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安全データシート
ナトリウム=アルキル(C=16〜18)=スルファート
作成日 2010年2月1日
改訂日
1.化学物質等及び会社情報
化学物質等の名称アルキル硫酸エステルナトリウム(アルキル基の炭素数が16から18までのもの及びその混合物に限る。)、(Sodium alkyl(C16-18) sulfate)
製品コード21K2-007
会社名○○○○株式会社
住所東京都△△区△△町△丁目△△番地
電話番号03-1234-5678
緊急時の電話番号03-1234-5678
FAX番号03-1234-5678
メールアドレス    
推奨用途及び使用上の制限洗剤原料、界面活性剤
 

2.危険有害性の要約
GHS分類
分類実施日H21.3.31、政府向けGHS分類ガイダンス(H20.9.5版)を使用
物理化学的危険性火薬類分類対象外
 可燃性・引火性ガス分類対象外
 可燃性・引火性エアゾール分類対象外
 支燃性・酸化性ガス類分類対象外
 高圧ガス分類対象外
 引火性液体分類対象外
 可燃性固体分類できない
 自己反応性化学品分類対象外
 自然発火性液体分類対象外
 自然発火性固体区分外
 自己発熱性化学品分類できない
 水反応可燃性化学品分類対象外
 酸化性液体分類対象外
 酸化性固体分類できない
 有機過酸化物分類対象外
 金属腐食性物質分類できない
健康に対する有害性急性毒性(経口)区分外
 急性毒性(経皮)分類できない
 急性毒性(吸入:ガス)分類対象外
 急性毒性(吸入:蒸気)分類できない
 急性毒性(吸入:粉じん)分類できない
 急性毒性(吸入:ミスト)分類対象外
 皮膚腐食性・刺激性区分外
 眼に対する重篤な損傷・眼刺激性区分2B
 呼吸器感作性分類できない
 皮膚感作性区分外
 生殖細胞変異原性分類できない
 発がん性分類できない
 生殖毒性分類できない
 特定標的臓器・全身毒性(単回ばく露)分類できない
 特定標的臓器・全身毒性(反復ばく露)区分外
 吸引性呼吸器有害性分類できない
環境に対する有害性水生環境急性有害性区分2
 水生環境慢性有害性区分2
ラベル要素
絵表示又はシンボル環境
注意喚起語警告
危険有害性情報眼刺激
 水生生物に毒性
 長期的影響により水生生物に毒性
注意書き
 【安全対策】
 取扱い後はよく手を洗うこと。
 環境への放出を避けること。
 【応急措置】
 眼に入った場合、水で数分間注意深く洗うこと。次に、コンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。
 眼に入った場合、眼の刺激が続く場合は、医師の診断、手当てを受けること。
 漏出物を回収すること。
 【保管】
 データなし
 【廃棄】
 内容物、容器を都道府県知事の許可を受けた専門の廃棄物処理業者に業務委託すること。
国・地域情報
 

3.組成及び成分情報
化学物質
化学名又は一般名ナトリウム=アルキル(C=16〜18)=スルファート
別名(Sulfuric acid, mono-C16-18-alkyl esters, sodium salts)、ナトリウム=アルキル(C=16〜18)=スルファート、(Sodium alkyl(C16-18) sulfate)
分子式 (分子量)特定できず
化学特性 (示性式又は構造式)
CAS番号68955-20-4
官報公示整理番号(化審法・安衛法)化審法:
安衛法:
分類に寄与する不純物及び安定化添加物データなし
濃度又は濃度範囲100%
 

4.応急措置
吸入した場合気分が悪い時は、医師の診断、手当てを受けること。
皮膚に付着した場合水と石鹸で洗うこと。
 皮膚刺激が生じた場合、医師の診断、手当てを受けること。
目に入った場合水で数分間注意深く洗うこと。次に、コンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。
 眼の刺激が続く場合は、医師の診断、手当てを受けること。
飲み込んだ場合口をすすぐこと。
 気分が悪い時は、医師の診断、手当てを受けること。
予想される急性症状及び遅発性症状データなし
最も重要な兆候及び症状データなし
応急措置をする者の保護データなし
医師に対する特別注意事項データなし
 

5.火災時の措置
消火剤水噴霧、泡消火剤、粉末消火剤、炭酸ガス、乾燥砂類
使ってはならない消火剤棒状放水
特有の危険有害性熱、火花及び火炎で発火するおそれがある。
 激しく加熱すると燃焼する。
 火災時に刺激性、腐食性及び毒性のガスを発生するおそれがある。
特有の消火方法危険でなければ火災区域から容器を移動する。
 安全に対処できるならば着火源を除去すること。
消火を行う者の保護適切な空気呼吸器、防護服(耐熱性)を着用する。
 

6.漏出時の措置
人体に対する注意事項、保護具および緊急措置全ての着火源を取り除く。
 直ちに、全ての方向に適切な距離を漏洩区域として隔離する。
 関係者以外の立入りを禁止する。
 密閉された場所に立入る前に換気する。
環境に対する注意事項環境中に放出してはならない。
回収・中和漏洩物を掃き集めて空容器に回収し、後で廃棄処理する。
封じ込め及び浄化方法・機材水で湿らせ、空気中のダストを減らし分散を防ぐ。
二次災害の防止策すべての発火源を速やかに取除く(近傍での喫煙、火花や火炎の禁止)。
 プラスチックシートで覆いをし、散乱を防ぐ。
 

7.取扱い及び保管上の注意
取扱い
技術的対策『8.ばく露防止及び保護措置』に記載の設備対策を行い、保護具を着用する。
局所排気・全体換気『8.ばく露防止及び保護措置』に記載の局所排気、全体換気を行う。
安全取扱い注意事項取扱い後はよく手を洗うこと。
 眼に入れないこと。
接触回避データなし
保管
技術的対策特別に技術的対策は必要としない。
混触危険物質データなし
保管条件容器を密閉して冷乾所にて保存すること。
容器包装材料データなし
 

8.ばく露防止及び保護措置
管理濃度未設定
許容濃度 (ばく露限界値、生物学的ばく露指標)
日本産衛学会未設定(2008年度版)
ACGIH未設定(2008年度版)
設備対策この物質を貯蔵ないし取扱う作業場には洗眼器と安全シャワーを設置すること。
 作業場には全体換気装置、局所排気装置を設置すること。
保護具
呼吸器の保護具適切な呼吸器保護具を着用すること。
手の保護具適切な保護手袋を着用すること。
眼の保護具適切な眼の保護具を着用すること。
皮膚及び身体の保護具適切な保護衣を着用すること。
衛生対策取扱い後はよく手を洗うこと。
 

9.物理的及び化学的性質
物理的状態
形状固体
データなし
臭いデータなし
pHデータなし
融点・凝固点約 55℃ (IUCLID data sheet、2000)
沸点、初留点及び沸騰範囲データなし
引火点データなし
自然発火温度>400℃ at 1013 hPa (IUCLID data sheet、2000)
燃焼性(固体、ガス)データなし
爆発範囲データなし
蒸気圧データなし
蒸気密度データなし
蒸発速度(酢酸ブチル=1)データなし
比重(密度)ca. 1g/cm3 at 20 ℃ (IUCLID data sheet、2000)
溶解度データなし
オクタノール・水分配係数データなし
分解温度データなし
粘度データなし
粉じん爆発下限濃度データなし
最小発火エネルギーデータなし
体積抵抗率(導電率)データなし
 

10.安定性及び反応性
安定性法規制に従った保管及び取扱においては安定と考えられる
危険有害反応可能性データなし
避けるべき条件データなし
混触危険物質データなし
危険有害な分解生成物データなし
 

11.有害性情報
急性毒性
経口ラットを用いた経口投与試験(Directive 84/449/EEC,B.1、GLP)のLD50値>2,000 mg/kg (SIDS(2007)、IUCLID(2000))から区分外とした。
経皮データがないので分類できない。 なお、C12-13- 及び C10-16- アルキルサルフェイトについては、LD50値>500 mg/kg (SIDS(2007))との記述がある。
吸入吸入(ガス):GHS定義上の固体であるため、ガスでの吸入は想定されず、分類対象外とした。
 吸入(蒸気):データがないので分類できない。
 吸入(粉じん):データがないので分類できない。
皮膚腐食性・刺激性ウサギを用いた皮膚刺激性・腐食性試験(OECD TG 404)において、本物質濃度31.5%までは「slight irritation」(SIDS(2007))と記述されている。また本物質単品の4時間投与試験(OECD TG 404、GLP)で「slightly irritating」(IUCLID(2000))と記述されている。以上から区分外とした。
眼に対する重篤な損傷・刺激性ウサギにおいて、本物質濃度25%で「mild irritant」(SIDS(2007))と記述されている。一方、本物質単品の眼刺激性・腐食性試験(OECD TG 405、GLP)で、角膜及び結膜に中程度から強度の障害がみられるが、1週間以内に回復し、刺激性指数は4.2である(IUCLID(2000))と記述されている。以上から区分2Bとした。
呼吸器感作性又は皮膚感作性呼吸器感作性:データがないので分類できない。
 皮膚感作性:モルモットを用いたMaximization試験(OECD TG 406、GLP)で皮膚感作性を示さない(IUCLID(2000))、及びアルキル硫酸塩はOECD TG 406試験で皮膚感作性を示さない(SIDS(2007))との記述から区分外とした。
生殖細胞変異原性in vivoで、アルキル硫酸塩は、マウスを用いた小核試験、染色体異常試験、優性致死試験で遺伝毒性を示さない(SIDS(2007))との記述があるが、本物質についての詳細なデータは記述されていないので分類できない。in vitroでは、細菌を用いたAmes試験(OECD TG 471、GLP)で陰性(IUCLID(2000))、アルキル硫酸塩は細菌及び哺乳類培養細胞を用いた試験で変異原性を示さない(SIDS(2007)と記述されている。
発がん性主要な国際的評価機関による評価がなされておらず、データもないので分類できない。 なお、アルキル硫酸塩(C12-15 ASO4 Na)は、ラットを用いた2年間混餌投与試験で発がん性を示さなかった(SIDS(2007))と記述されている。
生殖毒性ラット、マウス、ウサギを用いた、本物質を含む種々のアルキル硫酸塩の発生毒性試験において、児への影響(胎児死亡、同腹の児死亡指数の増加)は、母動物への影響(食欲不振、体重減少、死亡)が顕著にみられる用量(ラットで300-500 mg/kg)に限定される(SIDS(2007))と記述されている。児への影響は母動物の二次的影響とみなせるが、断定できず分類できない。
特定標的臓器・全身毒性(単回ばく露)アルキル硫酸塩のラット及びマウスを用いた急性経口投与試験において、無気力、運動失調がみられるが特異的ではない(SIDS(2007))との記述があり、また、回復性等の詳細は不明なので分類できない。
特定標的臓器・全身毒性(反復ばく露)ラットを用いた13週間混餌投与試験において、肝毒性(実質性肥大、相対重量増加)がみられた(SIDS(2007))との記述、ラットを用いた90日間経口投与試験(OECD TG 408、GLP)において、影響はみられない(IUCLID(2000))との記述がある。これらは区分2のガイダンス値の範囲外での試験結果である。以上より、区分外とした。
吸引性呼吸器有害性データがないので分類できない。
 

12.環境影響情報
水生環境急性有害性魚類(ゼブラフィッシュ)での96時間LC50=5.2 mg/L(IUCLID, 2000)であることから、区分2とした。
水生環境慢性有害性@急速分解性が無く(BIOWIN)、甲殻類(オオミジンコ)の21日間NOEC = 16.5 mg/L(IUCLID, 2000)から、区分外とした。 A急性毒性区分2であり、急速分解性が無い(BIOWIN)ことから、区分2とした。 以上の結果から、厳しい結果を採用し、区分2とした。
 

13.廃棄上の注意
残余廃棄物廃棄の前に、可能な限り無害化、安定化及び中和等の処理を行って危険有害性のレベルを低い状態にする。
 廃棄においては、関連法規並びに地方自治体の基準に従うこと。
汚染容器及び包装容器は清浄にしてリサイクルするか、関連法規並びに地方自治体の基準に従って適切な処分を行う。
 空容器を廃棄する場合は、内容物を完全に除去すること。
 

14.輸送上の注意
国際規制
海上規制情報該当しない
航空規制情報該当しない
UN No.該当しない
国内規制
陸上規制情報該当しない
海上規制情報該当しない
航空規制情報該当しない
特別安全対策移送時にイエローカードの保持が必要。
 食品や飼料と一緒に輸送してはならない。
 輸送に際しては、直射日光を避け、容器の破損、腐食、漏れのないように積み込み、荷崩れの防止を確実に行う。
 重量物を上積みしない。
緊急時応急措置指針番号
 

15.適用法令
化学物質排出把握管理促進法(PRTR法)新規指定化学物質(第2種)(平成20年11月21日公布、平成21年10月1日施行、PRTR:平成22年4月1日把握開始、平成23年4月1日届出開始) アルキル硫酸エステルナトリウム(アルキル基の炭素数が16から18までのもの及びその混合物に限る。)(政令番号:2-7)
 

16.その他の情報
参考文献各データ毎に記載した。