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製品組立作業におけるリスクアセスメントのすすめ方

1.リスクアセスメントの手法で危険の芽を摘み取ろう


職場では多種多様な作業が行われ、また、新たな作業方法の採用、変更及び作業の機械化などが進んでおり、それらの実態や特性にあった安全衛生対策を行っていく必要性が高まっています。職場にある様々な危険の芽(リスク)を見つけ出し、災害に至る前に、先手を打って対策を施し、リスクの除去・低減措置を行い、更なる労働災害の減少を図るための手法の一つに「リスクアセスメント」があります。

製品組立作業を行っている業種として、一般機械器具製造業、電気機械器具製造業及び輸送用機械等製造業の休業4日以上の死傷災害について事故の型別にみると、「はさまれ・巻き込まれ」によるものが最も多く、「転倒」「墜落・転落」と続きます。このように製品組立作業では、設備と工作物に挟まれたり、巻き込まれる事故のほか、種々の原因による災害が発生しています。そのため、製品組立作業について、まずは危ないと思われる作業・作業場所を絞り込み、できるところからリスクアセスメントを始めてみましょう。

ここでは、製品を個別に組み立てる作業を中心に考えていきます。

本マニュアルは、機械製造業に限らず、様々な業種で行われる製品組立作業に伴う災害を防するためのリスクアセスメントのすすめ方をまとめたものです。このマニュアルを活用して、災害防止に努めましょう。

一般機械器具製造業、電気機械器具製造業及び輸送用機械等製造業における事故の型別
労働災害発生状況(休業4日以上の死傷災害)

一般機械器具製造業、電気機械器具製造業及び輸送用機械等製造業における事故の型別
労働災害発生状況(休業4日以上の死傷災害)
事故の型 平成15年 平成16年 平成17年 平成18年 平成19年 19年割合
(%)
合計 6,628 6,800 6,758 6,919 6,947 100.0
墜落・転落 709 784 702 752 773 11.1
転倒 753 714 792 840 814 11.7
激突 314 307 294 283 329 4.7
飛来・落下 742 788 786 764 710 10.2
崩壊・倒壊 195 189 202 220 219 3.2
激突され 300 361 334 371 375 5.4
はさまれ・巻き込まれ 2,213 2,214 2,119 2,099 1,990 28.7
切れ・こすれ 537 515 515 496 553 8.0
踏み抜き 2 8 6 11 9 0.1
おぼれ 2 2 2 0 2 0.1
高温・低温の物との接触 125 121 117 125 116 1.7
有害物等との接触 42 59 66 81 64 0.9
感電 16 19 15 13 19 0.3
交通事故 97 117 108 118 97 1.4
その他・分類不能 581 602 700 746 877 12.6

資料出所:労働者死傷病報告

一般機械器具製造業、電気機械器具製造業及び輸送用機械等製造業における
事故の型別労働災害発生状況(平成19年)

円グラフ

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