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安全データシート
フルオロスルホン酸
作成日 2008年10月23日
改訂日
1.化学物質等及び会社情報
化学物質等の名称フルオロスルホン酸 (Fluorosulufonic acid)
製品コード20B1097
会社名○○○○株式会社
住所東京都△△区△△町△丁目△△番地
電話番号03-1234-5678
緊急時の電話番号03-1234-5678
FAX番号03-1234-5678
メールアドレス    
推奨用途及び使用上の制限
 

2.危険有害性の要約
GHS分類
分類実施日H18.4.20 (環境に対する有害性についてはH18.3.31)、GHS分類マニュアル(H18.2.10 版)を使用
物理化学的危険性火薬類 分類対象外
 可燃性・引火性ガス 分類対象外
 可燃性・引火性エアゾール 分類対象外
 支燃性・酸化性ガス類 分類対象外
 高圧ガス 分類対象外
 引火性液体 区分外
 可燃性固体 分類対象外
 自己反応性化学品 分類対象外
 自然発火性液体 区分外
 自然発火性固体 分類対象外
 自己発熱性化学品 区分外
 水反応可燃性化学品 区分外
 酸化性液体 分類できない
 酸化性固体 分類対象外
 有機過酸化物 分類対象外
 金属腐食性物質 分類できない
健康に対する有害性急性毒性(経口) 分類できない
 急性毒性(経皮) 分類できない
 急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外
 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
 急性毒性(吸入:粉じん) 分類対象外
 急性毒性(吸入:ミスト) 分類できない
 皮膚腐食性・刺激性 区分1A-1C
 眼に対する重篤な損傷・眼刺激性 区分1
 呼吸器感作性 分類できない
 皮膚感作性 分類できない
 生殖細胞変異原性 分類できない
 発がん性 分類できない
 生殖毒性 分類できない
 特定標的臓器・全身毒性(単回ばく露) 区分2(呼吸器系 )
 特定標的臓器・全身毒性(反復ばく露) 分類できない
 吸引性呼吸器有害性 分類できない
環境に対する有害性水生環境急性有害性 分類できない
 水生環境慢性有害性 分類できない
ラベル要素
絵表示又はシンボル腐食性健康有害性
注意喚起語危険
危険有害性情報重篤な皮膚の薬傷・眼の損傷
 重篤な眼の損傷
 呼吸器系の障害のおそれ
注意書き
 【安全対策】
 この製品を使用する時に、飲食又は喫煙をしないこと。
 取扱い後はよく手を洗うこと。
 保護手袋、保護衣、保護眼鏡、保護面を着用すること。
 ミスト、蒸気、スプレーを吸入しないこと。
 【応急措置】
 皮膚又は毛に付着した場合、直ちに、汚染された衣類をすべて脱ぎ又は取り除くこと。皮膚を流水又はシャワーで洗うこと。
 汚染された衣類を再使用する前に洗濯すること。
 吸入した場合、被災者を新鮮な空気のある場所に移動し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。
 眼に入った場合、水で数分間注意深く洗うこと。次に、コンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。
 飲み込んだ場合、口をすすぐこと。無理に吐かせないこと。
 飲み込んだ場合、皮膚(または髪)に付着した場合、吸入した場合、眼に入った場合は、ただちに医師に連絡すること。
 ばく露した時、又は気分が悪い時は、医師に連絡すること。
 【保管】
 施錠して保管すること。
 【廃棄】
 内容物、容器を都道府県知事の許可を受けた専門の廃棄物処理業者に業務委託すること。
国・地域情報
 

3.組成及び成分情報
化学物質
化学名又は一般名フルオロスルホン酸
別名フルオロ硫酸
分子式(分子量)FHO3S(100.06)
化学特性(示性式又は構造式)示性式又は構造式:20B1097
CAS番号:7789-21-1
官報公示整理番号(化審法・安衛法)(1)-315
分類に寄与する不純物及び安定化添加物データなし
濃度又は濃度範囲100%
 

4.応急措置
吸入した場合被災者を新鮮な空気のある場所に移動し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。
 気分が悪い時は、医師に連絡すること。
皮膚に付着した場合直ちに、汚染された衣類をすべて脱ぐこと、又は取り去ること。皮膚を流水又はシャワーで洗うこと。
 汚染された衣類を再使用する前に洗濯すること。
 気分が悪い時は、医師に連絡すること。
 皮膚刺激が生じた場合、医師の診断、手当てを受けること。
 直ちに医師に連絡すること。
 多量の水と石鹸で洗うこと。
目に入った場合水で数分間注意深く洗うこと。次に、コンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。
 直ちに医師に連絡すること。
 気分が悪い時は、医師に連絡すること。
飲み込んだ場合口をすすぐこと。無理に吐かせないこと。
 気分が悪い時は、医師に連絡すること。
予想される急性症状及び遅発性症状吸入:咽頭痛、咳、灼熱感、息切れ、息苦しさ、のどの重度の腫れ症状が遅れて現れることがある。
 皮膚:発赤、重度の皮膚熱傷、痛み。
 眼:発赤、痛み、重度の熱傷。
 経口摂取:咽頭痛、灼熱感、吐き気、嘔吐、胃痙攣、ショック・虚脱。
最も重要な兆候及び症状データなし
応急措置をする者の保護漏洩物に触れた時は、直ちに流水で皮膚あるいは眼を最低15分間洗浄する。
 被災者が(有害)物質を飲み込んだり、吸入したときは口対口法を用いてはいけない;逆流防止のバルブがついたポケットマスクや他の適当な医療用呼吸器を用いて人工呼吸を行う。
医師に対する特別注意事項肺水腫の症状は2-3時間経過するまで現れない場合が多く、安静を保たないと悪化する。したがって、安静と経過観察が不可欠である。
 

5.火災時の措置
消火剤粉末消火剤、炭酸ガス、乾燥砂類
使ってはならない消火剤棒状放水、水噴霧、泡消火剤
特有の危険有害性火災によって刺激性及び/又は毒性のガスを発生するおそれがある。
 加熱により容器が爆発するおそれがある。
 加熱あるいは水の混入により容器が爆発するおそれがある。
 蒸気が空気と爆発性混合気をつくるおそれがある:屋内、屋外又は下水溝で爆発の危険がある。
 不燃性であり、それ自身は燃えないが、加熱されると分解して、腐食性及び/又は毒性の煙霧を発生するおそれがある。
特有の消火方法危険でなければ火災区域から容器を移動する。
 消火活動は、有効に行える最も遠い距離から、無人ホース保持具やモニター付きノズルを用いて消火する。
 容器内に水を入れてはいけない。
 周辺火災の場合、移動可能な容器は速やかに安全な場所に移す。
 物質が燃えていないとき、物質に水をかけてはいけない。
消火を行う者の保護消火作業の際は、適切な空気呼吸器、化学用保護衣を着用する。
 

6.漏出時の措置
人体に対する注意事項、保護具および緊急措置直ちに、全ての方向に適切な距離を漏洩区域として隔離する。
 関係者以外の立入りを禁止する。
 風上に留まる。
 作業者は適切な保護具(『8.ばく露防止措置及び保護措置』の項を参照)を着用し、眼、皮膚への接触や吸入を避ける。
 漏洩しても火災が発生していない場合、密閉性の高い、不浸透性の保護衣を着用する。
 低地から離れる。
 適切な防護衣を着けていないときは破損した容器あるいは漏洩物に触れてはいけない。
 密閉された場所は換気する。
環境に対する注意事項河川等に排出され、環境へ影響を起こさないように注意する。
回収・中和少量の場合、乾燥土、砂や不燃材料で吸収し、あるいは覆って密閉できる空容器に回収する。後で廃棄処理する。
 大量の漏れの場合、専門家の指示がないときは漏洩物を取り除いたり廃棄してはいけない。
 不活性材料(例えば、乾燥砂又は土等)で流出物を吸収して、化学品廃棄容器に入れる。
 掬い取るか、適切な吸収材によって水表面から除去する。分散剤を使用してはならない。
封じ込め及び浄化方法・機材漏出物を取扱うとき用いる全ての設備は接地する。
 少量の場合、乾燥土、砂や不燃材料で覆い更にプラスチックシートで飛散を防止し、雨に濡らさない。
二次災害の防止策すべての発火源を速やかに取除く(近傍での喫煙、火花や火炎の禁止)。
 容器内に水を入れてはいけない。
 漏洩物と水とを接触させてはいけない。また容器内に水を入れてはいけない。
 

7.取扱い及び保管上の注意
取扱い
技術的対策『8.ばく露防止及び保護措置』に記載の設備対策を行い、保護具を着用する。
局所排気・全体換気『8.ばく露防止及び保護措置』に記載の局所排気、全体換気を行う。
安全取扱い注意事項この製品を使用するときに、飲食または喫煙をしないこと。
 取扱い後はよく手を洗うこと。
 皮膚と接触しないこと。
 ミスト、蒸気、スプレーを吸入しないこと。
 粉じんまたはミストを吸入しないこと。
 眼に入れないこと。
接触回避『10.安定性及び反応性』を参照。
保管
技術的対策特別に技術的対策は必要としない。
混触危険物質『10.安定性及び反応性』を参照。
保管条件施錠して保管すること。
 容器を密閉して冷乾所にて保存すること。
 乾燥。
容器包装材料データなし
 

8.ばく露防止及び保護措置
管理濃度未設定
許容濃度(ばく露限界値、生物学的ばく露指標)
日本産衛学会(2007年版)未設定
ACGIH(2007年版)未設定
設備対策この物質を貯蔵ないし取扱う作業場には洗眼器と安全シャワーを設置すること。
 特別な換気要求事項はない。
保護具
呼吸器の保護具適切な呼吸器保護具を着用すること。
手の保護具適切な保護手袋を着用すること。
眼の保護具適切な眼の保護具を着用すること。
皮膚及び身体の保護具適切な保護衣を着用すること。
衛生対策取扱い後はよく手を洗うこと。
 

9.物理的及び化学的性質
物理的状態
形状液体
無色透明
臭い特異臭
pHデータなし
融点・凝固点-89℃ : NITE総合検索 (Access on Sep. 2008)
沸点、初留点及び沸騰範囲163℃ (760mmHg) : NITE総合検索 (Access on Sep. 2008)
引火点データなし
自然発火温度データなし
燃焼性(固体、ガス)データなし
爆発範囲データなし
蒸気圧0.33kPa (25℃) : ICSC (J) (2005)
蒸気密度3.4 (air=1) : ICSC (J) (2005)
蒸発速度(酢酸ブチル=1)データなし
比重(密度)1.7g/cm3 : ICSC (J) (2005)
溶解度データなし
オクタノール・水分配係数データなし
分解温度データなし
粘度データなし
粉じん爆発下限濃度データなし
最小発火エネルギーデータなし
体積抵抗率(導電率)データなし
 

10.安定性及び反応性
安定性法規制に従った保管及び取扱においては安定と考えられる
危険有害反応可能性多くの金属を侵して引火性,爆発性気体を生じる。
 塩基と激しく反応し、腐食性を示す。
 水と激しく反応し、硫酸、フッ化水素を生じる。
 水分が存在すると、ガラスを侵す。
避けるべき条件データなし
混触危険物質金属。
 塩基。
 水。
危険有害な分解生成物引火性、爆発性気体。
 硫酸、フッ化水素。
 

11.有害性情報
急性毒性 
経口データなし
経皮データなし
吸入吸入(ガス):GHSの定義における液体である。
 吸入(蒸気):データなし
 吸入(粉じん):データなし
 吸入(ミスト):データなし
皮膚腐食性・刺激性Priority 2において、人の皮膚に対して腐食性があるとの記述がある(ICSC(2005))ことに加え、本物質のEUリスク警句が”C; R35”であることから区分1A−1Cとした。 【表示】細区分を行う必要がある場合は、安全性の観点から1Aとした方が望ましい。
眼に対する重篤な損傷・刺激性Priority 2において、ヒトの眼に対して腐食性を示すとの記述がある(ICSC(2005))ことから区分1とした。
呼吸器感作性又は皮膚感作性呼吸器感作性:データなし 
皮膚感作性:データなし
生殖細胞変異原性データなし
発がん性データなし
生殖毒性データなし
特定標的臓器・全身毒性(単回ばく露)Priority 2において、ヒトに対して喉の痛み、息切れ、喉のひどい腫れ、気道腐食性、肺水腫等を引き起こすとの記述がある(ICSC(2005))ことから区分2(呼吸器系)とした。
特定標的臓器・全身毒性(反復ばく露)データなし
吸引性呼吸器有害性データなし
 

12.環境影響情報
水生環境急性有害性データ不足のため分類できない。
水生環境慢性有害性データ不足のため分類できない。
 

13.廃棄上の注意
残余廃棄物廃棄の前に、可能な限り無害化、安定化及び中和等の処理を行って危険有害性のレベルを低い状態にする。
 廃棄においては、関連法規並びに地方自治体の基準に従うこと。
汚染容器及び包装容器は清浄にしてリサイクルするか、関連法規並びに地方自治体の基準に従って適切な処分を行う。
 空容器を廃棄する場合は、内容物を完全に除去すること。
 

14.輸送上の注意
国際規制
海上規制情報IMOの規定に従う。
航空規制情報ICAO/IATAの規定に従う。
UNNo.1777
ProperShippingName.Fluorosulphonic acid
Class8
国内規制
陸上規制情報毒劇法の規制に従う。
海上規制情報船舶安全法の規定に従う。
航空規制情報航空法の規定に従う。
 
特別安全対策移送時にイエローカードの保持が必要。
 食品や飼料と一緒に輸送してはならない。
 輸送に際しては、直射日光を避け、容器の破損、腐食、漏れのないように積み込み、荷崩れの防止を確実に行う。
 重量物を上積みしない。
緊急時応急措置指針番号137
 

15.適用法令
毒物及び劇物取締法毒物(指定令第1条)(政令番号24-3)
水質汚濁防止法有害物質(法第2条、令第2条、排水基準を定める省令第1条)
船舶安全法腐食性物質(危規則第3条危険物告示別表第1)
航空法腐食性物質(施行規則第194条危険物告示別表第1)
港則法危険物・腐食性物質(法第21条2、則第12条、昭和54告示547別表二ロ)
 

16.その他の情報
参考文献各データ毎に記載した。