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労働災害事例

精油所定期修理工事で配管を切断中、火花が落下し、残留物に着火して火災

精油所定期修理工事で配管を切断中、火花が落下し、残留物に着火して火災
業種 その他の建設業
事業場規模 5〜15人
機械設備・有害物質の種類(起因物) 研削盤、バフ盤
災害の種類(事故の型) 火災
建設業のみ 工事の種類 建築設備工事
災害の種類 その他の爆発・火災等
被害者数
死亡者数:0人 休業者数:2人
不休者数:0人 行方不明者数:0人
発生要因(物) 防護・安全装置がない
発生要因(人) 危険感覚
発生要因(管理) 機械装置を不安定な状態にして放置する

No.100090

発生状況

 この災害は、精油所の定期修理工事において、取り替える配管を切断中に落下した火花が下に溜まっていたロウ成分の残留物に着火し火災となったものである。
この精油所では、高級潤滑油を生産する潤滑油製造装置を2年毎に全停止し、各機器を開放しての清掃、検査等を行なっており、災害はこの潤滑油製造装置のうち脱ロウ装置のところで発生した。
 この装置の二階には、ろ過機が設置されていたが、保冷材を取り除き、カバーを外して検査したところ配管の肉厚の減少が認められたので配管の一部を取り替えることになり、当日の午後4時頃から、作業員がグラインダーを使用してろ過室二階フロアーの上方約2.5メートルの位置にある配管の切断作業を脚立上で行なった。
 その際、グラインダーからの火の粉が、二階フロアー上にあるろ過機のドレン弁からのロウ成分の受皿に落下してロウに着火したが、切断していた作業者も付近で他の作業を行なっていた者も気がつかなかった。
 切断作業も終わったので、この作業者は3階に上り、午後4時10分頃から配管の切断部の開先加工をしていたときに、二階のろ過機のところから多量の煙と赤い火が上がり、火はたちまちろ過機を包み込むように燃え広がった。そのため付近にいた2名の作業員が熱傷を負った。

原因

 この災害は、精油所の定期修理工事において、取り替える配管を切断中に落下した火花が下に溜まっていたロウ成分の残留物に着火し火災となったものであるが、その原因としては、次のようなことが考えられる。
1 着火危険のある場所の上方でグラインダーを使用したこと
2 先行する作業の遅れがあり、作業の中止を決定したのに、その指示が末端に徹底していなかったこと
3 発注者の作業基準に従って立会人を配置していなかったこと
4 火気使用許可の標示がなされていたため、作業が可能と錯覚したこと

対策

 この災害は、精油所の定期修理工事において、取り替える配管を切断中に落下した火花が下に溜まっていたロウ成分の残留物に着火し火災となったものであるが、同種災害の防止のためには次のような対策が必要である。
1 協議組織の機能を充実させること
2 有機溶剤等に関する情報提供を行うこと
3 火気等の管理を徹底すること
4 作業指揮者を定めること
5 可燃性物質の除去等を行うこと
6 安全衛生教育を実施すること