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労働災害事例

車椅子の利用者を送迎車に乗せる際車椅子が動いたため慌てて介助ブレーキを掛けた時、手を送迎車のガラス窓に強くぶつけて負傷。

車椅子の利用者を送迎車に乗せる際車椅子が動いたため慌てて介助ブレーキを掛けた時、手を送迎車のガラス窓に強くぶつけて負傷。
業種 社会福祉施設
事業場規模 16〜29人
機械設備・有害物質の種類(起因物) 乗用車、バス、バイク
災害の種類(事故の型) 激突
被害者数
死亡者数:0人 休業者数:1人
不休者数:0人 行方不明者数:0人
発生要因(物) 作業方法の欠陥
発生要因(人) 職場的原因
発生要因(管理) その他の不安全な行為

No.101514

発生状況

 グループホームの利用者を病院から送迎車で連れ帰る時、送迎車の後部から車椅子に乗った利用者を後ろから押して送迎車に乗せた。その時、力を入れ過ぎて前に押したので車椅子が走りだし、慌てて車椅子の介助ブレーキを急に掛けた際、利用者が驚き被災者の左手を強く握り捻ったので、思わず手を離そうとした時、車の窓ガラスに左手を強くぶつけた。その結果、左手打撲、左肘挫創、左尺骨神経損傷、左中指脱臼等の負傷をした。

原因

 この災害の原因としては、次のようなことが考えられる。
1 送迎車内に車椅子を乗せる時、力を入れ過ぎて押したので車椅子が動いたこと。
2 車椅子の介助ブレーキを急に掛けて利用者を驚かせたこと。
3 車椅子のシートベルトの掛け方が不十分で緩んでいたこと。

対策

 類似災害の防止のためには、次のような対策の徹底が必要である。
1 送迎車に車椅子を乗せる時は慎重に行い、過度な力は入れないこと。
2 車椅子の利用者に対して作業毎に声掛けし、作業内容を理解してもらうこと。
3 車椅子のシートベルトを確実に装着させること。