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建設業におけるリスクアセスメントのすすめ方

(3)リスク低減措置の検討及び実施

リスクの見積り方法(マトリクス法の例)
1.負傷又は疾病の重篤度の区分
重篤度(災害の程度) 災害の程度・内容の目安
致命的・重大
×
死亡災害や身体の一部が永久的損失を伴うもの
休業災害で1ヵ月以上におよびもの
1度の災害で3人以上の被災者を伴うもの
中程度
休業災害で1ヶ月未満のもの
一度の災害で2人の被災者を伴うもの
軽度
作業の配置換え等により就業が可能なもの
2.負傷又は疾病の発生の可能性の区分

危険性又は有害性への接近の頻度や時間、回避の可能性等を考慮して区分します。

発生の可能性の度合い 内容の目安
高いか比較的高い
×
作業をすれば日常的に危険性・有害性に接する
年に数回は発生する恐れがある
意識してかなり高い注意力を働かせないと回避できない
可能性がある
作業をすれば時々危険性・有害性に接する
10年に数回は発生する恐れがある
意識して時々注意力を働かせないと回避できない
ほとんどない
作業をすればたまに危険性・有害性に接することがある
10年に1度位は発生する恐れがある
通常の作業状態の注意力で回避できる
3.リスクの見積り

重篤度と可能性の組合せからリスクを見積もる。(マトリクス法)

リスクの見積表
  負傷又は疾病の重篤度
致命的・重大
×
中程度
軽度
負傷又は疾病の発生の可能性 高いか比較的高い
×
L L K
可能性がある
L K J
ほとんどない
K J J
4.優先度の決定
リスクの程度 優先度
L 直ちに改善すべき、又は重大なリスクがある。 措置を講ずるまで作業を停止する必要がある。
直に又は根本的な対策が必要である。
十分な経営資源(費用と労力)を投入する必要がある。
K かなり改善すべきであり、又はリスクの低減措置を速やかに講ずる必要がある。 措置を講ずるまで作業を中止すること。
速やかな改善が必要である。
優先的に経営資源(金と労力)を投入する必要がある。
J リスクの低減措置を必要に応じて講ずる必要がある。 現時点では作業を継続させる。
将来的には改善が必要である。
経営資源(金と労力)を計画的に投入していく。

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