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爆薬の精製工程において異常反応で爆発

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発生状況  この災害は、火薬工場において爆薬の精製作業中にプラントが爆発し、多数の者が被害を受けたものである。
 爆薬(TNT)の製造ラインは、硝化反応を行う硝化工程、TNTを結晶化し精製する精製工程に大別されるが、災害は精製工程のうち結晶工程で発生した。
 災害発生当日の朝、製造作業を開始してまもなく、結晶工程における炭酸ソーダ槽の配管が詰まりバルブが開かなくなったため、配管を蒸気で過熱後、バルブを開いたところ炭酸ソーダが1リットル程度結晶槽内に溜まった。
 この後、硝化機のオイルを結晶槽に取り出し、酸を分離後、昇温してTNTオイルの受け入れを始めたが、TNTオイルの出方が通常より悪かったため、結晶槽のドレンを抜いたところ、小爆発とともに茶褐色の煙が噴き出し、そのうち煙は炎を伴った黒煙に変わり、まもなくプラント全体の爆発が起こった。
原因  この災害の原因としては、次のことが考えられる。
1 結晶槽内で急激な分解が行われたこと
2 配管の詰まり解消を蒸気加熱で行ったこと
3 異常事態への対応マニュアルが定められていなかったこと
4 安全管理体制が不十分であったこと
対策  この災害は、火薬工場において爆薬の精製作業中にプラントが爆発し、多数の者が被害を受けたものであるが、同種災害の防止のためには次のような対策の徹底が必要である。1 安全衛生活動の活性化を図ること
2 異常反応についての事前調査を十分に行うこと
3 異常事態発生時の対応マニュアルを整備すること
4 作業マニュアルの見直しを行うこと
5 定期自主検査を的確に実施すること
6 関係作業者に対する安全教育を十分に行うこと
業種 無機・有機化学工業製品製造業
事業場規模 100〜299人
機械設備・有害物質の種類(起因物) 爆発性の物等
災害の種類(事故の型) 爆発
被害者数
死亡者数:0人 休業者数:2人
不休者数:8人 行方不明者数:0人
発生要因(物) 整備不良
発生要因(人) 無意識行動
発生要因(管理) 組合せては危険なものを混ぜる
NO.100131
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