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安全データシート
酢酸sec-ブチル
作成日 2002年12月25日
改訂日 2006年05月09日
改訂日 2018年03月16日
1.化学品等及び会社情報
化学品等の名称酢酸sec-ブチル (Sec-butyl acetate)
製品コードH29-B-090
会社名○○○○株式会社
住所東京都△△区△△町△丁目△△番地
電話番号03-1234-5678
ファックス番号03-1234-5678
電子メールアドレス連絡先@検セ.or.jp
緊急連絡電話番号03-1234-5678
推奨用途及び使用上の制限溶剤、繊維素原料、医薬抽出剤、香料、果実エッセンス

2.危険有害性の要約
GHS分類
分類実施日
(物化危険性及び健康有害性)
H30.3.16、政府向けGHS分類ガイダンス (H25年度改訂版 (ver1.1):JIS Z7252:2014準拠) を使用
GHS改訂4版を使用
物理化学的危険性引火性液体区分2
健康に対する有害性皮膚腐食性/刺激性区分2
眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性区分2
特定標的臓器毒性
(単回ばく露)
区分3 (気道刺激性、麻酔作用)
分類実施日
(環境有害性)
環境に対する有害性はH18年度、GHS分類マニュアル(H18.2.10版)を使用
環境に対する有害性-
注) 上記のGHS分類で区分の記載がない危険有害性項目については、政府向けガイダンス文書で規定された「分類対象外」、「区分外」又は「分類できない」に該当する。なお、これらに該当する場合は後述の11項に記載した。
GHSラベル要素
絵表示炎感嘆符
注意喚起語危険
危険有害性情報引火性の高い液体及び蒸気
皮膚刺激
強い眼刺激
呼吸器への刺激のおそれ
眠気又はめまいのおそれ
注意書き
 安全対策熱/火花/裸火/高温のもののような着火源から遠ざけること。−禁煙。
容器を密閉しておくこと。
容器を接地すること/アースをとること。
防爆型の電気機器/換気装置/照明機器を使用すること。
火花を発生させない工具を使用すること。
静電気放電に対する予防措置を講ずること。
粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーの吸入を避けること。
取扱後はよく手を洗うこと。
屋外又は換気の良い場所でのみ使用すること。
保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。
 応急措置皮膚(又は髪)に付着した場合:直ちに汚染された衣類を全て脱ぐこと。皮膚を流水/シャワーで洗うこと。
皮膚刺激が生じた場合:医師の診断、手当てを受けること。
吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。
眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。
眼の刺激が続く場合:医師の診断/手当てを受けること。
気分が悪い時は医師に連絡すること。
汚染された衣類を脱ぎ、再使用する場合には洗濯をすること。
火災の場合:消火するために適切な消火剤を使用すること。
特別な処置が必要である(このラベルの・・・を見よ)。
注) ”…”は、ラベルに解毒剤等中毒時の情報提供を受けるための連絡先などが記載されている場合のものです。ラベル作成時には、”…”を適切に置き換えてください。
 保管換気の良い場所で保管すること。容器を密閉しておくこと。
涼しいところに置くこと。
施錠して保管すること。
 廃棄内容物/容器を都道府県知事の許可を受けた専門の廃棄物処理業者に依頼して廃棄すること。
他の危険有害性情報なし

3.組成及び成分情報
単一製品・混合物の区別単一製品
化学名又は一般名酢酸sec-ブチル
別名sec-ブチル=アセタート
濃度又は濃度範囲100%
分子式 (分子量)C6H12O2 (116.16)
化学特性 (示性式又は
構造式)
構造式
CAS番号105-46-4
官報公示整理番号
(化審法)
2-731
官報公示整理番号
(安衛法)
2-(6)-226
分類に寄与する不純物及び
安定化添加物
情報なし

4.応急措置
吸入した場合空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。
気分が悪い時は医師に連絡すること。
皮膚に付着した場合直ちに汚染された衣類を全て脱ぐこと。皮膚を流水/シャワーで洗うこと。
皮膚刺激が生じた場合:医師の診断、手当てを受けること。
眼に入った場合水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。
眼の刺激が続く場合:医師の診断/手当てを受けること。
飲み込んだ場合口をすすぐ。吐かせない。医療機関に連絡する。
急性症状及び遅発性症状の最も重要な徴候症状吸入:咳、咽頭痛、めまい、頭痛
皮膚:皮膚の乾燥
眼:発赤
経口摂取:吐き気
応急措置をする者の保護救助者は、状況に応じて適切な眼、皮膚の保護具を着用する。
医師に対する特別な注意事項情報なし

5.火災時の措置
消火剤泡消火薬剤、水溶性液体用泡消火薬剤、粉末消火薬剤、二酸化炭素
使ってはならない消火剤棒状注水
特有の危険有害性きわめて燃えやすい。熱、火花、火炎で容易に発火する。
蒸気は空気と爆発性混合気を形成する。
蒸気が着火源まで達し、発火するおそれがある。
火災時に刺激性、腐食性、毒性のガスを発生するおそれがある。
特有の消火方法火元への燃焼源を断ち、消火剤を使用して消火する。
延焼の恐れのないよう水スプレーで周囲のタンク、建物等の冷却をする。
消火活動は風上から行う。
火災場所の周辺には関係者以外の立ち入りを規制する。
危険でなければ火災区域から容器を移動する。
消火を行う者の保護消火作業の際は、適切な自給式の呼吸器用保護具、眼や皮膚を保護する防護服(耐熱性)を着用する。

6.漏出時の措置
人体に対する注意事項、保護具及び
緊急措置
関係者以外の立ち入りを禁止する。
作業者は適切な保護具(空気中濃度に応じた有機ガス及び蒸気用フィルター付マスク等)を着用し、眼、皮膚への接触や吸入を避ける。
環境に対する注意事項周辺環境に影響がある可能性があるため、製品の環境中への流出を避ける。
封じ込め及び浄化の方法及び機材すべての発火源を取り除く。
換気する。
漏れた液やこぼれた液を密閉式の容器にできる限り集める。
残留液を砂又は不活性吸収剤に吸収させて安全な場所に移す。
下水に流してはならない。

7.取扱い及び保管上の注意
取扱い
技術的対策「8.ばく露防止及び保護措置」に記載の措置を行い、必要に応じて保護具を着用する。
安全取扱い注意事項熱/火花/裸火/高温のもののような着火源から遠ざけること。−禁煙。
容器を密閉しておくこと。
容器を接地すること/アースをとること。
充填、取り出し、取り扱い時に圧縮空気を使用してはならない。
防爆型の電気機器/換気装置/照明機器を使用すること。
火花を発生させない工具を使用すること。
静電気放電に対する予防措置を講ずること。
粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーの吸入を避けること。
取扱後はよく手を洗うこと。
屋外又は換気の良い場所でのみ使用すること。
保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。
接触回避「10.安全性及び反応性」を参照。
衛生対策この製品を使用する時に、飲食又は喫煙しないこと。
取扱い後はよく手を洗うこと。
保管
安全な保管条件換気の良い場所で保管すること。容器を密閉しておくこと。
涼しいところに置くこと。
施錠して保管すること。
耐火設備で保管する。
強酸化剤 強塩基 強酸から離しておく。
安全な容器包装材料消防法及び国連輸送法規で規定されている容器を使用する。

8.ばく露防止及び保護措置
管理濃度未設定
許容濃度
日本産衛学会(2017年度版)未設定
ACGIH(2017年版)TLV-TWA: 50 ppm、238 mg/m3
TLV-STEL: 150 ppm、712 mg/m3
設備対策取り扱いの場所の近くに、洗眼及び身体洗浄剤のための設備を設ける。
高温下や、ミストが発生する場合は換気装置を使用する。
保護具
呼吸用保護具換気、局所排気、又は呼吸用保護具を使用する。
手の保護具保護手袋を着用する。
眼の保護具保護眼鏡/保護面をを着用する。
皮膚及び身体の保護具保護衣を着用する。

9.物理的及び化学的性質
物理的状態
形状液体 (20℃、1気圧) (GHS判定)
無色 (GESTIS (2017))
臭い果物臭 (HSDB (2017))
臭いのしきい(閾)値情報なし
pH情報なし
融点・凝固点-98.9℃ (HSDB (2017))
沸点、初留点及び沸騰範囲112℃ (ICSC (J) (2003))
引火点17℃ (c.c.) (ICSC (J) (2003))
蒸発速度(酢酸ブチル=1)2.0 (酢酸ブチル = 1) (HSDB (2017))
燃焼性(固体、気体)該当しない
燃焼又は爆発範囲1.7〜 9.8% (HSDB (2017))
蒸気圧1.33 kPa (20℃) (ICSC (J) (2003))
蒸気密度4.0(空気 = 1) (HSDB (2017))
比重(相対密度)0.87 (ICSC (J) (2003))
溶解度水:6,200 mg/L (20℃) (HSDB (2017))
アルコール、エーテルと混和 ((HSDB (2017))
n-オクタノール/水分配係数1.72 (HSDB (2017))
自然発火温度410℃ (GESTIS (2017))
分解温度情報なし
粘度(粘性率)情報なし

10.安定性及び反応性
反応性「危険有害反応可能性」を参照。
化学的安定性通常の取扱い条件下では安定である。
危険有害反応可能性この蒸気は空気とよく混合し、爆発性混合物を生成しやすい。
強酸化剤、強酸、強塩基と反応し、火災及び爆発の危険をもたらす。
避けるべき条件混触危険物質との接触
混触危険物質強酸化剤、強酸、強塩基
危険有害な分解生成物火災時に刺激性、腐食性、毒性のガスを発生するおそれがある。

11.有害性情報
急性毒性
経口GHS分類: 区分外
ラットのLD50値として、4,100 mg/kg (ACGIH (7th, 2016))、3,200〜6,400 mg/kg (DFGOT vol. 19 (2003)、CICAD 64 (2005)、ACGIH (7th, 2016)) の2件の報告があり、1件が区分外 (国連分類基準の区分5)、1件が区分外 (国連分類基準の区分5)〜区分外に該当する。有害性の高い区分を採用し、区分外 (国連分類基準の区分5) とした。
経皮GHS分類: 区分外
ウサギのLD50値として、> 2,000 mg/kg (ACGIH (7th, 2016)) との報告に基づき、区分外とした。
吸入:ガスGHS分類: 分類対象外
GHSの定義における液体である。
吸入:蒸気GHS分類: 分類できない
データ不足のため分類できない。ラットの6時間吸入ばく露試験において、3,500 ppm (4時間換算値: 4,287 ppm) では全例が生存したとの報告 (DFGOT vol. 19 (2003)、CICAD 64 (2005)、ACGIH (7th, 2016)) があるが、この結果のみからは区分を特定できないため、分類できないとした。なお、ばく露濃度が飽和蒸気圧濃度 (13,198 ppm) の90%より低いため、ミストがほとんど混在しないものとして、ppmを単位とする基準値を適用した。
吸入:粉じん及びミストGHS分類: 分類できない
ラットの4時間吸入ばく露試験において、区分4超の116 mg/L (24,360 ppm) で全例が死亡したとの報告 (DFGOT vol. 19 (2003)、CICAD 64 (2005)、ACGIH (7th, 2016)) があるが、この結果のみからは区分を特定できないため、分類できないとした。なお、ばく露濃度が飽和蒸気圧濃度 (13,198 ppm) より高いため、ミストとしてmg/Lを単位とする基準値を適用した。
皮膚腐食性及び皮膚刺激性GHS分類: 区分2
本物質は皮膚に対して刺激性があるとの記載 (HSDB (Access on August 2017)) から、区分2とした。
眼に対する重篤な損傷性又は
眼刺激性
GHS分類: 区分2
本物質の液体及び蒸気は眼を刺激するとの記載や、酢酸ブチル (異性体の種類の記載なし) はウサギを用いた眼刺激性試験でグレード5 (最高グレード10) の可逆性の障害を生じるとの記載 (いずれもPATTY (6th, 2012)、HSDB (Access on August 2017)) から、区分2とした。
呼吸器感作性GHS分類: 分類できない
データ不足のため分類できない。
皮膚感作性GHS分類: 分類できない
データ不足のため分類できない。
生殖細胞変異原性GHS分類: 分類できない
データ不足のため分類できない。
発がん性GHS分類: 分類できない
データ不足のため分類できない。
生殖毒性GHS分類: 分類できない
データ不足のため分類できない。
特定標的臓器毒性(単回ばく露)GHS分類: 区分3 (気道刺激性、麻酔作用)
本物質の蒸気は鼻と喉を刺激するとの記載がある (PATTY (6th, 2012)、HSDB (Access on August 2017))。また、ヒトで本物質950 ppm、30分の吸入ばく露により、鼻と眼の刺激、頭痛及び脱力感が認められたとの報告がある (PATTY (6th, 2012)、HSDB (Access on August 2017))。ヒトに本物質400〜700 ppmを2〜3時間、吸入ばく露しても、麻酔作用は認められなかったとの報告 (PATTY (6th, 2012)、HSDB (Access on August 2017)) がある一方、重度の過剰ばく露の場合には脱力感、眠気、意識喪失を起こす可能性があるとの報告もある (PATTY (6th, 2012)、HSDB (Access on August 2017))。以上より、区分3 (気道刺激性、麻酔作用) とした。
特定標的臓器毒性(反復ばく露)GHS分類: 分類できない
データ不足のため分類できない。
ヒトについては、産業労働者には有害な影響は報告されていない (ACGIH (7th, 2001))、ヒトに対する慢性の全身影響の報告はない (PATTY (6th, 2012)) との記載がある。
実験動物については、本物質のデータは得られていない。
吸引性呼吸器有害性GHS分類: 分類できない
データ不足のため分類できない。

12.環境影響情報
生態毒性
水生環境有害性(急性)データ不足のため分類できない
水生環境有害性(長期間)データ不足のため分類できない
オゾン層への有害性当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていない。

13.廃棄上の注意
残余廃棄物廃棄においては、関連法規ならびに地方自治体の基準に従うこと。
都道府県知事などの許可を受けた産業廃棄物処理業者、もしくは地方公共団体がその処理を行っている場合にはそこに委託して処理する。
廃棄物の処理を委託する場合、処理業者等に危険性、有害性を十分告知の上処理を委託する。
汚染容器及び包装容器は洗浄してリサイクルするか、関連法規制ならびに地方自治体の基準に従って適切な処分を行う。
空容器を廃棄する場合は、内容物を完全に除去すること。

14.輸送上の注意
該当の有無は製品によっても異なる場合がある。法規に則った試験の情報と、12項の環境影響情報とに基づいて、修正が必要な場合がある。
国際規制
国連番号1123
国連品名BUTYL ACETATES
国連危険有害性クラス3
副次危険-
容器等級K
海洋汚染物質該当しない
MARPOL73/78附属書K及び
IBCコードによるばら積み
輸送される液体物質
該当しない
国内規制
海上規制情報船舶安全法の規定に従う。
航空規制情報航空法の規定に従う。
陸上規制情報道路法、消防法の規定に従う。
特別な安全上の対策道路法、消防法の規定によるイエローカード携行の対象物
その他 (一般的) 注意輸送に際しては、直射日光を避け、容器の破損、腐食、漏れのないように積み込み、荷崩れの防止を確実に行う。
重量物を上積みしない。
緊急時応急措置指針番号*129
* 北米緊急時応急措置指針に基づく。米国運輸省が中心となって発行した「2008 Emengency Response Guidebook (ERG 2008)」(一般社団法人日本化学工業協会によって和訳されている(発行元:日本規格協会)に掲載されている。

15.適用法令
法規制情報は作成年月日時点に基づいて記載されております。事業場において記載するに当たっては、最新情報を確認してください。
労働安全衛生法危険物・引火性の物(施行令別表第1第4号)
名称等を表示すべき危険物及び有害物(法第57条第1項、施行令第18条第1号、第2号別表第9)
名称等を通知すべき危険物及び有害物(法第57条の2、施行令第18条の2第1号、第2号別表第9)
危険性又は有害性等を調査すべき物(法第57条の3)
道路法車両の通行の制限(施行令第19条の13、(独)日本高速道路保有・債務返済機構公示第12号・別表第2)
消防法第4類引火性液体、第一石油類非水溶性液体(法第2条第7項危険物別表第1・第4類)
港則法その他の危険物・引火性液体類(法第21条第2項、規則第12条、危険物の種類を定める告示別表)
航空法引火性液体(施行規則第194条危険物告示別表第1)
船舶安全法引火性液体類(危規則第3条危険物告示別表第1)
労働基準法疾病化学物質(法第75条第2項、施行規則第35条別表第1の2第4号1)

16.その他の情報
参考文献各データ毎に記載した。
[注意] 本SDSはJIS Z7253:2012 に準拠して作成しています。