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ビルメンテナンス業におけるリスクアセスメントのすすめ方

参考3

6 リスクアセスメントの実施手順

リスクアセスメントを実施する場合、企業全体が一斉に展開することが望ましいが、特定の現場、特定の作業グループ等から実施し、その結果に基づいて順次他の現場、事業場全体に広げていくことも有効な方法です。ともかく、リスクアセスメントを「まずはやってみる」という姿勢で取り組むことが大切です。

(1)危険性又は有害性の特定

リスクアセスメントは、危険性又は有害性の特定からスタートします。職場に存在する危険性又は有害性をいかに特定するかが、リスクアセスメントを効果的なものにするためのカギとなります。危険性又は有害性の特定を行う場合は、以下のことに留意する必要があります。

  1. [1] 対象作業の作業計画や作業手順書を用意すること。
  2. [2] 対象作業を、作業が区切れる単位で区分(作業区分)すること。
  3. [3] 作業区分をさらにわかりやすい作業単位に細分して、それぞれの作業単位について適当な作業名を決定すること。
  4. [4] 危険性又は有害性の特定はリスクアセスメントマニュアル(進め方手引書)等を活用して作業単位ごとに 「〜のとき、〜なので、〜して、〜になる」という形で危険性又は有害性を書き出すこと。
  5. [5] 日常の作業とは異なる視点で、すなわち危険がないかという視点で、現場を観察すること。その際、実際に起こった災害は、そんなことが起きるわけがないと思われるような災害が多いことに配意すること。
  6. [6] 機械や設備は故障し、人はミスを犯すということを前提に作業現場を観察すること。
作業の手引きイラスト

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