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金属加工におけるリスクアセスメントのすすめ方

4.リスクアセスメントの実施手順


6.危険性又は有害性の特定

別表1
危険性又は有害性の特定の着眼点
  1. クレーン玉掛け作業
    1. クレーンで製品を運搬中にワイヤロープの劣化切断により製品が落下する危険性はないか
    2. 玉掛作業中、品物が落下したり転倒したりする危険性はないか
  2. 罫書作業
    1. 罫書作業中に品物が転倒する危険性はないか
    2. 罫書針により切傷する危険性はないか
  3. 加工物の段取り作業
    1. 品物を締め付け中に、ボルトやナットからレンチやスパナが外れ、手を品物の角等に当て切傷する
      危険はないか
    2. 重量チャックの上げ降ろしで災害性腰痛(ぎっくり腰)発生の危険性はないか
  4. 切削作業
    1. 切削加工用刃物の装着用の挿入、交換時に手指等を切傷する危険性はないか
    2. 切削加工中に切粉の飛散により目、手を負傷する危険性はないか
    3. 加工作業中に品物がチャックから外れ、作業者に激突する危険性はないか
    4. チャックハンドルを取り外し忘れ、ハンドルに激突する危険性はないか
  5. 計測作業
    1. 品物の寸法測定のときに、刃物台を充分に横にスライドさせず、充分に間隔をとらなかったため、 切削用のバイトに手を当て切傷する危険性はないか
    2. 計測作業中に品物が転倒、又は品物から作業員が転落する危険性はないか
    3. 計測作業中に品物のバリ等によって切傷する危険性はないか
  6. 機械の清掃、点検・修理
    1. 切粉を清掃中に、切粉に手指が触れて切傷する危険性はないか
  7. 手工具作業
    1. 切粉を清掃中に、切粉に手指が触れて切傷する危険性はないか
    2. 刃物に手指が触れて切傷する危険性はないか
    3. ハンドグラインダーで加工後、加工箇所に触れて火傷をする危険性はないか
  8. その他
    1. 機械の運転を継続しようとする動機から生ずる不適切な行動がないか
    2. 作業中における「近道反応」「省略行動」などの行動をとることはないか
    3. 機械の設計者が意図している使用法と合致している使用法か(この検証のため取扱説明書が必要)
    4. 災害時(地震、火災等)の対策はできているか
    5. 作業環境(換気・照明・安全通路等)は整っているか
    6. 誤操作、又は不意に作動するような機械・設備はないか

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