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労働災害事例

駐車して車から降りたとき、車が後方に動いたため車両を止めようとして自車と駐車していた車両との間に入り、頭部を挟まれ死亡。

駐車して車から降りたとき、車が後方に動いたため車両を止めようとして自車と駐車していた車両との間に入り、頭部を挟まれ死亡。
業種 その他の小売業
事業場規模 5〜15人
機械設備・有害物質の種類(起因物) 乗用車、バス、バイク
災害の種類(事故の型) 交通事故(その他)
被害者数
死亡者数:1人 休業者数:0人
不休者数:0人 行方不明者数:0人
発生要因(物) 作業方法の欠陥
発生要因(人) 職場的原因
発生要因(管理) 不安全な放置

No.101529

発生状況

 被災者は、年始挨拶のため得意先事業場に到着し、車両を県道路肩に駐車した。被災者が運転席から降りた際に、車両が後方に逸走したため、被災者が車両を止めようとして自車と後方に駐車してあった車両との間に入り、頭部を挟まれて死亡した。被災者が駐車した場所は後方へ下り勾配となっており、エンジンは切っていたが、シフトレバーはニュートラルでサイドブレーキはかけていなかった。

原因

 この災害の原因としては、次のようなことが考えられる。
 この被災者は、8か月前にも逸走事故を起こしているが、店長から厳重注意を受けたものの、被災者への特別な安全教育は行われなかった。車両管理者による事故後の各店舗への再発防止対策指示等もなされておらず、そのため、車両の逸走防止措置の実施について、十分に徹底されることがなかった。車両停止時の基本的動作が身についていなかったことが主な原因である。

対策

 類似災害の防止のためには、次のような対策の徹底が必要である。
 従業員に対し、車両を駐停車させる際にはエンジンを停止し、サイドブレーキを確実に掛け、シフトレバーをパーキングに入れるよう習慣化させること。また、警察の交通事故情報や営業担当者等運転手から収集したヒヤリハット事例などを元にして、運転業務を行う作業員等に対して交通安全教育を実施すること。