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労働災害事例

浴室内装工事中に一酸化炭素中毒

浴室内装工事中に一酸化炭素中毒
業種 既設建築物における建具の取り付け、床張りその他の内装工事業
事業場規模 5〜15人
機械設備・有害物質の種類(起因物) 有害物
災害の種類(事故の型) 有害物等との接触
建設業のみ 工事の種類
災害の種類
被害者数
死亡者数:0人 休業者数:1人
不休者数:0人 行方不明者数:0人
発生要因(物) 作業環境の欠陥
発生要因(人)
発生要因(管理) 安全措置の不履行

No.101434

発生状況

 老人介護施設の浴室改修工事において、浴室内に発電機を持ち込み下請の労働者が手持ちサンダーで床を研削していたところ、発電機から排出されたガス(一酸化炭素を含む)により、現場監督及び作業者ら3名、計4名が一酸化炭素中毒になった。排風機を設置し発電機の排出ガスを室外に出していたが、換気が十分ではなかった。これにより、被災者らは2日間の休業となった。

原因

1 換気が不十分な室内に発電機を持込み使用したこと。
2 排風機の使用にあたり、空気の取入口、排気ガスの排出先を確保しなかったため、発電機の排気ガスの換気が十分でなかったこと。
3 発電機を屋外に設置し電気コードを窓から引き込むことが可能だったにも関わらず、窓が開かない構造だと思い込んでしまったこと。
4 一酸化炭素中毒の危険性の認識が低かったこと。

対策

1 換気が不十分な室内において、発電機を使用しないこと。
2 やむをえず発電機を室内で使用する場合には、有効な換気設備により十分な換気を行うとともに、警報器を設置して一酸化炭素の濃度を常時監視すること。
3 関係労働者に対し、一酸化炭素の有害性、換気設備、呼吸用保護具の使用等について安全衛生教育実施すること。
4 発電機の点検、清掃を定期的に実施すること。