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熱処理作業におけるリスクアセスメントのすすめ方

4.リスクアセスメントの実施手順


7.リスクの見積り

特定された危険性又は有害性に対して、リスクの見積り方法に基づきリスクの大きさを見積ります。

リスクの見積りにあたり、留意すべき事項は、次のとおりです。

  • ●リスクの見積りは、極力複数の人で実施しましょう。多様な観点があった方がより適切な見積りができるからです。
  • ●リスクの見積りのメンバーは、必ずしも上位職の者とはかぎりません。作業内容を最もよく知っている人がなりましょう。
  • ●リーダーは意見の調整役に徹するように努めましょう。
  • ●現在行っている安全対策の有効性を考慮してリスクの見積りを行いましょう。
  • ●リスクの見積りにあたっては、具体的な負傷・疾病を想定しましょう。
  • ●見積もりした値がばらついた時は、よく意見を聞いて調整しましょう(こうだと決め付けてはいけません。メンバーの経験、知識、年齢、性別等それぞれ違うので、バラつくのが当然と考えましょう。)
    見積りの値は平均点ではなく、多数決で決めるものでもありません。メンバー間で話し合い、合意したものとしましょう。
  • ●見積りの値については、説明のつくものでなければなりません(やま勘は禁物です)。
  • ●過去に発生した災害の重篤度ではなく、最悪な状況を想定した重篤度で見積りましょう。
  • ●見積りの値はメンバーの中で、最もリスクを高く見積もった評価値を出した人からよく意見を聴き、メンバーの納得のもとに採用しましょう。

これらの点に留意し、メンバー間で意見を出し合い、話し合い、意見の違いについてはお互いに調整し、最終的にはメンバーの総意として集約します。これらの過程により、情報や認識が共有化されます。

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