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労働災害事例

駅で除雪作業中に一酸化炭素中毒

駅で除雪作業中に一酸化炭素中毒
業種 鉄道・軌道業
事業場規模 30〜99人
機械設備・有害物質の種類(起因物) 有害物
災害の種類(事故の型) 有害物等との接触
被害者数
死亡者数:1人 休業者数:0人
不休者数:0人 行方不明者数:0人
発生要因(物) 作業環境の欠陥
発生要因(人) 職場的原因
発生要因(管理) その他の不安全な行為

No.101480

発生状況

 本災害は、無人駅のプラットホームの除雪作業中に発生した。
 被災者は、午前5時頃より単独で除雪作業に従事していた。ホームの駅舎側に手作業で堆積した雪を、除雪機でホーム外に吹き飛ばす作業を行う予定であったと思われる。午前7時ごろ、プラットホームに隣接する小屋内(間口2.3m×奥行2.8m×天井高2.2m、気積約14.2m3)において、出入口のシャッターを閉めたまま、除雪機(排気量337cm3)のエンジンをかけて暖機運転し、電気ストーブで暖を取っていたところ、排気が小屋内に充満し、一酸化炭素中毒となり、その後死亡した。

原因

1 自然換気が不十分な小屋内で、出入口のシャッターを締め切ったまま除雪機のエンジンを運転したため、排気ガスに含まれる一酸化炭素が小屋内に充満したこと。
2 内燃機関を有する除雪機の使用について、一酸化炭素中毒防止のためのリスクアセスメントが実施されておらず、安全作業手順書の作成及び教育が行われていなかったこと。

対策

1 自然換気が不十分な場所で除雪機のエンジンを掛けて暖機運転や調整作業を行わないこと。
2 除雪機等内燃機関を有する機械類を使用する業務について、排気ガスによる一酸化炭素中毒防止に関するリスクアセスメントを実施するとともに、安全作業手順書を作成のうえ教育を実施すること。