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安全データシート
(3-アミノプロパン-1-イル)(カルボキシメチル)ジメチルアンモニウムのN-ヤシアシル誘導体内部塩
作成日 2014年3月27日
1.化学品等及び会社情報
化学品等の名称(3-アミノプロパン-1-イル)(カルボキシメチル)ジメチルアンモニウムのN-ヤシアシル誘導体内部塩((3-Aminopropane-1-yl)(carboxymethyl)N-palm acyl derivative inside salt of dimethyl ammonium)
製品コードH25-A-084
会社名○○○○株式会社
住所東京都△△区△△町△丁目△△番地
電話番号03-1234-5678
ファックス番号03-1234-5678
電子メールアドレス連絡先@検セ.or.jp
緊急連絡電話番号03-1234-5678
推奨用途及び使用上の制限界面活性剤、殺菌洗浄剤、医薬部外品添加物(薬用石けん、化粧品等)

2.危険有害性の要約
GHS分類
分類実施日H25.9.19、政府向けGHS分類ガイダンス(H25.7版)を使用
GHS改訂4版を使用
物理化学的危険性
健康に対する有害性急性毒性(経口)区分4
眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性区分1
生殖毒性区分2
特定標的臓器毒性(単回ばく露)区分3 (麻酔作用)
環境に対する有害性水生環境有害性 (急性)分類実施中
水生環境有害性 (長期間)分類実施中
注) 上記のGHS分類で区分の記載がない危険有害性項目については、政府向けガイダンス文書で規定された「分類対象外」、「区分外」または「分類できない」に該当する。なお、健康有害性については後述の11項に、「分類対象外」、「区分外」または「分類できない」の記述がある。
GHSラベル要素
絵表示腐食性感嘆符健康有害性
注意喚起語危険
危険有害性情報重篤な眼の損傷
眠気又はめまいのおそれ
生殖能又は胎児への悪影響のおそれの疑い
注意書き
安全対策使用前に取扱説明書を入手すること。
全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。
粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーの吸入を避けること。
屋外又は換気の良い場所でのみ使用すること。
保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。
応急措置吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。
眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。
ばく露又はばく露の懸念がある場合:医師の診断/手当てを受けること。
直ちに医師に連絡すること。
気分が悪い時は医師に連絡すること。
保管換気の良い場所で保管すること。容器を密閉しておくこと。
施錠して保管すること。
廃棄内容物/容器を都道府県知事の許可を受けた専門の廃棄物処理業者に依頼して廃棄すること。
他の危険有害性情報なし

3.組成及び成分情報
単一製品・混合物の区別単一製品
化学名又は一般名(3-アミノプロパン-1-イル)(カルボキシメチル)ジメチルアンモニウムのN-ヤシアシル誘導体内部塩
別名情報なし
濃度又は濃度範囲情報なし
分子式 (分子量)情報なし
化学特性 (示性式又は構造式)R:ココナツ油脂肪
構造式
CAS番号61789-40-0
官報公示整理番号(化審法)(2)-2707
官報公示整理番号(安衛法)既存
分類に寄与する不純物及び安定化添加物情報なし

4.応急措置
吸入した場合被災者を新鮮な空気のある場所に移動し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。
医師の手当、診断を受けること。
気分が悪い時は、医師の手当て、診断を受けること。
皮膚に付着した場合皮膚を速やかに洗浄すること。
医師の手当、診断を受けること。
気分が悪い時は、医師の手当て、診断を受けること。
眼に入った場合水で数分間注意深く洗うこと。次に、コンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。
眼の刺激が持続する場合は、医師の診断、手当てを受けること。
医師の手当、診断を受けること。
気分が悪い時は、医師の手当て、診断を受けること。
飲み込んだ場合直ちに医師に連絡すること。
口をすすぐこと。
医師の手当、診断を受けること。
気分が悪い時は、医師の手当て、診断を受けること。
急性症状及び遅発性症状の最も重要な徴候症状情報なし
応急措置をする者の保護情報なし
医師に対する特別な注意事項情報なし

5.火災時の措置
消火剤二酸化炭素、粉末消火剤、砂、土、一般の泡消火剤
使ってはならない消火剤情報なし
特有の危険有害性火災によって刺激性、毒性、又は腐食性のガスを発生するおそれがある。
特有の消火方法危険でなければ火災区域から容器を移動する。
移動不可能な場合、容器及び周囲に散水して冷却する。
消火を行う者の保護消火作業の際は、適切な空気呼吸器、防護服(耐熱性)を着用すること。

6.漏出時の措置
人体に対する注意事項、保護具及び緊急措置直ちに、全ての方向に適切な距離を漏洩区域として隔離する。
関係者以外の立入りを禁止する。
作業者は適切な保護具(「8.ばく露防止及び保護措置」の項を参照)を着用し、眼、皮膚への接触やガスの吸入を避ける。
適切な防護衣を着けていないときは破損した容器あるいは漏洩物に触れてはいけない。
風上に留まる。
低地から離れる。
環境に対する注意事項河川等に排出され、環境へ影響を起こさないように注意する。
環境中に放出してはならない。
封じ込め及び浄化の方法及び機材回収、中和: 漏洩物を掃き集めて空容器に回収する。
封じ込め及び浄化の方法・機材: 危険でなければ漏れを止める。
二次災害の防止策: 床面に残るとすべる危険性があるため、こまめに処理する。

7.取扱い及び保管上の注意
取扱い
技術的対策技術的対策: 「8.ばく露防止及び保護措置」に記載の設備対策を行い、保護具を着用する。
局所排気・全体換気: 「8.ばく露防止及び保護措置」に記載の局所排気、全体換気を行う。
安全取扱い注意事項使用前に取扱説明書を入手すること。
すべての安全注意を読み理解するまで取扱わないこと。
火気注意。
接触、吸入又は飲み込まないこと。
眼に入れないこと。
粉じん、ヒュームを吸入しないこと。
この製品を使用する時に、飲食又は喫煙をしないこと。
取扱い後はよく手を洗うこと。
接触回避「10.安定性及び反応性」を参照。
衛生対策この製品を使用する時に、飲食又は喫煙をしないこと。
取扱い後はよく手を洗うこと。
保管
安全な保管条件技術的対策: 保管場所には危険物を貯蔵し、又は取り扱うために必要な採光、照明及び換気の設備を設ける。
保管条件: 酸化剤から離して保管する。
施錠して保管すること。
安全な容器包装材料包装、容器の規制はないが密閉式の破損しないものに入れる。

8.ばく露防止及び保護措置
管理濃度未設定
許容濃度
日本産衛学会(2013年度版)未設定
ACGIH(2013年版)未設定
設備対策この物質を貯蔵ないし取扱う作業場には洗眼器と安全シャワーを設置すること。
空気中の濃度をばく露限度以下に保つために排気用の換気を行なうこと。
保護具
呼吸用保護具適切な呼吸器保護具を着用すること。
手の保護具適切な手袋を着用すること。
眼の保護具適切な眼の保護具を着用すること。
保護眼鏡(普通眼鏡型、側板付き普通眼鏡型、ゴーグル型)
皮膚及び身体の保護具適切な顔面用の保護具を着用すること。

9.物理的及び化学的性質
物理的状態
形状固体
情報なし
臭い情報なし
臭いのしきい(閾)値情報なし
pH5.5-7(50g/l, 20℃):IUCLID(2000)
融点・凝固点208℃:C8-C18-ベタイン:SIDS(2006)
55-60℃ C8/C10-ベタイン:SIDS(2006)
69-187℃:C12/C14-ベタイン:SIDS(2006)
沸点、初留点及び沸騰範囲約600-730℃(C8-, C10-, C12-, C14-, C16-とC18-脂肪酸 (C8:604℃, C10: 627℃, C12: 651℃, C14:674℃, C16:697℃, C18:720℃)):SIDS(2006)
引火点>230℃(約20-30% 水溶液)
蒸発速度(酢酸ブチル=1)情報なし
燃焼性(固体、気体)情報なし
燃焼又は爆発範囲情報なし
蒸気圧約 0〜2E-13hPa(25℃):SIDS (2012)
蒸気密度情報なし
比重(相対密度)1.05:VERSCHUEREN(2009)
溶解度水:混和する:IUCLID(2000)
n-オクタノール/水分配係数LogPow=-1.28〜3.63 at 25℃(C8-, C10-, C12-, C14-, C16-とC18-脂肪酸):SIDS (2012)
自然発火温度引火性ではない(30%溶液)
分解温度情報なし
粘度(粘性率)情報なし

10.安定性及び反応性
反応性法規制に従った保管及び取扱においては安定と考えられる。
化学的安定性法規制に従った保管及び取扱においては安定と考えられる。
危険有害反応可能性情報なし
避けるべき条件情報なし
混触危険物質情報なし
危険有害な分解生成物情報なし

11.有害性情報
急性毒性
経口ラットのLD50値として、約1,530 mg/kg、2,370 mg/kg の2件の報告 (SIDS (2012)) があり、区分4と区分外とに該当するが、LD50値の最小値が該当する区分4とした。
経皮データ不足のため分類できない。なお、31%水溶液のLD50値は> 2,000 mg/kg (有効成分換算値として > 600 mg/kg) の報告がある (SIDS (2012))。
吸入:ガスGHSの定義における固体である。
吸入:蒸気GHSの定義における固体である。
吸入:粉じん及びミストデータ不足のため分類できない。
皮膚腐食性及び皮膚刺激性ウサギのOECD TG 404に準拠した皮膚腐食性試験が多数報告されており、いずれも軽度の刺激性であることから (SIDS (2012)) 区分外とした。
眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性ウサギを用いた眼刺激性/腐食性試験 (OECD TG 405準拠) が多数報告されており、いずれも中程度の刺激性と評価されているが、虹彩と結膜への影響が21日内に回復しなかった (SIDS (2012)) との記載があることから区分1とした。
呼吸器感作性呼吸器感作性:データ不足のため分類できない。
皮膚感作性皮膚感作性:SIDS (2012) には、モルモットを用いた皮膚感作性試験 (マキシマイゼーション試験、ドレイズ法による試験等) の結果が4試験あり 、3試験では陰性の結果が出ている。1試験のみ20匹中4匹に陽性がみられており、SIDS (2012) では不純物に起因することを指摘している。また、ヒトに対する本物質の感作性は低いとの記載がある。以上の結果に基づき、区分外とした。
生殖細胞変異原性データ不足のため分類できない。すなわち、in vivoデータはなく、in vitroでは細菌の復帰突然変異試験で陰性である (IUCLID (2000))。
発がん性データ不足のため分類できない。
生殖毒性ラットを用いた経口経路 (強制) での発生毒性試験 (OECD TG414) において、母動物毒性 (死亡 (1/21例が妊娠15日に死亡)、異常な体位 (13/21)、立毛 (2/21)、運動量の減少、体重減少 (対照群の最大17%減)、胃の潰瘍 (2/21)、粘膜の肥厚 (20/21)) が3,300 mg/kg/day (活性成分950 mg/kg/day相当) でみられ、この用量で吸収胚の増加、生存胎児の減少、胎児体重の減少がみられた。なお、この下の用量である990 mg/kg/day (活性成分286 mg/kg/day相当) では母動物毒性はみられるが児の発生に影響はみられていない (SIDS (2012))。以上のように母動物に影響がみられる用量においてのみ胎児に影響がみられたことから区分2とした。なお、生殖能に関するデータは得られていない。
特定標的臓器毒性(単回ばく露)ラットの経口投与試験において、ガイダンスの範囲外の用量 (5-10 g/kg) で回復性の自発運動低下、運動協調性欠如、姿勢異常、立毛がみられた (SIDS (2012)) ため区分3 (麻酔作用) とした。
特定標的臓器毒性(反復ばく露)ラットに90日間強制経口投与した試験において、区分2のガイダンス値範囲を上回る用量 (150 mg/kg/day) で、前胃の組織変化 (雌雄) が、また最高用量 (300 mg/kg/day) で、尿潜血陽性例の頻度増加 (雄) がみられたのみである (SIDS (2012))。よって、経口経路では区分外相当であるが、他の経路での毒性情報がなく、データ不足のため分類できないとした。
吸引性呼吸器有害性データ不足のため分類できない。

12.環境影響情報
生態毒性
水生環境有害性(急性)分類実施中
水生環境有害性(長期間)分類実施中
オゾン層への有害性当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていない。

13.廃棄上の注意
残余廃棄物廃棄においては、関連法規ならびに地方自治体の基準に従うこと。
都道府県知事などの許可を受けた産業廃棄物処理業者、もしくは地方公共団体がその処理を行っている場合にはそこに委託して処理する。
廃棄物の処理を依託する場合、処理業者等に危険性、有害性を十分告知の上処理を委託する。
汚染容器及び包装容器は清浄にしてリサイクルするか、関連法規ならびに地方自治体の基準に従って適切な処分を行う。
空容器を廃棄する場合は、内容物を完全に除去すること。

14.輸送上の注意
該当の有無は製品によっても異なる場合がある。法規に則った試験の情報と、分類実施中の12項の環境影響情報とに、基づく修正の必要がある。
国際規制
国連番号該当しない
国連品名
国連危険有害性クラス
副次危険
容器等級
海洋汚染物質該当しない
MARPOL73/78附属書K及びIBCコードによるばら積み輸送される液体物質該当しない
国内規制
海上規制情報該当しない
航空規制情報該当しない
陸上規制情報該当しない
特別安全対策輸送に際しては、直射日光を避け、容器の破損、腐食、漏れのないように積み込み、荷崩れの防止を確実に行う。
緊急時応急措置指針番号該当しない

15.適用法令
法規制情報は作成年月日時点に基づいて記載されております。事業場において記載するに当たっては、最新情報を確認してください。
該当法規制なし

16.その他の情報
参考文献各データ毎に記載した。
<モデルSDSを利用するときの注意事項>
本安全モデルデータシートは作成年月日時点における情報に基づいて記載されておりますので、事業場においてSDSを作成するに当たっては、新たな危険有害性情報について確認することが必要です。さらに、本安全データシートはモデルですので、実際の製品等の性状に基づき追加修正する必要があります。また、特殊な条件下で使用するときは、その使用状況に応じた情報に基づく安全対策が必要となります。