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運輸業等における荷役災害のリスクアセスメントのすすめ方

1. リスクアセスメントの手法で危険の芽を摘み取ろう

職場では多種多様な作業が行われ、また、新たな作業方法の採用、変更及び作業の機械化などが進んでおり、それらの実態や特性にあった安全衛生対策を行っていく必要性が高まっています。職場にある様々な危険の芽(リスク)を見つけ出し、災害に至る前に、先手を打って対策を施し、リスクの除去・低減措置を行い、更なる労働災害の減少を図るための手法の一つに「リスクアセスメント」があります。この手法は現在、各業種で取り組みが進んでいるところですが、荷の積み込み・積み下ろし及びフォークリフト等による荷の運搬(人力によるものも含む)などの荷役作業について、先ずはリスクの高い作業・作業場所を導入時の対象として絞り込み、できるところからリスクアセスメントを始めてみましょう。

例えば、陸上貨物運送事業の休業4日以上の死傷災害については、約9割が「@墜落、転落」、「Fはさまれ、巻き込まれ」、「H動作の反動、無理な動作」、「A転倒」などによるものであり、「荷役作業」中に被災するケースが多くを占めていることがわかります。このため、労働災害に至る可能性の高い「荷の取り扱い(荷役)作業」について、リスクアセスメントを実施しましょう。

本マニュアルは、運輸業に限らず、様々な業種で行われる「荷役行動」に伴う災害を防止するためのリスクアセスメントの実施のすすめ方をまとめたものです。このマニュアルを活用して、災害防止に努めましょう。


陸上貨物運送事業における事故の型別労働災害発生状況(休業4日以上の死傷災害)

資料出所:労働者死傷病報告(厚生労働省労働基準局安全衛生部)


平成22年の陸上貨物運送事業における事故の型別労働災害発生状況(休業4日以上の死傷災害)


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