等防止用保護具の選定マニュアル」を参照のこと。 | |||
眼の保護具 | サイドガード付きの保護眼鏡を着用する。 以上、GESTIS参照。 | |||
皮膚及び身体の保護具 | 適切な保護衣または化学防護服を着用する。耐火性/帯電防止性のある保護衣を着用する。 以上、GESTIS参照。 |
9.物理的及び化学的性質 | |||
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物理的状態 | |||
物理状態 | 液体 | ||
色 | 無色 | ||
臭い | 特徴的な臭い | ||
融点/凝固点 | -62 ℃(ICSC(2003)) -61 ℃(SAX(2000)) -61.7 ℃(CRC(2018)) | ||
沸点、初留点及び沸騰範囲 | 156 ℃(ICSC(2003)) 156.6 ℃(CRC(2018)) 156.3 ℃(Lange(2017)) | ||
可燃性 | 引火性(ICSC(2003)) | ||
爆発下限界及び爆発上限界/可燃限界 | データなし | ||
引火点 | 51.1 ℃(密閉式)(ICSC(2003)) 56 ℃(開放式)(Merck(2013)) 51 ℃(密閉式)(GESTIS(2023)) | ||
自然発火点 | 379 ℃(ICSC(2003)) 380 ℃(GESTIS(2023)) 345 ℃(Ullmann(2011)) | ||
分解温度 | データなし | ||
pH | 4-5 (20℃、飽和溶液)(GESTIS(2023)) | ||
動粘性率 | 1.32 mPa*s(20℃)(GESTIS(2023)) 1.32 cP(20℃)(HSDB in PubChem(2023)) 1.32 mPa*s(20℃)(Ullmann(2011)) | ||
溶解度 | 水: 299 g/L(20℃)(GESTIS(2023)) 23 g/100mL(20℃)(ICSC(2003)) 芳香族炭化水素:(混和)(HSDB in PubChem(2023)) | ||
n-オクタノール/水分配係数 | log Kow: 0.24(GESTIS(2023)) log Kow: 0.24(ICSC(2003)) | ||
蒸気圧 | 0.27 kPa(20℃)(ICSC(2003)) 2.67/13.9 hPa(20℃/50℃)(GESTIS(2023)) 2.34 mmHg(Howard(1997)) | ||
密度及び/又は相対密度 | 0.98 g/cm3(20℃)(GESTIS(2023)) 0.974 g/cm3(20℃)(CRC(2018)) 0.9749 g/mL(20℃)(Lange(2017)) | ||
相対ガス密度 | 4.7 (空気=1)(ICSC(2003)) 4.56 (GESTIS(2023)) | ||
粒子特性 | データなし |
10.安定性及び反応性 | |||
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反応性 | 「危険有害反応可能性」を参照。 | ||
化学的安定性 | アルミニウム、強酸、強塩基および強酸化剤と反応する。 | ||
危険有害反応可能性 | 引火点を超えて加熱されると蒸気は空気と爆発性混合物を生成する可能性がある。 空気と接触すると過酸化物を生成し爆発の危険性がある。 | ||
避けるべき条件 | 火気、加熱、高温、静電気、火花、爆発性混合気の形成。 | ||
混触危険物質 | アルミニウム、軽金属、強酸、強塩基および強酸化剤 | ||
危険有害な分解生成物 | 情報なし |
11.有害性情報 | ||||
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急性毒性 | ||||
経口 | 【分類根拠】 (1)のラットのデータからは「区分に該当しない」となるが、(3)より、ラットは体内動態の種差によりヒトや非げっ歯類動物と比べて、本物質ばく露に対する感受性が低いと考えられることから、分類に利用できないデータと判断し、分類できない。なお、新たな知見に基づき、分類結果を見直した(2023年度)。 【参考データ等】 (1)ラットのLD50:2,900〜7,500 mg/kg(MOE 初期評価 (2013)、ECETOC TR95 (2005)) (2)本物質は体内で脱アセチル化される。ヒトの場合、本物質は半減期8〜11分で、代謝物としてエチレングリコール・モノエチルエーテル(EGEE)(CAS登録番号:110-80-5)を生成する。これはさらに、本物質及びEGEEの共通の毒性代謝物であるエトキシ酢酸(EAA)へと代謝される(DFG MAK (2008)、MOE 初期評価 (2013))。 (3)本物質の全身毒性の原因物質はEAAと考えられているが、ヒトとラットにEGEEをばく露し、尿中EGA排泄半減期を調べた実験で、ラットの7.2時間に対しヒトは42時間と長い。ヒトでは毒性本体のEAAがラットよりも長く体内に留まることから、よりリスクが高いと考えられる(MOE 初期評価 (2013))。 (4)本物質の一次代謝物のEGEEをヒトが約1〜30 mg/kg体重の経口摂取した場合、強い毒性が生じ、死亡例の他、消化管、中枢神経系、肺及び心臓に重篤な毒性影響を示すとの報告がある(EU CLP CLH (2011))。 | |||
経皮 | 【分類根拠】 (1)、(2)より、区分に該当しない。なお(3)は、他の評価書で採用されていないため採用していない。なお、急性毒性(経口)では、体内動態の種差により、ラットはヒトと比べて、本物質ばく露に対する感受性が低いことが示唆されているが、(1)、(2)のモルモットやウサギの試験ではこうした体内動態の違いは確認されていない。 【分類根拠】 (1)モルモットのLD50(非閉塞適用):> 19,460 mg/kg(MOE初期評価 (2013)、ECETOC TR95 (2005)) (2)ウサギのLD50(閉塞適用):10,500μL/kg(約10,240 mg/kg)又は10,300〜10,500 mg/kg(MOE 初期評価 (2013)、NITE 初期リスク評価書 (2008)、ACGIH (2003)、HSDB in PubChem (Accessed Nov. 2023)、Patty 6th. (2012)) 【参考データ等】 (3)モルモットのLD50(閉塞適用):1,818 mg/kg(ECETOC TR95 (2005)) (4)モルモットのLC50:18,800 mg/kg(NITE 初期リスク評価書 (2008)) | |||
吸入: ガス | 【分類根拠】 GHSの定義における液体であり、区分に該当しない。 | |||
吸入: 蒸気 | 【分類根拠】 (1)、(2)より、区分4とした。なお、(3)よりばく露濃度は飽和蒸気圧濃度の90%(2,376 ppm)より低いため、蒸気と判断し、ppmVを単位とする基準値より判断した。 【根拠データ】 (1)ラットのLC50(8時間):8.1〜12.1 mg/L (1,499〜2,239 ppm) [4時間換算値:2,119 〜3,166 ppm](NITE 初期リスク評価書 (2008)、MOE 初期評価 (2013)、ECETOC TR95 (2005)) (2)ラットのLC50(最長8時間):> 1,500 ppm [4時間換算:> 2,122 ppm](ACGIH (2003)) (3)分子量(132.16)と蒸気圧(2.00 mmHg (25℃))(HSDB in PubChem (Accessed Nov. 2023))より、飽和蒸気圧濃度は2,640 ppm (14.3 mg/L)、その90%は2,376 ppm(12.8 mg/L)と算出される。 【参考データ等】 (4)ウサギのLC50(4時間):> 2,000 ppm(MOE 初期評価 (2013)) | |||
吸入: 粉じん及びミスト | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 | |||
皮膚腐食性及び皮膚刺激性 | 【分類根拠】 (1)〜(4)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ウサギを用いた皮膚刺激性試験(閉塞、24時間適用)において、軽度の刺激性がみられたとの報告がある(NITE 初期リスク評価書 (2008)、Canada CMP (2009)、ECETOC TR95 (2005))。 (2)モルモットとウサギを用いた皮膚刺激性試験(閉塞、24時間適用)において、軽度の刺激性がみられたとの報告がある(NITE 初期リスク評価書 (2008)、Canada CMP (2009)、ECETOC TR95 (2005))。 (3)ウサギを用いた皮膚刺激性試験(閉塞、24時間適用)において、刺激性はみられなかったとの報告がある(NITE 初期リスク評価書 (2008))。 (4)ウサギを用いた皮膚刺激性試験(閉塞、4時間適用)において、刺激性はみられなかったとの報告がある(ECETOC TR95 (2005)、Canada CMP (2009))。 | |||
眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性 | 【分類根拠】 (1)〜(3)より、区分に該当しない。なお、新たな知見に基づき、分類結果を見直した(2023年度)。 【根拠データ】 (1)ウサギを用いた眼刺激性試験(OECD TG 405、GLP)において、軽微な刺激性がみられた(角膜混濁スコア:1.7/0/0/0、虹彩炎スコア:0/0/0/0、結膜発赤スコア:1.7/1.3/1/1、結膜浮腫スコア:1.7/0.7/0.3/0)との報告がある(ECETOC TR48(1998))。 (2)ウサギを用いた眼刺激性試験において、軽微な刺激性がみられたとの報告がある(NITE 初期リスク評価書、Canada CMP (2009)、ECETOC TR95 (2005))。 (3)ウサギ(n=6)を用いた眼刺激性試験において、刺激性はみられなかったとの報告がある(NITE 初期リスク評価書、Canada CMP (2009)、ECETOC TR95 (2005))。 | |||
呼吸器感作性 | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 | |||
皮膚感作性 | 【分類根拠】 (1)、(2)より、区分に該当しない。なお、新たな知見に基づき、分類結果を見直した(2023年度)。 【根拠データ】 (1)モルモットを用いたMaximisation試験において、感作性はみられなかったとの報告がある(Canada CMP (2009)、ECETOC TR95 (2005))。 (2)本物質を含むアルコキシエタノール(C1-C2)及びその酢酸塩のグループ評価において、モルモットを用いた試験で陰性の結果がいくつか報告されていることから、本グループに含まれる物質は皮膚感作性物質ではないと考えられるとの報告がある(AICIS IMAP (2014))。 | |||
生殖細胞変異原性 | 【分類根拠】 (1)、(2)より、区分に該当しない。 【分類根拠】 (1)In vivoでは、マウスの骨髄を用いた小核試験(腹腔内投与)で陰性の報告がある(MOE 初期評価 (2013)、ECETOC TR95 (2005))。 (2)In vitroでは、細菌復帰突然変異試験、ほ乳類培養細胞(CHO)を用いた遺伝子変異試験で陰性、染色体異常試験で陽性(S9+、10 mM [1.3 mg/mL]超の高用量 [4.3 mg/mL])、染色分体交換試験では陰性の報告がある(MOE 初期評価 (2013)、NITE 初期リスク評価書 (2008)、Canada CMP (2009))。 【参考データ等】 (3)本物質や代謝物のエチレングリコールモノエチルエーテル(CAS登録番号:110-80-5)に複合ばく露された労働者の静脈血で姉妹染色分体交換(SCE)及び小核の誘発はみられなかった(AICIS IMAP (2014)、MOE 初期評価 (2013)、Canada CMP (2009))。 | |||
発がん性 | 【分類根拠】 (1)、(2)より、吸入経路において実験動物2種で陰性であることから、区分に該当しない。なお、新たな知見に基づき、分類結果を見直した(2023年度)。 【根拠データ】 (1)ラットを用いた2年間吸入ばく露による発がん性試験(OECD TG451、GLP)では、雌雄とも体重増加抑制、鼻腔に非腫瘍性病変(嗅上皮に萎縮とエオジン好性変化及び呼吸上皮にエオジン好性変化)のみられる200 ppmまで腫瘍性病変の発生増加は認められず、発がん性はないと結論された(厚労省がん原性試験結果 (2014))。 (2)マウスを用いた2年間吸入ばく露による発がん性試験(OECD TG451、GLP)では、雌雄とも体重の低値傾向、鼻腔に非腫瘍性病変(嗅上皮の萎縮と呼吸上皮化生、嗅上皮固有層の腺の呼吸上皮化生等)のみられる400 ppmまで腫瘍性病変の発生増加は認められず、発がん性はないと結論された(厚労省がん原性試験結果 (2014))。 | |||
生殖毒性 | 【分類根拠】 (1)〜(3)より、区分1Bとした。 【根拠データ】 (1)マウスを用いた飲水投与(0.5〜2%)による連続交配試験において、1%以上の群で同腹児数や出生児数、出生時体重の有意な減少と妊娠間隔の有意な延長、2%群では一般毒性影響(体重増加抑制(雄)、飲水量の減少)とともに精巣重量の減少と精子形態異常の増加が認められた。また、2%群の雌雄を対照群の雌雄と交差交配させた結果、雌の2%群と雄の対照群の交配では受胎率の低下がみられたが、雄の2%群と雌の対照群の交配ではそれはみられなかった。さらに、F1の0、0.5及び1%群の雌雄同士を交配させた試験で、1%群のみで交尾率の低下を認め、0.5%群の雄で前立腺重量、1%群の雄で精巣上体重量及び精子数の減少が認められた(MOE 初期評価 (2013)、NITE 初期リスク評価書 (2008)、Canada CMP (2009))。 (2)妊娠ラットを用いた吸入ばく露(129〜595ppm、妊娠7〜15日)による発生毒性試験において、低用量から胎児の低体重、中用量(387(390)ppm)以上で吸収胚の増加がみられた。高用量群の母動物に体重低値がみられたが、全胚吸収による影響と考えられた。高用量群の胎児には内臓奇形(心室中核欠損など)、骨格奇形(波状肋骨など)の頻度増加が認められた(MOE 初期評価 (2013)、NITE 初期リスク評価書 (2008))。 (3)上記の他、妊娠ラット及び妊娠ウサギを用いた吸入ばく露による複数の発生毒性試験報告、また妊娠ラットを用いた経皮投与試験の1報告があり、母動物毒性が軽度から重篤には至らない影響(体重増加抑制、軽度の血液影響)の用量で、胎児の死亡・吸収増加、外表/内臓/骨格の多様な奇形の発生増加が報告されている(MOE 初期評価 (2013)、NITE 初期リスク評価書 (2008)、Canada CMP (2009)、産衛学会 生殖毒性物質の提案理由書 (2014))。 【参考データ等】 (4)マウス(雄)を用いた5週間強制経口投与試験において、1,000 mg/kg/day以上で精巣の絶対・相対重量、精嚢及び凝固腺絶対重量の減少、1,000及び2,000 mg/kg/dayで精細管内に精子、精子細胞及び精母細胞の減少、4,000 mg/k/day群では精細管の径の減少、精細管内に精子と精子細胞の消失(精祖細胞は残存、精母細胞も著減)、間質の増加がみられた(MOE 初期評価 (2013)、Canada CMP (2009)、産衛学会 生殖毒性物質の提案理由書 (2014))。 (5)本物質を含むエチレングリコール類や他の物質による職業ばく露によるいくつかの報告において、ばく露と生殖発生影響(精子産生能の低下、精子の形態変化、自然流産、先天性奇形)との関連性が疑われ、一部本物質ばく露との関連性を指摘した報告もある。他の化学物質との混合ばく露など交絡因子を完全に除去できず、明確な根拠にはならないが、動物試験でみられる影響と一致性が窺われる(AICIS IMAP (2014)、産衛学会 生殖毒性物質の提案理由書 (2014))。 (6)日本産業衛生学会では生殖毒性物質第2群に、EUではRepr. 1Bに分類されている(産衛学会生殖毒性物質の提案理由書 (2014)、CLP分類結果 (Accessed Nov. 2023))。 | |||
特定標的臓器毒性 (単回ばく露) | 【分類根拠】 (1)〜(3)より、区分2(腎臓)、区分3(麻酔作用)とした。なお、用いる知見を精査し、分類結果を見直した(2023年度)。 【根拠データ】 (1)ラットを用いた吸入ばく露試験(4時間)において、2,000 ppm(10.98 mg/L、区分2の範囲)で 血尿がみられたとの報告がある。(NITE 初期リスク評価書 (2008))。 (2)ウサギを用いた試験(投与経路不明)において、ある程度の消化管刺激、腎臓傷害とそれより低い肝臓傷害、血尿、胆汁の橙色〜赤色化がみられ、LD50は1,950 mg/kgと報告されている。また、LD50値よりも高いレベルではほとんどの動物に麻酔作用がみられた(Patty 6th. (2012))。 (3)ラット及びウサギを用いた急性毒性試験では、経口ばく露後に重度の血尿、経皮ばく露後に主に白血球数の顕著な減少がみられた。吸入ばく露後には、腎臓傷害(壊死及び糸球体の損傷)による死亡動物が認められた(HSDB in PubChem (Accessed Nov. 2023))。 【参考データ等】 (4)本物質を含むアルコキシエタノール(C1-C2)及びその酢酸塩のグループ化合物について、ウサギとモルモットを用いた単回経口投与試験では、血尿、不活発、不安定歩行、緩徐呼吸で、剖検により肺(斑状及び赤色化)、消化管(胃の液体充満、黄色の腸)、膀胱(暗赤色の液体充満)の所見がみられ、LD50は1,000〜1,500 mg/kgと報告された(AICIS IMAP (2014))。 (5)本物質の一次代謝物であるエチレングリコール・モノエチルエーテル(EGEE、CAS登録番号:110-80-5)をヒトが約1〜30 mg/kg体重の経口摂取した場合、強い毒性を示し、死亡例の他、消化管、中枢神経系、肺及び心臓に重篤な毒性影響を示すとの報告がある(EU CLP CLH (2011))。 (6)EGEEは、ヒトの疫学データ、および、ラットの経口投与試験結果(呼吸困難、立毛、衰弱、嗜眠、運動失調、昏睡などの観察結果、胃腸の出血、軽度の肝臓障害、重度の腎臓傷害(皮質尿細管の壊死を伴う極度の尿細管変性、ボーマン嚢腔の膨満等)、血尿などの剖検結果)から、区分1(中枢神経系、血液系、腎臓、肝臓)に分類されている(2014年度GHS分類結果)。 | |||
特定標的臓器毒性 (反復ばく露) | 【分類根拠】 (1)〜(3)より、一次代謝物としてエチレングリコール・モノエチルエーテル(EGEE)が生成されることも踏まえ、区分1(呼吸器、生殖器(男性))とした。なお、新たな知見に基づき、分類結果を見直した(2023年度)。 【根拠データ】 (1)ラット及びマウスを用いた13週間吸入ばく露試験(OECD TG413、GLP:6時間/日、5日/週、計60回ばく露)において、ラットでは200 ppm(90日換算:144 ppm(0.78 mg/L)、区分2の範囲)以上、マウスでは50 ppm(90日換算:36 ppm(0.19 mg/L)、区分1の範囲)以上で鼻腔の組織変化(嗅上皮の萎縮、嗅上皮の呼吸上皮化生(マウス)、空胞変性及び壊死)が用量相関的に認められた。なお、区分2を超える高用量において、ラットでは血液影響(雄:血小板数・網赤血球比の高値、雌:ヘモグロビン低値)が400 ppm(90日換算:288 ppm(1.56 mg/L))で、マウスでは血液影響(雌:赤血球数・ヘモグロビン濃度・ヘマトクリット値の低値)及び有性生殖器への影響(精巣精細管萎縮及び精巣上体精子数の減少、精上皮系細胞の残屑等)が800 ppm(90日換算:576 ppm(3.12 mg/L))でみられた(厚労省がん原性試験結果 (2011))。 (2)ラット及びマウスを用いた2年間吸入ばく露試験(OECD TG451、GLP:6時間/日、5日/週)においても、ラットで200 ppm(1.08 mg/L、区分に該当しない範囲)、マウスで66 ppm(0.36 mg/L、区分2の範囲)から、鼻腔嗅上皮に同様の組織変化がみられている(厚労省がん原性試験結果 (2014))。 (3)本物質の一次代謝物であるエチレングリコール・モノエチルエーテル(EGEE、CAS登録番号:110-80-5)について、ヒト職業ばく露による疫学知見(血液系、造血組織への影響(貧血、顆粒球減少症、骨髄抑制)、並びに精子産生への影響 (乏精子症、無精子症、受精能の低下))が複数報告されていること、また、高濃度の吸入ばく露又は高用量の経口ばく露試験において、ラット及びマウスで精巣等雄性生殖器への毒性影響がみられていることから、区分1(血液系、精巣)に分類されている(2014年度GHS分類結果)。 【参考データ等】 (4)マウス(雄)を用いた5週間反復経口投与試験(5日/週)において、1,000 mg/kg/day(90日換算:約278 mg/kg/day(1.50 mg/L)、区分に該当しない範囲)以上で精巣・精子への影響、2,000 mg/kg/day以上(90日換算:約556 mg/kg/day(3.00 mg/L)、区分に該当しない範囲)で白血球数減少がみられた(NITE 初期リスク評価書 (2008))。 (5)本物質を含むアルコキシエタノール(C1-C2)及びその酢酸塩のグループ化合物について、職業ばく露により血液、骨髄、精子への影響が報告されている。これらの影響には貧血、白血球数増加、骨髄の低形成、精子産生能の低下が含まれる(AICIS IMAP (2014))。 (6)本物質、EGEEや他の溶剤への職業ばく露による血液障害の事例として、韓国造船所での白血球数減少症、台湾スクリーン印刷工場での貧血の報告があり、エチレングリコールエーテル類化合物ばく露による影響としての血液毒性が疑われている(MOE 初期評価 (2013)、NITE 初期リスク評価書 (2008)、AICIS IMAP (2014))。 | |||
誤えん有害性* | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 | |||
* JIS Z7252の改訂により吸引性呼吸器有害性から項目名が変更となった。 |
12.環境影響情報 | |||
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生態毒性 | |||
水生環境有害性 短期(急性) | 魚類(ブルーギル)の96時間LC50 = 41 mg/L(環境省リスク評価第6巻, 2008)であることから、区分3とした。 | ||
水生環境有害性 長期(慢性) | 慢性毒性データを用いた場合、急速分解性があり(良分解性(2週間でのBODによる分解度:86.9%)(既存点検, 1976))、甲殻類(オオミジンコ)の21日間NOEC = 44 mg/L(環境省生態影響試験, 2002)であることから、区分に該当しないとなる。 慢性毒性データが得られていない栄養段階に対して急性毒性データを用いた場合、魚類(ブルーギル)の96時間LC50 = 41 mg/L(環境省リスク評価第6巻, 2008)であるものの、急速分解性があり(良分解性(2週間でのBODによる分解度:86.9%)(既存点検, 1976))、生物蓄積性が低いと推定される(log Kow= 0.59(PHYSPROP Database, 2009))ことから、区分に該当しない。 以上の結果より、区分に該当しない。 | ||
残留性・分解性 | 化審法分解度試験:良分解性(化学物質安全性点検結果等(分解性・蓄積性)) | ||
生態蓄積性 | 情報なし | ||
土壌中の移動性 | 情報なし | ||
オゾン層への有害性 | 当該物質はモントリオール議定書の附属書A〜C及びEに列記されていない。 |
13.廃棄上の注意 | |||
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化学品(残余廃棄物)、当該化学品が付着している汚染容器及び包装の安全で、かつ、環境上望ましい廃棄、又はリサイクルに関する情報 | 廃棄においては、関連法規ならびに地方自治体の基準に従うこと。 都道府県知事などの許可を受けた産業廃棄物処理業者、もしくは地方公共団体がその処理を行っている場合にはそこに委託して処理する。 廃棄物の処理を委託する場合、処理業者等に危険性、有害性を十分告知の上処理を委託する。 | ||
容器は洗浄してリサイクルするか、関連法規制並びに地方自治体の基準に従って適切な処分を行う。 空容器を廃棄する場合は、内容物を完全に除去すること。 |
14.輸送上の注意 | ||||
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該当の有無は製品によっても異なる場合がある。法規に則った試験の情報と、12項の環境影響情報とに基づいて、修正が必要な場合がある。 | ||||
国際規制 | ||||
国連番号 | 1172 | |||
品名(国連輸送名) | エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート | |||
国連分類 | 3 | |||
副次危険 | - | |||
容器等級 | V | |||
海洋汚染物質 | 該当しない | |||
MARPOL73/78附属書U及びIBCコードによるばら積み輸送される液体物質 | 利用可能な情報なし | |||
国内規制 | ||||
海上規制情報 | 船舶安全法の規定に従う。 | |||
航空規制情報 | 航空法の規定に従う。 | |||
陸上規制情報 | 道路法、消防法の規定に従う。 | |||
特別な安全上の対策 | 道路法、消防法の規定によるイエローカード携行の対象物 | |||
その他 (一般的) 注意 | 輸送に際しては、直射日光を避け、容器の破損、腐食、漏れのないように積み込み、荷崩れの防止を確実に行う。 重量物を上積みしない。 | |||
緊急時応急措置指針番号* | 129 | |||
* 北米緊急時応急措置指針に基づく。米国運輸省が中心となって発行した「2020 Emengency Response Guidebook (ERG 2020)」(一般社団法人日本化学工業協会によって和訳されている(発行元:日本規格協会)に掲載されている。 |
15.適用法令 | ||||
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法規制情報は作成年月日時点に基づいて記載されております。事業場において記載するに当たっては、最新情報を確認してください。 | ||||
労働安全衛生法 | 第2種有機溶剤等(施行令別表第6の2・有機溶剤中毒予防規則第1条第1項第4号) 名称等を表示すべき危険物及び有害物(法第57条第1項、施行令第18条、施行令別表第9)(令和7年3月31日まで) 名称等を表示すべき危険物及び有害物(法第57条第1項、施行令第18条、労働安全衛生規則別表第2)(令和7年4月1日以降) 名称等を通知すべき危険物及び有害物(法第57条の2、施行令第18条の2、施行令別表第9)(令和7年3月31日まで) 名称等を通知すべき危険物及び有害物(法第57条の2、施行令第18条の2、労働安全衛生規則別表第2)(令和7年4月1日以降) 危険性又は有害性等を調査すべき物(法第57条の3) 皮膚等障害化学物質(労働安全衛生規則第594条の2) 危険物・引火性の物(施行令別表第1第4号) 作業環境評価基準(法第65条の2第1項) 作業場内表示義務(法第101条の4) | |||
労働基準法 | 女性労働基準規則の対象物質(女性労働基準規則第2条の18)【エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート(セロソルブアセテート)】 | |||
化学物質排出把握管理促進法(PRTR法) | 第一種指定化学物質(法第2条第2項、施行令第1条別表第1) | |||
毒物及び劇物取締法 | - | |||
消防法 | 第4類 引火性液体 第二石油類 非水溶性(法第2条第7項危険物別表第1・第4類) | |||
大気汚染防止法 | 揮発性有機化合物(法第2条第4項)(環境省から都道府県への通達) 有害大気汚染物質に該当する可能性がある物質(中央環境審議会第9次答申) | |||
海洋汚染防止法 | 有害液体物質(Y類物質)(施行令別表第1)【酢酸二―エトキシエチル】 | |||
船舶安全法 | 引火性液体類(危規則第3条危険物告示別表第1) | |||
航空法 | 引火性液体(施行規則第194条危険物告示別表第1) | |||
港則法 | その他の危険物・引火性液体類(法第20条第2項、規則第12条、危険物の種類を定める告示別表) | |||
道路法 | 車両の通行の制限(施行令第19条の13、(独)日本高速道路保有・債務返済機構公示第12号・別表第2) |
16.その他の情報 | ||||
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参考文献 | ||||
9項、11項については各データ毎に記載。その他の各項については以下を参照。 ・NITE化学物質総合情報提供システム(NITE-CHRIP) ・International Chemical Safety Cards (ICSC) ・Hazardous Substances Data Bank (HSDB) ・GESTIS Substance database (GESTIS) ・ERG 2020版 緊急時応急措置指針−容器イエローカードへの適用 ・一般社団法人日本化学工業協会 編「GHS対応ガイドライン ラベル及び表示・安全デ−タシ−ト作成指針」 ・厚生労働省「皮膚障害等防止用保護具の選定マニュアル第1版」 | ||||
修正履歴 | ||||
R6.3.29: ・危険有害性の分類について物理化学的危険性、健康に対する有害性を見直した。 ・SDS全般について表記の見直し・改訂をした。 |