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労働災害事例

配膳車を引っ張り、移動していたところ、足首が配膳車の車輪にはさまれた

配膳車を引っ張り、移動していたところ、足首が配膳車の車輪にはさまれた
業種 社会福祉施設
事業場規模 30〜99人
機械設備・有害物質の種類(起因物) 人力運搬機
災害の種類(事故の型) はさまれ、巻き込まれ
被害者数
死亡者数:0人 休業者数:1人
不休者数:0人 行方不明者数:0人
発生要因(物) その他及び不安全な状態がないもの
発生要因(人) 職場的原因
発生要因(管理) その他の不安全な行為

No.101458

発生状況

 介護事業所の施設内にて、入居者への食事を乗せた配膳車を引っ張り、移動していた際、配膳車を止めようとしたところ、すぐには止まらずに前進を続け、配膳車の車輪に足首をはさんだ。

原因

 この災害の原因としては、次のようなことが考えられる。
1 一人で配膳車を移動させていた際、配膳車を引っ張っていたこと。
2 配膳車が、大型かつ重量があったため、力を込めて配膳車を引っ張ったこと。
3 力を込めたため、配膳車を引く足元への注意が疎かになっていたこと。

対策

 類似災害の防止のためには、次のような対策の徹底が必要である。
1 一人で配膳車を移動させる際は、配膳車を引っ張らず、配膳車の持ち手若しくは支柱を握り、配膳車を前方に押して移動させること。
2 高さも重量もある配膳車の場合は、一人で移動させることなく、一方の労働者が配膳車を引き、もう一方の労働者が配膳車を押し、二人一組にて、互いに声を掛け合いながら移動させること。
3 配膳車を運ぶ際、進行方向前方だけでなく周囲全体、特に足元にも注意すること。
4 厨房における業務(配膳を含む)の作業手順書を作成し、労働者に対する安全教育を十分に行うこと。