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労働災害事例

治具を製作しようとした際、H鋼を挟み操作したところ、手がバイスとH鋼フランジ部に挟まれた

治具を製作しようとした際、H鋼を挟み操作したところ、手がバイスとH鋼フランジ部に挟まれた
業種 金属製品製造業又は金属加工業
事業場規模 16〜29人
機械設備・有害物質の種類(起因物) 帯のこ盤
災害の種類(事故の型) はさまれ、巻き込まれ
被害者数
死亡者数:0人 休業者数:1人
不休者数:0人 行方不明者数:0人
発生要因(物) 作業方法の欠陥
発生要因(人) 職場的原因
発生要因(管理) 機械、装置等の指定外の使用

No.101462

発生状況

 被災者は、鉄骨加工作業中、治具(けがき用)を製作する際、平鋼(フラットバー)を長さ100o程度に切断・加工するため大型帯のこ盤を使用した。当該帯のこ盤のバイスは300oまでしか寄り付かないため、バイスを固定しようとH鋼を挟み、バイスのスイッチを操作したところ、バイスの力によりH鋼ウェブが曲がり、添えていた手がバイスとH鋼フランジ部に挟まれた。

原因

 この災害の原因としては、次のようなことが考えられる。
1 治具製作にあたり、大型帯のこ盤を使用したこと。平鋼(フラットバー)は65o幅であるが、当該帯のこ盤のバイスは、最少300oまでしか寄り付かないものであった。
2 H鋼ウェブがバイスに押され、曲がったこと。

対策

 類似災害の防止のためには、次のような対策の徹底が必要である。
1 治具等小物の切断は、作業目的に合った大きさの切断機、若しくはガス溶断にて行うよう徹底すること。
2 大型帯のこ盤の使用に関するリスクアセスメントを実施すること。
3 再発防止にかかる安全教育を実施すること。
4 切断による粉じんが発生するため、ショットブラスト(粉じん作業)に関する作業環境測定、及び定期自主検査を実施すること。